Brian Ruppert

ブライアン ルパート 教授

所属
国際日本学部
国際文化交流学科
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専門分野

日本宗教史、日本文化史、東アジア宗教文化史、文献学

キーワード

Profile

日本も含め世界中どの文化も「宗教」抜きで語ることはできません。人々は宗教テクスト・パフォーマンス・モノを通して文化を創り出し、継承してきました。宗教を媒介にさまざまな人々とのダイナミックなネットワークからどのような文化が築かれてきたのでしょうか。日本社会をグローバルなコンテクストの中で考え、新たな「日本文化」を発見しましょう。

出身地/米国オハイオ州
生年/1962年(昭和37年)
家族構成/妻・息子
子供の頃の夢/作家
尊敬する人/共感できる人間
愛読書/芸術家の伝記、自然の旅(紀行)
趣味/読書、テニス
休日の過ごし方/家族と過ごす
好きな音楽/クラシック(ブラームス)、インディー・ロック(Pixiesなど)やクラシック・ロック
好きな映画/スタジオジブリ作品
好きな食べ物/日本料理、ポップコーン
好きな国/全世界

社会と宗教は切り離すことができない。宗教を通じて世界を知ろう。

古くから継承される信仰と現代文化への影響

日本の古代から近世までを取り上げ、宗教文化がどのように創り出されたのかを研究しています。日本における宗教の興味深いところは、数珠や舎利(しゃり/仏様の遺骨)といった物質文化にあります。例えば、数珠の玉はいくつあるかご存知ですか?これは「煩悩の数」と言われる108個です。人はどのような信仰をこれらの「モノ」に込めたのか、そしてどうやってその信仰を現代まで継承してきたのか……。こうしたことを考えています。
日本の宗教は、現代の日本文化にも大きな影響を与えています。例えば寺院は、能や連歌、茶の湯などの発信地になっていました。これらは今も続く日本文化です。さらには現代日本が誇るアニメも日本の仏教文化と深いつながりがあります。宗教は抽象的なものですが、人の暮らしと深く関わってきました。「人間と宗教が交差する場」への興味は尽きません。

日本の文化を英語で伝えられるように

「国際日本文化論(宗教)」では、本だけでなく新聞や動画も使って、日本の宗教文化について考えていきます。例えば、最近はLGBTという言葉がよく知られるようになりましたが、LGBTを僧侶はどのように考えているのでしょうか。これからお墓はどのようになるのか……。身近な話題を取り上げ、宗教への理解を深めていきます。世界のどこへ行っても宗教と文化は切り離すことはできません。世界の中で、日本の宗教文化はどのように位置付けられているのか、社会へどんな影響を与え、そして与えられてきたのかを考えていきましょう。
「英語演習」では、日本の新聞を英語に翻訳して読んでいきます。社会で起きている実際の問題を取り上げ、自分の意見を英語で伝えることを目指します。英語はあくまで「手段」です。英語を学ぶ目的は、あなたの世界を広げることです。自由に海外を旅し、地元の人と話し合い、時には友達になれる、そのような力を付けていきましょう。友達とおしゃべりするのは楽しいものですよね。楽しみながら学べるような授業にするつもりです。

将来、あなたが活躍するフィールドは日本だけではない

大学では皿洗いのアルバイトをしながら仏教を学んでいました。「なぜそんなことを学んでいるの?」と笑われたこともありましたが、まったく気になりませんでした。私にとって本気で学びたいことだったからです。興味のないことを無理に学ぶ必要はありません。スポーツでも学問でも、興味のあることを追求していきましょう。
皆さんが社会に出る頃、もはや仕事の場は日本だけではないでしょう。同僚も日本人だけではないと思います。日本文化に興味を持っている外国人はたくさんいます。彼らと出会った時に、宗教など自国の文化を自分の考えに基づいて英語で話せるよう、大学で準備しておきましょう。他国の文化にも関心を持って、視野を広げて豊かな人生を歩んでほしいです。

Photos

  • 日本・東アジア仏教を勉強し始めた時に読んだ本です。『般若心経・金剛般若経』(中村元・紀野一義 訳/岩波文庫)は大乗仏教の「空(くう)」の思想を表したもので、日本も含めて東アジア仏教文化圏にとても大きな影響を与えました。この本の英訳が『The Diamond Sutra and the Sutra of Hui-neng』(Wong Mou-Lam 訳 ほか/Shambhala)で、生まれて初めて購入した仏教関連の本です。後にこの翻訳者に助言をした先生に知り合うことができ、感慨深いものがありました

  • 本の収集が好きだった父の本棚にあった一冊です。高校の夏休み、祖母にテニソンの詩を詠んであげていると、“Crossing the Bar”(死の境界、砂州を超えて)のところで「この詩を知っているわ!」と声を上げました。若い頃に教会で歌ったことがあったそうです。この本を見るたび、祖母と一緒に過ごした夏のひと時が懐かしく思い出されます

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