Yamazaki Toru

山崎 徹 教授

所属
工学部
機械工学科
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専門分野

機械力学・制御

キーワード

Profile

出身地/神奈川大学のそば
趣味/読書、テニス、ボーリング
子供の頃の夢/博士
尊敬する人/高杉晋作
愛読書/東野圭吾、三浦綾子、灰谷健次郎、大江健三郎(初期)などの作品
休日の過ごし方/家族と共に一週間の買出し、レジャー
好きなTV番組/「宮廷女官チャングムの誓い」

機械における騒音や振動の低減は、まさに付加価値。 今後の産業界で、ますます重視されていく分野です。

機械の振動と騒音を低減する設計法の開発を目指して

自動車のエンジンをかけると、車内でもブルルッと音がしますよね。あれはエンジンのゆれでフロアやガラスがスピーカーとなって、エンジンの音を聞いているのです。その音が大きすぎて会話もできないとなると、車に乗るのが嫌になりますよね。それを解決するには、振動はエネルギーだから、車内にエネルギーを放出しないようにすれば良いわけです。例えば、エネルギーが硬いフレームを伝わるようにして、トランクルームだけで音を出す。すると、うるさくて困るのは、せいぜい誘拐されている人くらいでしょう(笑)。とまぁ冗談はさておき、こうしたことを実現するには、構造物の中をどのようにエネルギーが流れ、さらにはそれをどのように設計するかを考えなければなりません。私の研究室では、振動で伝わる音をエネルギーの流れという視点から研究し、実社会で役立つ機械製品の低振動低騒音化構造設計法を開発しようと取り組んでいるのです。
研究の対象物は、船舶や自動車から工作機器、OA機器までさまざまです。機械にとって音や振動は非常に重要で、昔からあり、これからもあり続ける問題です。最近では消費者の嗜好が変わり、高品質かつ付加価値のあるものを求めるようになってきました。音や振動の低減は、まさに付加価値。産業界では、今後ますます、重視されていく分野だと思います。

自分の過ごしやすい環境を作ること

私が大学生の頃は、テニスサークルにどっぷり。授業なんて出ませんでした。だから今でも勉強なんて自分でするものだと思っています。教育とは学生が自ら動き出すようにすることだと思うのです。私はよく授業で雑談をします。大事なことは、教えることではなく、興味を持たせること。授業を通して、学問だけでなく学生へのメッセージも伝えたいと思っています。特によく言うのは「自分の過ごしやすい環境を自ら作りなさい」ということ。常に自分の置かれた状況を明確にし、問題点を解決しながら、心地良い環境を作っていく。そういうことを大学という小社会で学んで欲しいのです。

機械力学研究室

製品価値を高めるために振動や騒音を予測・解決する

近年、振動・騒音を抑えた静粛性が、機械製品において重要な商品価値として認識されるようになってきました。当研究室では、より静かで、より人に優しい機械の設計を行うために、振動や音の予測技術、対策技術などを開発しています。世の中にあるほとんどの機械は、その目的に応じた機能を発揮するために何らかの運動をし、その際に振動や騒音を発生させますが、それは機械そのものの動きを阻害するだけでなく、エネルギーを無駄に消費しているといえます。 私たちは、自動車・鉄道・産業機械などを対象に、機械の運動から振動・騒音の予測・解決まで、設計開発における一連の問題を研究。ヴァイオリンなどの楽器から得られた知見を、機械設計に活用する研究にも取り組んでいます。

Photos

  • 昨年8月、研究室がスタートして以来、初のOB会が開かれた。約80名の卒業生中、40名ほどが集まり、思い出話に花を咲かせた

  • 携帯電話の待ち受け画面は、2歳と7歳になる2人の愛娘の画像。携帯電話を開くたびに、心癒される

  • 研究室のモットー

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

・自動車道路交通騒音のモニタリングシステムの開発
動画と音声データに基づき、AIを用いて走行車両を分別、整理し、データ保存するシステムの開発に取り組んでいます。道路交通騒音の実態調査,車両の音源モデルの作成,道路交通周辺の騒音状態の予測などへの活用が期待されます。

・製品初期設計における多性能システム適正化技術の開発
強度、振動、騒音など多性能を設計初期段階で適正化するために、各種現象のモデル化、これらのモデルの連結、適正化に取り組んでいます。

・振動エネルギーの流れ計測
振動源、そこからの伝わり方を測定する技術に基づき、対象物の状態監視、異常検出などへの活用が期待されます。

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