Watanabe Kanae

渡部 かなえ 教授

所属
人間科学部
人間科学科
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専門分野

応用健康科学、子ども学(子ども環境学)、身体教育学

キーワード

Profile

出身地/横浜
子供の頃の夢/教師
尊敬する人/レイチェル・カーソン
愛読書/『はてしない物語』、『モモ』(いずれもミヒャエル・エンデ)
趣味/マリン・アクティビティ、歌唱
休日の過ごし方/海に行ったり、音楽を聴きに行ったりするか、家で読書・書き物をしています
好きな映画/「オペラ座の怪人」(映画)、「ノートルダム・ド・パリ」、「ラ・マンチャの男」(ミュージカル)
好きな音楽/ミュージカル歌曲やクラシック、シャンソンやミサ曲など、先生について幅広く習っています。原則、原語で歌っています。歌を通して、日本語だけでなく、英語、フランス語、スペイン語、ラテン語のそれぞれの「音の美しさ」と「人の声が持つ力」を知ることができました
好きなTV番組/TVは見ないので持っていません。ちなみに携帯電話も持っていません
好きな国/スウェーデンとニュージーランド。どちらも1年間生活した、思い出深い第二・第三の故郷です

"健康"に正解はなく、"健康"をどう定義するかは、 個人の生き方や考え方によってさまざまだと思います。

生涯にわたる健康教育に取り組んでいます

子どもの頃から体を動かすことと生き物が好きで、中学では陸上部、高校では生物部で活動しました。大学では、文教育学部の舞踊教育学科で「動作学」を専門に学びました。学部卒業後に一度就職し、その後母校に戻って修士課程、博士課程を修了し、助手を務めたあと、教員として信州大学、青山学院女子短期大学に勤務しました。2016年から本学で教鞭をとっています。
信州大学で子どもの健康教育に関する相談を受けたり、青山学院女子短期大学で幼稚園教諭や保育士を目指す学生の育成に従事したりしているうちに、子どもの健康について興味が深まり、「健康と子どもの健やかな育ちの支援」をテーマに研究しています。前任校ではニュージーランドへ研究留学し、子どもたちの健康実態と健康教育の調査を行い、日本の実情と比較することで、双方の長所を取り入れた健康教育について考察しました。
本学では、「海辺の自然体験活動を通した、子どもの健やかな育ちの支援」に取り組みたいと考えています。現在ゼミでは、葉山海岸で子どもたちと自然を体験する活動を安全に行うために、基礎的な研修を始めています。また、「高齢化社会の健康と地域の健康づくりを考える」活動も計画中です。本学は地域社会とのつながりが強く、健康支援の相談なども受けています。シニア世代の健康で魅力的な自己実現を支援するため、大学として何ができるか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

講義を通して自分の"健康"について考えてほしい

それでは、"健康"とはいったい何でしょう? 現在の担当講義「学校保健」、「健康学概論」、「健康システム管理論」を通して、皆さんには健康について熟考してもらいます。たとえば、健康のために1日に1万歩歩くことを課している人もいますが、無理に達成しようとしてぐったりと疲れてしまうくらいなら、7千歩でも5千歩でもいいから、笑顔で過ごすほうがいいと考える人もいるでしょう。健康に正解はなく、"健康"をどう定義するかは、個人の生き方や考え方によってさまざまです。皆さんにも、自分の人生をどう歩むか、その実現のために必要な"健康"とは何だろう?と考えてほしいと思います。
授業では、WHO(世界保健機構)等の健康の定義を参考にしますが、それを絶対視するのではありません。自分で定義した健康を維持するため・取り戻すための意思決定に必要な知識を得て、理解し、実行する力をつけることを目指しています。「学校保健」では、これに加え、子どもたちにそのような健康リテラシーをつけせる指導ができるようになることも目指します。

自分の意志で入学した大学で何を学ぶかを明確に

健康の定義を自分で考えるように、大学で何を学ぶかは自分で決めることです。与えられたことを勉強する高校までの学び方とは異なり、大学は、自分が学びたいことを自分で考え、調べ、体験し、先生や友人とデイスカッションし、発表する、主体的な学びです。自分の意志で入学した大学で、自分が選んだゼミで、何を学ぶかしっかり考え、明確にすることが大事だと思います。最近は周りの大人や社会が、大学生が勉強以外の活動に熱心に取り組むことをいいことのように言い過ぎていると感じます。もちろん、学業とクラブ活動、趣味、アルバイト等を両立させるのは素晴らしいことですが、学業以外の活動が忙しくて授業に出られないのは、あまりにももったいないと思いませんか?
そして教員も、学問の楽しさを伝える努力を続けなければなりません。私がこれまでお世話になった先生方は、幸運なことに学生一人ひとりの個性を伸ばそうとしてくれる先生ばかりでした。私も、一人でも多くの皆さんに「大学で自分のやりたい勉強ができた」と思ってもらえるような、授業やゼミ活動を行いたいと一生懸命に取り組んでいます。

渡部かなえゼミナール

One for all, all for one:一人はみんなのために、みんなは一人のために

ゼミでは、「健康教育・安全教育」、「子どもたちの健やかな育ちの支援・園児と大学生が共に学ぶ共育」、「生きる力を育みSDGsを学ぶ自然体験活動」をテーマに、フィールドワーク・グループワークを重視した実践的な教育・研究を行っています。また、ゼミ生には、ゼミでの学びを通して「人に伝える技術」を習得してほしいと願っています。また、私自身、スウェーデンとニュージーランドへの留学で、多くの素敵な人たちと関わることができ、様々な体験を通して貴重な学びができた経験から、ゼミ生にもぜひ、広い世界に飛び出していろいろなことにチャレンジしてほしいと思っています。

Photos

  • 信州大学在任中、研究留学したスウェーデンのクリスマスの本。現地の友人がプレゼントしてくれました

  • 前任校の青山学院女子短期大学で、ゼミ生が卒業する時にサインしてくれたテディ・ベア。学生たちの成長がなにより嬉しいです

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

発達障害・知的障害を持つ子供たちの海辺の自然体験活動を通した体験格差解消を目指しています。
また、昨今のCOVID-19感染拡大下における、大学生に必要な健康教育や園児と大学生が共に育つ共育を研究しています。

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