Nakanishi Yuji
中西 裕二 教授
Profile
生年月日/1965年2月
血液型/A型
出身地/広島県
趣味/音楽鑑賞、映画鑑賞
研究も仕事も、やってみないと わからない面白さがあります。
身のまわりに広がっている流体力学の世界
大学で流体力学を講義する際、テキストに沿って、流体の写真や動画などを見ることを勧めていますが、学生たちには、普段から身のまわりの自然現象等にも目を向けてほしいと思っています。流体力学は身近なものです。たとえば雲の動きや風に舞う木の葉、キッチンシンクにできる水の波紋、車の窓ガラスを流れる水滴の動きなど、実はすべて流体の運動であり、その運動に関する力学を扱うのが流体力学です。流体の運動を美しいと感じたり面白いと思ったり、身のまわりに流体力学の世界が広がっていることを、まずは見て感じてほしいです。
水の力でクリーンなエネルギーを
地球に暮らす私たちは現在、温暖化、人口増加、資源枯渇問題など、深刻な問題を数多く抱えていて“クリーンな再生可能エネルギーの利用”が強く求められています。各方面で風力や太陽光に代表される再生可能エネルギーの利用がなされていますが、私の研究室では水力エネルギーや潮流エネルギーの利用についての研究を行っています。水力エネルギーや潮流エネルギーを使った発電です。水力発電については、大気圧下の高速流からエネルギーを得る衝動型の水車を取り上げています。一方、潮流発電については、発電装置を海の中に係留して発電するタイプのものを取り上げています。それらに関係する流れの現象の把握や予測に関する実験的・解析的な研究を進めているところです。
私が流体力学を専門としようと思うまでに、特に大きなきっかけがあったわけではありません。もちろん、面白そうだとは思いました。ですが、「面白そう」から「面白い」に変わったのは、研究上のことで、いろいろな事柄を調べたり考えたり、仲間と議論をしたり、そういう日々を送ってからでした。学業に限らず、興味があることについて「面白そう」を、「面白い」に変えるには、ほんの少し、そのことに真剣に取り組むといった投資が必要である、と思います。
流体工学研究室
渦や液面のある流れを研究しエネルギー問題に挑む
当研究室では、水や空気に代表される「流体の運動」に関する研究に取り組んでいます。とりわけ注目しているのが、水力発電や潮流発電などに関する「流れ」です。温暖化や人口増加、資源枯渇といった深刻な問題を抱えている現代社会においては、それらのクリーンかつ再生可能なエネルギーの利用が大いに期待されています。 私たちの身のまわりには、さまざまな流体の現象があります。たとえば、台風は大きな渦運動です。船は複雑に変形する波の上に浮かび航行しています。水や空気のような流体の流れは無色透明であるためよくわからないかもしれませんが、実は非常に複雑です。そのような「流れ」を調べるために、私たちの研究室では基礎的な実験や数値シミュレーションに挑戦しています。
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地域課題
SDGs・地域課題について