Kasuya Shinta
粕谷 伸太 教授
Profile
出身地/東京都
趣味/スポーツ観戦(主にテレビで)、飲酒
子供の頃の夢/科学者か塾の先生
愛読書/サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』
好きな映画/「スターウォーズ」
好きなTV番組/「ザ!鉄腕!DASH!!」
好きな著名人/ディエゴ・マラドーナ
好きな食べ物/餃子、アルコール全般
物理学は、身のまわりの自然現象を簡潔に理解しようとする試みです。
まだ解明されていないことを発見する楽しさ
「宇宙はどこまで広がっているんだろう? そこには、いったいどんなものがあるんだろう?」
皆さんは、子供の頃にこんな疑問を抱いたことはありませんか? きっと誰もが一度は、宇宙に思いを馳せたことがあるのではないかと思いますが、私の場合は、そんな漠然とした他愛のない宇宙への興味や憧れが、いつしか専門の仕事になりました。“全宇宙がどのように始まり、どのように発展し、そしてどのように終わるのか(または終わらないのか)?”といった分野を調べているのです。
主に、宇宙初期においての物質の生成に関する研究をしています。具体的に言うと少し難しくなりますが、「物質・反物質の非対称を生成するメカニズム」や「宇宙の始めにインフレーションがあるとき、どのように物質が生成されるのか」といったような問題を解決したいと思っています。
科学が発達して、すでにいろいろなことが解明されている現代ですが、実は宇宙を構成する物質の96%は、まだその実態が分かっていません。誰も手を付けていない未解明のことだからこそ、自分の手で調べ、答えを知りたいと思うし、自ら見つけた課題に長い時間かけて取り組んで、少しずつ分かっていく楽しさや面白さは、ほかの何にも代え難いものです。
一つの問題に長く向き合う忍耐力を
物理学は一般的に「数学を駆使するので難しい」というイメージがあるかもしれませんが、根本的には、身のまわりの自然現象を簡潔に理解してみよう、という学問であって、それにはまず、物事を筋道立てて考える力が必要です。また、一つの問題に対して、長い時間向き合う必要もあります。物理学を学ぶ学生には特に、こういったことができるよう、忍耐力を身に付けてほしいと思います。
高校生までの勉強は、どちらかと言えば受け身。与えられた課題をこなすことのほうが多いと思いますが、大学生になると“何を学ぶのか”ということから自分で決めて、自分が主体となって取り組まなければなりません。そのためには、たくさんの人や物に出会い、さまざまな刺激を受けて選択肢を広げることが必要だと思います。大学内だけに留まらず、積極的にサークル活動に参加したり、アルバイトなどしながら、他の大学の学生や、まったく違う環境で暮らしている人々と交流してみてください。そういった経験の中から自分の道を見つけ、そこに全力で打ち込んでほしいと願います。
宇宙物理学(素粒子論的宇宙論、天体物理学)研究室
理論的・数値的解析から宇宙の成り立ちに迫る
科学の発達によりいろいろなことが解明されている現代ですが、宇宙を構成する物質の96%は、いまだ実態が分かっていません。宇宙論とは、そんな宇宙がいかにして誕生し、発展してきたのか、そしてどのような終焉を迎えるのかという、壮大な問題を解明しようとする学問です。 私たちの研究室では、理論的解析やシミュレーションを研究手法として、暗黒物質や物質・反物質の非対称性の生成、インフレーションと再加熱過程、密度揺らぎの形成、宇宙背景放射などについて研究します。 卒業研究ではその他に、実験・観測データを取り扱った研究や天体物理学に関する研究、さらには、湘南ひらつかキャンパス天体望遠鏡による観測と解析も行っています。
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