Sato Tamaki

佐藤 たまき 教授

所属
理学部
理学科
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専門分野

古生物学

キーワード

Profile

出身地/東京都
子供の頃の夢/古生物学者
趣味/読書
好きな食べ物/チョコレート

太古の生物の化石を分析し、種類や部位を特定。研究を通じて壮大な地球の歴史を後世につなぐ。

首長竜などの恐竜の時代の海で暮らしていた爬虫類が専門

数千万年前の海を泳ぐ生き物たち。その姿を想像するだけで、なんだかワクワクしませんか? 私の専門は、化石などを通じて、太古の地球に存在していた生物について調査する古生物学です。そのなかでも特に、恐竜時代の海に暮らしていた首長竜などの爬虫類について、化石の形から分類や部位を調べる研究をしています。

発掘されたばかりの化石は、どんな生物が残した痕跡なのかほとんどわかりません。そうした化石に対し、過去の論文を集めたり、ときには現地に標本を見に行ったりしながら調査を重ね、「首長竜の首の骨」「アメリカで見つかっている恐竜の脚の骨」といったように、種類を特定していきます。

この研究において大切なのは、論文に化石の形などの情報を残す「記載」という仕事です。詳細な情報をデータ化して残しておくことで、わざわざ海外を訪れて現物を確認する必要がなくなります。また、化石は形あるものなので、壊れたり紛失したりしてしまう可能性もあります。そういった場合でも「記載」さえしておけば、化石に関する基礎的な情報を半永久的に残しておくことができるのです。

種類のわからない化石をずっと眺めていると、「あの生物のあの部位かもしれない!」とパズルのように急に謎が解けるタイミングがあります。研究をしていて一番楽しいのは、その瞬間ですね。

また、古生物学の研究を通じて、数億年という時間のなかで、さまざまな生物が進化や絶滅を繰り返してきたという、壮大な地球の歴史に触れることができます。そして、その積み重ねの先に私たちがいるという事実を強く実感することもできます。未来のことは過去の積み重ねから学ぶしかありません。化石は私たちに変わりゆく地球の姿を伝え、生物が環境に適応してきた歴史を教えてくれるのです。

知識より大切なのは、積み重ねられた研究の手法

私が担当しているのは「古生物学」という授業です。この分野を勉強するうえで必須となる地質年代表の読み方やつくり方など、基礎的な内容から話を進めています。主な履修者は2年生ですが、1年次から履修している熱心な学生もいますね。

私の授業は、恐竜や古代の生物が好きで履修してくれる学生が多いのですが、生物の名前やデータを丸暗記することはそれほど重要ではありません。そうした単なる知識よりも、地質年代表の読み方や恐竜を分類する手法など、過去の研究者たちが積み上げてきた考え方についてしっかりと理解してほしいと思っています。ニュースなどでは大発見ばかりが取り上げられていますが、そうした大発見の裏には膨大な先行研究の積み重ねがあるのです。そして、自分自身も未来の研究者たちの支えになっているということを意識しながら、研究に取り組んでもらいたいと考えています。

古生物学の研究に向いているのは、人から教わったことを鵜呑みにせず、自分で調べて納得する人です。最近は、インターネットで手に入れた情報を事実だと捉えてしまう人が増えているように感じます。そんななかで、「どのような根拠で結論が導かれたのか」「最新の研究ではどうなっているのか」「他の論文にはどのように記されているのか」など、自らとことん突き詰めて調べられる学生は、研究者としての素質を持っていると思います。

学生時代は失敗しても許される期間です。人は挫折を経験し、そこから立ち直ることによって大きく成長することができると思うので、失敗を恐れず新しいことにどんどん挑戦してください!

誰かがそう言うからではなく、自分自身で真理そのものに向き合う

私は常々、真理そのものに向き合う態度を大切にしたい、と考えています。「偉い人がそう言っているから」あるいは「大勢の人がそう言うから」といったことは、ものごとが正しいかどうかの理由にはなりません。「千万人といえども我行かん」という気持ちを忘れず、他の人が何を言っているかとは別に、自分自身でものごとを確かめる態度を大切にしたい。
一方、ものごとを他人に伝えることは、真理を知ったり確かめたりすることとは別です。自分が知って確かめたことを、何でもかんでも他人に伝えるべきとは限らないようです。これは他人に話すべきことなのか、また、話すべきなのであれば、どのように話せばわかってもらえるか、ということに意を用いることも大切だと、最近気づき始めているところです。
これらは、自分でそうしたいと思いながら、なかなかできずにいることです。学生諸君と一緒に、このような態度を身に付けた人間になっていけるように努めていきたいと思っています。

生物科学(古生物学、古脊椎動物学)研究室

過去は未来の道しるべ

地球の歴史、特に生命の歴史は、現在の常識が通用しない驚きに満ちています。そして、過去に起きた出来事については、化石などの記録を辛抱強く分析して経験的に学ぶしかありません。幸いなことに、人類は過去の出来事について想像を巡らしつつも、「こうであったかも」という推測を検証するだけのさまざまな技量を得ました。しかし、理屈ではなく経験からしか学べないことはまだまだたくさんあります。皆さんと一緒に生命の歴史についての知識を積み重ねていきたいと考えています。

Photos

  • 北海道で化石が見つかったカムイサウルスは、ニュースなどでも取り上げられて話題になりました。このタオルには私を含め、関わった研究者たちのサインが記されています

  • 友人から貰った恐竜のクリスタルです。デフォルメされていて恐竜の種別はわかりませんが、可愛らしくてとても気に入っています

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