Tsutsumi Takuya

堤 拓也 助教

所属
人間科学部
人間科学科
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専門分野

ESD、社会教育、福祉教育・ボランティア学習、探究学習

キーワード

Profile

出身地/大阪府
子供の頃の夢/学校の先生
尊敬する人/学生時代の恩師
愛読書/『被抑圧者の教育学』(パウロ・フレイレ著)
趣味/ボランティア活動
休日の過ごし方/子どもとお出かけ
好きな音楽/『Sing, Sing, Sing(With a Swing)』
好きなTV番組/『ドキュメント72時間』、『サイエンスZERO』
好きな映画/『学校』(山田洋次監督)
好きな著名人/灰谷健次郎、重松清(小説家)
好きな食べ物/たこ焼き

ボランティア活動を通してさまざまな世界と出合ってほしい。

ボランティア活動を通した学びのプロセスを解明する

「社会教育」と聞くと公民館・図書館・博物館といった社会教育施設で行われる教育活動を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、社会教育の範囲はもっと広く、学校・家庭以外の場での学び、例えば、アルバイトを通した学びやボランティア活動を通した学びも含まれます。私が研究テーマにしているのは、社会教育のなかでもボランティア活動を通した学びについてです。ボランティア活動を通してどのような学びが生まれているのか。そのプロセスを解明し、実践のデザインへつなげることに関心を持ちながら研究を進めています。

私は大学1年生の時に合宿型のボランティア活動であるワークキャンプに参加し、それ以来ボランティアの世界に関わり続けています。その理由のひとつは、大学1年生の時に参加したワークキャンプの経験が大きかったからです。私が最初に訪れたのは、岡山県瀬戸内市にあるハンセン病療養所の「邑久光明園」でした。期間は約1週間、約40名で宿泊し、海岸の清掃活動を行ったり、入居者の方々との交流を行ったりしました。ハンセン病の患者さんたちは1907年に「癩予防ニ関スル件」という法律が制定されてから1996年に「らい予防法」が廃止されるまで強制的に療養所に隔離されてきました。療養所には子どもの頃に島へ連れてこられた入居者の方もいらっしゃって、その方のお話を伺った時には、心が大きくゆさぶられました。この時の経験が、ボランティア活動と向き合い続ける原点になっています。また、東日本大震災の被害を受けた岩手県大船渡市の赤崎町を訪れた時にも心が大きくゆさぶられる場面がありました。1週間現地に泊まり込み、30名ほどのメンバーとともにいろいろな活動をしたのですが、最終日に仮設住宅に住むおばあちゃんたちが涙を流しながら見送りに来てくださったのです。その姿を見て、短期間で帰ってしまうことへの葛藤や、また必ず戻ってきたいという思いなど、さまざまな感情がわいてきました。

ワークキャンプ以外にも学生時代にはさまざまなボランティア活動に参加しました。児童館におけるボランティア活動、小学校で星空観望会を行うボランティア活動、福祉・教育系のボランティア活動から国際交流・環境保全・まちづくり系のボランティア活動まで。新たなボランティア活動に参加するたびに自分の知らなかった世界を知れたり、その経験を通して新たな自分に出合ったりと多くの学びがありました。また、ボランティア活動の最中にはさまざまな背景を持った人たちとの出会いもあります。こうした偶発的な出合いの連鎖がボランティア活動を通した学びの源泉なのだと思います。現在、私が主に担当している科目は「人間科学探究入門」、「社会教育論」、「地域デザイン演習Ⅰ」などです。「社会教育論」では社会教育の基礎を押さえた上で、ボランティアプログラムの企画づくりワークショップを通して学校外の学びの意義と方法を学びます。さまざまな出合いと交流を生み出す社会教育実践のデザインをともに考えていきましょう。

ボランティアは社会を巡るパスポート

学生の皆さんには、少しでも関心のあるボランティア活動があれば、思い切って参加してみてほしいと思います。ひとつの部活やサークル、アルバイトに熱中することも貴重な経験です。しかし、それだけで終わってしまってはもったいないと思います。ボランティア活動には、福祉・教育・国際交流・環境保全・まちづくりなどさまざまな分野があります。それぞれの現場で社会課題に関わり、異なる背景をもつ人たちと交流することはかけがえのない経験になります。また、こうした経験が多様な分野・領域を重ね合わせながら新たな社会を創る「ESD(持続可能な開発のための教育)」につながるのだと思います。ボランティアは社会を巡るパスポートです。ぜひ、さまざまな現場に足を運び、教室内の学びと教室外の学びを結びつけながら皆さん自身の世界を広げていってください。

Photos

  • ボランティア団体のTシャツとタオル。学生時代から所属しているボランティア団体のTシャツとタオルです。たくさんの汗と思い出が染み込んでいます

  • 学生時代に古本で買い漁った灰谷健次郎の文庫本。教職論の授業で紹介されたことがきっかけです。中でも『兎の目』と『砂場の少年』がお気に入りです

  • 明石市立高齢者大学校あかねが丘学園の学生さんにいただいた陶芸作品。博士課程に在籍しながら社会教育コーディネーターとして5年間働き、退職時にいただきました

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