Takemura Kenichi

竹村 兼一 教授

所属
工学部
機械工学科
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専門分野

機械材料、材料力学、複合材料、物性

キーワード

Profile

血液型/A型
出身地/大阪府
趣味/知らない町(歴史のある場所)を歩くこと
子供の頃の夢/学者
尊敬する人/大学の恩師
好きなTV番組/NHK大河ドラマ
好きな食べ物/すき焼き、お好み焼き

目標がない人生はつまらない、 常に目標をもち、そこに向かってほしいと思います。

環境にやさしい繊維強化プラスチックス

皆さんは、スキーの板やスノーボード、テニスラケット、釣り竿など、軽さを求められるスポーツ用品などに多く使われている“カーボン”という材料をご存じでしょうか。名前は知らなくても、ほとんどの人は目にしたことがあると思います。表面にできる模様がデザイン的にかっこいいので、名刺入れなどのグッズも作られたりしています。カーボンは通称で、正式名称はCFRP(炭素繊維強化プラスチックス)といいます。金属材料よりも軽くて強い複合材料なので、航空機の機体やレーシングカーにも使用され、とても需要が伸びている材料のひとつです。
また、“グリーンコンポジット”という言葉を耳にしたことはないでしょうか。複合材料の中で、これまでカーボンと並んで主流だったガラス繊維強化プラスチックスは、使用後に産業廃棄物として処理されるため、問題となっています。そこで、これにかわって開発されたものがグリーンコンポジットという天然繊維強化プラスチックスです。素材に麻や竹、ココナッツ等の天然繊維と生分解性樹脂を使っているので、廃棄する際に燃やせるため、環境にやさしい材料として需要が伸びています。私は、こういった複合材料について、主に炭素繊維強化プラスチックスの破壊進展過程と、グリーンコンポジットの機械的特性(強度や剛性)を調べています。

知る楽しみと目標をもつ幸せ

子供の頃から国語よりも算数が好きで(答えがはっきりとしているところとか、暗記するものが少ないところが合っていたのだと思います)、中学、高校と進んで問題の難易度が高くなっても、それを解くことが楽しかった。だからごく自然と理数系に進み今の仕事に就いたわけですが、実は歴史も好きで、歴史のある町を歩くことが趣味のひとつです。自分がそれまで知らなかったことを知るのは、とても楽しいことですね。
また、常に目標をもっていたいと思っています。人間は、目標をもってその目標に向かって進んでいるときが一番幸せだといわれています。目標を達成したときよりも幸福感があるのだそうです。だから学生たちにも、どんなことでもいいから、目標をもってほしいと思います。

材料力学研究室

環境負荷低減に貢献する材料開発をめざす

機械工学の基礎である材料力学をベースとした研究を行っています。近年、金属より軽くて強い複合材料のCFRP(炭素繊維強化プラスチック) がレーシングカーや航空機の機体に使われていますが、私たちはCFRPの層間破壊じん性(壊れにくさ)やクリープ特性(一定荷重下の時間経過にともなう変形)に関する研究を実施し、CFRPを使った車両部品の設計にも取り組んでいます。 また、環境への配慮という観点から、麻や竹、ココナッツなどの天然繊維と生分解性樹脂を使った「グリーンコンポジット( 天然繊維強化プラスチック)」の研究も行っています。今後、自動車の軽量化もますます進むことが予測されます。機械の軽量化や環境負荷の低減に貢献できる材料を開発することが私たちの目標です。

Photos

  • 2011年に受賞した、一般社団法人 強化プラスチック協会 協会賞(論文賞)の賞状と盾。この研究内容は、当時『日刊工業新聞』などで大きく記事が掲載された

  • 現在、材料力学の講義で使用している共著書『最新・材料の力学[補訂版]』

  • 万能材料試験機

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