Sasagawa Shun

笹川 俊 准教授

2023年度所属
人間科学部
人間科学科
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専門分野

バイオメカニクス、神経生理学、リハビリテーション科学、福祉工学

キーワード

Profile

生年/1978年
出身地/埼玉県川越市
血液型/B型
家族構成/妻、息子
趣味/ウェイトトレーニング、ジョギング、お酒 、レコード収集
休日の過ごし方/運動、美味しいものを食べ・飲む、レコード屋巡り
愛読書/三島由紀夫、安部公房、村上春樹の著書、「ポパイ」(雑誌)
好きな映画/伊丹十三監督の「タンポポ」
好きな音楽/新旧・ジャンルにこだわらずに色々聴きます
好きなTV番組/「世界ふしぎ発見!」
好きな食べ物/居酒屋の短冊メニュー
好きな国/特にありません

身体の動きを計算することで、 脳の働きを解き明かす。

身体の動きから脳の働きを推定する

私が担当している「健康科学とスポーツ」は人間科学部1年生の必修科目です。基本的には体育の授業ですが、実技以外にも、人間・健康・運動・栄養と睡眠・スポーツ産業などについて各専門の先生による講義も取り入れ、アカデミックな知識を学ぶとともに、自身の健康度を把握し、スポーツ実践の楽しさを理解することを目的としています。
また 「人間科学専門ゼミナール I・II 」「卒業研究」では、ヒトの動きや力の解析を通じて、脳・脊髄・筋による運動制御について探求し、医療・リハビリテーション・スポーツの現場に応用可能な理論の構築を目指します。本ゼミナールでは、立つ・歩くといった基本的な動作から、走る・跳ぶ・投げるといったダイナミックなスポーツ動作まで、幅広い動作を研究対象とします。
私自身も、ヒトが立位時の力学的なバランスをいかに制御しているのかを、バイオメカニクス(生体力学)や神経生理学といった学問分野の視点から研究しています。簡単に言うと、身体の動きを測定して、その際に関節や筋肉がどのような力を使っているかを計算して数式で表し、脳がどう身体の動きを制御しているのかを知ろうという学問です。脳科学の分野では、脳波計やMRIなどを使って脳の活動を直接調べる方法もありますが、私が研究しているのは、身体の動きから間接的に脳の制御を知る、いわば計算で脳の中身を推定しようとしている、ということです。

脳の命令を人間が理解できる言葉に翻訳しなおす

筋肉というのは全身に約600個あり、仮にその活動度の選択肢がオンとオフの二通りだけだったとしても、全身の筋活動の組み合わせは2の600乗通りになり、それは宇宙にある原子の数より多いんです。ところが脳はこれほど膨大で複雑な動きを、数式など使わず自然に調節しています。ですから脳の運動制御を数式に置き換えようとする私の研究は、脳が身体を動かすために出している命令を人間が理解できる言葉に翻訳しているようなものです。
もちろん単にメカニズムを解明するだけでなく、将来的には、幼児や高齢者のバランス能力評価、高齢者や障がい者の転倒予防などへの応用を見据えています。健常者の体でどのような制御が行われているかが明らかになれば、その制御がうまくいかなくなっている人との違いがわかり、結果、どうすればそれが動かしやすくなるかということがわかるわけです。制御方式が明らかになれば、身体に負担にならず、さらに効率的なリハビリの方法なども見つかっていくでしょう。

現在の自分を作ったきっかけはダイエット

私は大学受験に失敗し、浪人している間に体重が113kgにまで増加してしまった経験があります。その時、ふと「自分が一番嫌いなことが克服できれば、その他のことは何でも達成できるのでは?」と思ったのです。当時、私が一番嫌いだったのは走ることだったので、その日から私は走り始めました。浪人中の1年間で体重は15kg程減少しました。大学では天文学や宇宙物理学を学ぼうと考えていましたが、トレーニングを通して知った身体運動の面白さに惹かれ、3年生から教育学部の身体教育学コースに進学しました。宇宙の物理を学ぶ予定が、いつの間にか身体の物理を学んでいたわけです(笑)。ちなみに、学部時代の私の体重は70kg台前半だったので、浪人時代から数えると、40kgもの減量をしたことになります。
もともとは自分の体験から、痩せにくい人と痩せやすい人の違いはどこにあるのか、という点に興味を持ち、ダイエットの研究をしようと考えていました。ところがその研究がなかなかうまくいかず、さらにそれまで学んできた数学や物理があまり活かせないことにフラストレーションがたまっていた頃に運動制御研究のことを知り、そちらの道を選んだのです。運動制御研究においては数学が重要な役割を持っていて、実際にこの分野の第一線で活躍されている研究者の方たちは、数学オリンピックの金メダリストだったりします。私自身も数学や物理がとても好きだったので、興味の方向と自分の得意分野がうまく噛み合ったということでもあります。
学生の皆さんも、何かしらの志を持って大学へ入学してくることと思いますが、常に自分の興味・関心についてのアンテナを張っておくと、意外な所に道が開けることがあるかもしれません。

笹川俊ゼミナール

ヒトの動きや力の解析を通じて、脳・脊髄・筋による身体運動の制御について探求し、医療・リハビリテーション・スポーツの現場に応用可能な理論の構築を目指しています。本ゼミでは、立つ・歩くといった基本的な動作から、走る・跳ぶ・投げる・泳ぐといったダイナミックなスポーツ動作まで、幅広い動作を研究対象としています。特に運動の「神経」制御について興味がある人におすすめのゼミです。実験系のゼミなので、モーションキャプチャーシステム、フォースプレート(床反力計)、筋力計、筋電計など、最先端の機器を使った実験をすることができます。

Photos

  • ここ数年、愛用しているNIKONの一眼レフカメラは父からもらったもの。それで撮った息子の写真をまとめたアルバムは、生まれてから4年分で6冊になった

  • クラフトビールが好きで、気に入ったデザインの空き瓶はコレクションしている。一番好きなのはBALLAST POINTというサンディエゴのクラフトビールメーカーのもの。日本のビールでは「赤星」と呼ばれるサッポロラガーが好み。ちなみに、なぜかわからないが神経科学者にはビール好きが多い

SDGsの取組み

地域課題

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