Eton Churchill

イートン フレデリック チャーチル 教授

所属
国際日本学部
国際文化交流学科
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専門分野

社会言語学、文化人類学、民俗学、教育学

キーワード

Profile

My research focuses on how humans use different modalities (e.g., speech, gestures, eye gaze) to teach and learn from each other. Specifically, my work looks at how humans learn languages and skills through interaction. As such, I am also interested in how humans shape their environments to facilitate learning, and how interaction contributes to cultural transmission.

生年月日/1964年
出身地/ニューオリンズ
血液型/G(!)
趣味/スポーツ(水泳)、研究、音楽、旅
愛読書/クリフォード・ギアツ著『文化の解釈学』
休日の過ごし方/研究、散歩、水泳、日帰り温泉(でも、最近休日があんまりない)
好きな映画/ハンフリー・ボガードの「カサブランカ」「三つ数えろ」など
好きな音楽/ジャズ、クラシック
好きな著名人/イチロー
好きな食べ物/妻の料理、海の幸
好きな国/自分が住んでいる国

教える・学ぶことの不思議に魅せられています。

第二言語習得からスキルの学び方へ

私は13~16歳をフランスで過ごしたのち、アメリカに帰国して大学でフランス語を勉強し、卒業後はアメリカの高校で5年間フランス語を教えていました。英語とフランス語以外に何かもうひとつ言語を勉強したいと思い、当時日本は経済的に豊かだったこともあり、日本語の勉強を始めて岐阜に留学しました。その後京都の高校から英語教師のオファーが来て9年間勤め、2001年に神奈川大学に着任し現在に至ります。

私の第二言語習得の体験は、ただ言葉や文法を覚えるだけでなく、自分の日常生活の環境や人の会話から大きな影響を受けました。この体験を生かして、第二言語習得論を研究することになったとき、まず初めに人と人との会話に注目しましたが、次に学習者とその相手がどのように周りの環境に注意を向けているかを研究しました。例えば、指導者が教材の特定の場所を注目することを学習者に促すように、教育の環境や日常生活の中で学習者の注意を特定のものに向けるために、言葉だけでなく、ジェスチャーや指さし、視線なども使うことになります、このようなマルチモーダル相互行為によって、指導者は学習者の注意を目的地まで誘導します。

最近は、言語習得だけでなく、スキルの教え方や学び方についても研究しています。スポーツ、料理、伝統工芸などを教えたり、学んだりすることは、すなわち文化的知識の伝達です。このような文化的知識は、頭で覚えるものだけではなく、身体で覚えることもあります。それは、「身体」から「身体」に伝えることになります。指導者の身体に培われてることを弟子や学生に伝える時には、言葉、ジェスチャー、視線やその他のマルチモーダル相互行為を使っています。このマルチモーダルコミュニケーションによって、身体で覚えた文化的知識をどのように学習者に伝えるかのおもしろさについて研究しています。これらの自分の研究の一部を、「ことば・ヒトとコミュニケーション」という授業で紹介しています。まだ、ゼミナールで学生と一緒に「人間の教え方や学び方」について考えています。

ふだんとは違う場所で違う経験を

One of the greatest joys in life is learning, and sharing with others as you learn, and as they learn from you.

冒頭でお話したように、私は13歳~16歳までフランスに住んでいて、また20代の頃に「何かもうひとつ言語を学びたい」と思って日本に来ました。この経験を通じて自分の世界をもっと広げることが出来ました。世界はとても広くて、学ぶことはいっぱいあります。アルバイトに精を出すのももちろんいいのですが、それだけではなく、ぜひ長い休みを利用して、ふだんとは違う場所で、ふだんとは違うことを経験してみてください。若いうちはあまり気がつかないけれど、人生の中で時間がたくさんある学生時代は、とても貴重なものです。

Photos

  • アメリカの文化人類学についての参考書『First Annual Report of the Bureau of Ethnology』 (1879年出版)。「比較文化論」の授業で、「文化」に対する考え方が歴史を通してどのように変化したかを教える時に使っている本です

  • 留学の期間中の言語習得体験について編集した本です

  • 陶芸の学び方についての論文のトランスクリプトの一部です。先生が弟子の指先の使い方を調整しています

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地域課題

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