Kinugasa Ryuta

衣笠 竜太 教授

所属
人間科学部
人間科学科
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専門分野

健康・スポーツ科学、神経・筋肉生理学

キーワード

Profile

生年/1976年
血液型/AB型
出身地/東京都
家族構成/2人(妻)
趣味/コーヒー、旅行、洋服
子供の頃の夢/テニスプレーヤー、宇宙科学者
愛読書/『natureダイジェスト』、『MEN’S EX』
休日の過ごし方/テニス、スキー、登山、シュノーケリング、美味しいものを食べる(例えば、エスプリ・ド・ビゴでのブレックファースト)
好きな映画/「スター・ウォーズ」
好きな食べ物/エスプリ・ド・ビゴの“バゲット”とエシレの“有塩バター”
好きな国/イタリア

学ぶときにはしっかり学び、遊ぶときにはめいっぱい遊ぶ。 それが衣笠ゼミのポリシーです。

1年次から専門知識を学び、2年次では実験手法を習得

私のゼミは人間の生体機能、特に骨格筋に精通した専門家・技術者の養成を目指しています。その目標を達成するため、1年次の後期から基礎ゼミをスタートし、筋生理学の基礎知識を学びます。体を動かす根源は筋肉なので、体の動きを知るためにはまず筋肉の生理学的な知識が必要不可欠。そのため早い段階で徹底的に基礎知識を勉強していきます。
そして2年次には、その知識を使って具体的な実験手法を学びます。筋肉というのは、脳からの電気的な指令が脊髄に届き、その信号が神経を伝って最終的に筋肉に届くのですが、そのとき筋肉の線維が興奮すると活動電位が発生します。この活動電位を検出する「筋電図」の取り方や、赤外線カメラが取り付けられた部屋で体に付けたマーカーを撮影し、そのときに体の部位の動きを計る「動作分析」などの手法を学んでいきます。1年次でしっかり基礎知識を身に付け、2年次からは実践的な学修に入る、という流れですね。実はこれはかなり厳しいスケジュールで、きちんとこなしていくためには、家でもきっちり勉強しなければならないと思います。ですから、ゼミに入る前に学生の皆さんには「うちは厳しいよ」とひと言忠告しているくらいです。

厳しい授業内容は、即戦力を目指すため

1年次から、ここまでしっかり専門分野について学習してもらうのは、2011年9月現在、構想段階中のインターンシップに3年の夏期休業中に行ってもらうことを重視しているためです。大学生のインターンシップといえば普通は、「社会人体験をしてみましょう」といった程度ですが、私としてはそのレベルよりも一歩上を行って、うちのゼミ生には専門知識を持ってインターンシップへ行き、そこで現場の社会人と高次元で商品開発に関する議論や新しい商品の提案などに携わってもらえるようなところを目指しています。そのためには、3年次の夏までにいろんな知識や技術を持っていないとなりません。そこから逆算すると、こういう厳しいスケジュールになってしまうわけです。
とは言え、それをこなしておけば卒業後にも就職先で即戦力になれるはずです。たとえばフィットネスクラブのトレーナーになったとして、お客様から「この筋肉を鍛えたい」と言われたときに、「この筋肉はこの関節角度のときに一番良く働くので、このくらいの範囲で運動してもらえるといいですね」といった具体的なアドバイスができるのは、筋肉に関する知識を持った専門家だけですから。

勉強は勉強、遊びは遊びでメリハリをつけよう

私のモットーは「学ぶときは学んで、遊ぶときは遊ぶ」。ですから勉強は厳しいですが、そればかりではなく、ゼミのメンバーでスポーツ観戦に行ったり、ゼミ合宿をしたり――しかもそこでは勉強は一切せずに遊びまくります(笑)――と、季節ごとのイベントも企画しています。学生にとっては、勉強と同様に遊びも大事ですから。
私は2007年から、サンディエゴにあるカリフォルニア大学サンディエゴ校に勤務していたのですが、向こうの大学生は金曜の午前中からそわそわし始めて、午後にはもう皆、学校にはいなくてクラブに行ったり、友達の部屋でお喋りしたりしている。そして土日はビーチで遊んだり、公園でゴロゴロしたり、自転車に乗ったりして運動する。で、また月曜になったら切り替えて勉強する。彼ら・彼女らはストレス発散の仕方をちゃんとわかってるんですよ。そういうメリハリは質の高い勉強・仕事をやる上でやっぱり大切だと思います。大学生時代にはお金は無くても工夫していろいろな遊びを経験しておいた方が、人間としての引き出しが多くなる。それは社会人になってから、とても役に立つと思いますよ。

Photos

  • 2011年7月、International Society of Biomechanics(国際バイオメカニクス学会)という学会で発表した私の研究が、700演題の中のトップ5に選ばれた。その際にいただいた「Young Investigator Award 2011 Finalist」の受賞証明書。隣り合う筋肉が同期的に収縮し、筋肉の間に入り込んでいる腱膜のひずみが最小になることで、腱の動きが増幅されるシステムがあることを解明した。将来的にはお年寄りの転倒防止につなげたいと考えている

  • アメリカ、サンディエゴ在住時代に買って、帰国時に一緒に持って来た愛車(TREK)。アメリカでは車を持っていなかったので、この自転車でよく出掛けていた

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

家族性高コレステロール血症患者におけるアキレス腱の肥厚の評価、高齢者の転倒の予防、マリンスポーツの実施が健康増進や美容に及ぼす影響の分析などに取り組んでいます。

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