Yano Taishi

矢野 大志 特別助教

所属
工学部
機械工学科
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専門分野

熱工学、流体工学

キーワード

Profile

出身地/神奈川県横浜市
生年/1987年9月10日
家族構成/妻と二人暮らし
子供の頃の夢/警察官、サッカー選手、バスケットボール選手
尊敬する人/これまで出会った多くの人を尊敬しているので書ききれません
愛読書/森博嗣『すべてがFになる』、他ミステリー作品全般、井上雄彦『SLUM DUNK』
趣味/映画、読書、スポーツ、日本酒
休日の過ごし方/妻と散歩や買い物、プログラミング
好きなTV番組/プロ野球中継、『チコちゃんに叱られる!』、『全力!脱力タイムズ』
好きな映画/『STAR WARS』、『ゼロ・グラビティ』、『ドリーム』、『この世界の片隅に』
好きな食べ物/蕎麦、かつ丼
好きな国/やっぱり日本が一番

「やってみよう」の気持ちを大切にしてほしいから。未来に活かせる基礎を伝える。

表面張力は、身近なところから宇宙船の中までも

表面張力、特に、液体の温度分布に起因する表面張力差によって生じる流れについて研究しています。学生時代、この研究が宇宙実験に用いられると聞き、そのスケールの大きさに惹かれて研究室を選びました。ニュースなどで、宇宙飛行士が無重力空間で球状になった水などを飲んでいる姿を見たことがある人もいると思いますが、あれがまさに表面張力によって起きる現象です。できるだけ面積を小さくしようとする性質が、宇宙という無重力空間で顕著に現れているんですね。
表面張力に起因する流れについてはずいぶん昔に発見されていて、最も古い論文は1800年代のものです。しかし、葉っぱの上にできる水滴などの現象は、さほど実社会に影響があるものと考えられていませんでした。宇宙実験が盛んに行われるようになった時代に、半導体の材料を溶解する工程で表面張力流が影響すると分かりました。以来、研究が続いています。多くのデバイスがマイクロ化・ナノ化する現在、再び表面張力が注目され活用されていることをご存知でしょうか? 少し専門的な話になりますが、デバイスのサイズが小さくなるほど表面に掛かる力が体積に掛かる力よりも大きくなるので、小型化に伴い表面張力が重要になります。
これ以外にも、流体の可視化計測に関する研究も行っています。空気や水など「流体」の動きを正しく把握することはいずれ、エネルギー問題にも貢献できると期待しています。
自分自身が古い論文も読むのと同じように、研究者は、研究内容を後世に向けてきちんと残す義務があると思っていますので、私も年に最低でも1本、できれば2~3本の論文を書くように努めています。

基礎をしっかり体験する機械加工の実習

授業では機械加工の実習を担当し、1年生の前期では熱処理を中心に取り上げます。鉄鋼などの素材を数百度の高温で加熱した後に急激に冷やすことで、強度を上げる実習を行う予定です。加熱によって組織が変態し、同じ素材の硬さが飛躍的に上昇する。実はこれ、昔から刀鍛冶などの世界で用いられる技術です。ものづくりの基礎を学べる機会ですので、機械系の学生たちにはこうした体験も大事にしてもらいたいと思います。また、3年生後期では、機械実験を行います。

学生の時間に周りとの関係性を活かしあってほしい

学生の皆さんには、学生のうちに周囲から学ぶ機会や時間を大切にしてもらいたいです。大学という初めての環境や、特に入学と同時に一人暮らしをする場合など、不安や人に話しにくい悩みを持つこともあるかもしれませんが、身近な人はもちろん、離れている時はITツールも使って、ためらわずに誰かに話してほしいと思っています。大学には多くの人がいますし、研究室に入れば長い時間一緒に過ごす人が増えていくので、周りから学べる機会はたくさん出てきます。私も一人で研究などをしていると行き詰まることもあるので、皆さんと話して刺激をもらえたりしたらうれしいですね。学業以外にスポーツなど体を動かす機会を持つのもいいと思います。実は研究者はけっこう体力勝負ですので、私も皆さんとスポーツなど楽しみたいですね。皆さんと一緒に、神奈川大学をもっと知って、新しい発見していきたいと思っています。

流体工学研究室

渦や液面のある流れを研究しエネルギー問題に挑む

当研究室では、水や空気に代表される「流体の運動」に関する研究に取り組んでいます。とりわけ注目しているのが、水力発電や潮流発電などに関する「流れ」です。温暖化や人口増加、資源枯渇といった深刻な問題を抱えている現代社会においては、それらのクリーンかつ再生可能なエネルギーの利用が大いに期待されています。 私たちの身のまわりには、さまざまな流体の現象があります。たとえば、台風は大きな渦運動です。船は複雑に変形する波の上に浮かび航行しています。水や空気のような流体の流れは無色透明であるためよくわからないかもしれませんが、実は非常に複雑です。そのような「流れ」を調べるために、私たちの研究室では基礎的な実験や数値シミュレーションに挑戦しています。

Photos

  • ついつい、お土産やお店で見て気になった宇宙関連グッズを買ってしまいます。学会で訪れたアメリカのNASAや筑波宇宙センターで購入したものもありますが、東急ハンズなどで購入することもあります。お気に入りのボールペンは、以前の大学を出るときに、研究室の学生からもらいました

  • 『最新MATLABハンドブック 第三版』(小林一行/秀和システム)、『PIVハンドブック』(可視化情報学会編/森北出版)は、学生の頃からの参考書です

  • 水力発電に用いるターゴインパルスタービン

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