
Shimada Yuka
島田 由香 准教授
Profile
出身地/東京
尊敬する人/マザー・テレサ
愛読書/『ハリール ジブラーンの詩』
趣味/スイミング、海外ドラマを観ること
好きな音楽/BTS、クリスマスソング
好きなTV番組/『笑点』
観光・ホスピタリティ業界で活躍する“人間力”のある人材を育成したい。
ホスピタリティの本質を探り、インターンシップで人間力を磨く
私の専門は、観光・ホスピタリティ業界の人材育成です。この業界で活躍するためには、語学力や基本的な知識・教養に加え、想定外の出来事にも臨機応変に対応できる力が不可欠です。だからこそ学生の皆さんには、これらを総合した「人間力」を身につけてほしいのです。そのために大学ならではの深い学びを提供すること、そして大学と企業の橋渡しになることが私の役割だと考えています。
「ホスピタリティと観光文化/観光文化論」の授業では、聖書やギリシャ神話、絵画といった文献や芸術作品にも触れながら、ホスピタリティの本質に迫っていきます。観光におけるホスピタリティの原点は「異人歓待」「一期一会」とも言われています。ホスピタリティの起源や歴史を学ぶことは、異なる文化を持つ人々を受け入れ関わってきた先人たちの知恵に出会うことでもあります。このような学びはビジネスシーンで活かされるだけでなく、私たちの生き方や人生の豊かさを考えるきっかけをもたらしてくれます。
「観光インターンシップ」の授業では、複数のインターンの経験を通して自身の適性と課題を見いだせるよう、企業を2か所以上経験してもらっています。ブライダル企業と葬儀の企業、ホテルと旅館など、あえて対照的なインターン先を勧めるケースもあります。同じ業種でも性格の違う複数の企業でインターンを経験することが、志望業界・業種を知る上で非常に有効だからです。インターン前の事前学習では、ただ企業研究をするだけでなく、そこで働くことの意義についても考えます。そして実習後には、インターン先企業の担当者や後輩たちに向けてインターンの成果を振り返るプレゼンを行います。気づきをアウトプットできてこそ、その体験をしっかりと自分のものにできるのです。座学でもインターンシップでも、学生が主体的に考え行動してくれることを期待しています。
柔軟性と挑戦心を胸に、自分を大事にできる人になってもらいたい
私は大学の英文科を卒業して航空会社に就職し、客室乗務員を経験しました。当時の学びや経験が、ホスピタリティを考える上での原点です。特に入社当時、チェックアウト2週間後に御巣鷹山での123便墜落事故が起きたことで、お客様の安全を守ることもホスピタリティの一環だと考えるようになりました。今後、ゼミなどで防災介助士の資格も扱うことで、安心・安全への意識向上をめざしたいと思っています。
観光・ホスピタリティ業界をめざす学生の皆さんには、自分とは違う存在をシャットアウトせずに受け入れていく柔軟性と、挑戦心を培ってもらいたいですね。成功の反対は失敗ではなく、チャレンジしないことだと思います。「失敗は成功のもと」ですから、何事も恐れずチャレンジしてみてください。そのためには、自分が心身ともに健康であることも重要です。ホスピタリティには自己犠牲の精神が必要だと思っている人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。ホスピタリティは一方的なものではなく、自分にも喜びややりがい、何かしらのメリットをもたらすwin-winな関係で成り立つものです。自己犠牲を美しいだなんて思わずに、ぜひ自分のことも大切にしてください。その上で、仕事仲間やお客様と良い関係を築ける人をめざしてもらえたらと思います。

ホスピタリティのチカラ研究室(仮)
ホスピタリティを学ぶと新しい世界が見える!
観光やホスピタリティの歴史や各概念を整理し、文化との結びつきを考えていきます。ホテル、エアライン、エンターティメントの仕事に興味がある学生を対象に現場を体験できる国内外のインターンシップ、ホテルやエアライン、ブライダルの商品企画、ホスピタリティ産業研究を通して互いを尊重するホスピタリティを理解し、この精神を観光・ホスピタリティ産業で活かせる人材になることを目指します。
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