Fujimoto Ryo

藤本 遼 特別助手

所属
建築学部
建築学科(建築学系)
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専門分野

建築環境工学、建築設備

キーワード

Profile

出身地/川崎市
子供の頃の夢/映画監督、建築家
尊敬する人/恩師、両親
愛読書/マンガ、『数理科学』、森見登美彦の本
趣味/レゴブロック、アニメ鑑賞、数学、クイズ
休日の過ごし方/レゴブロック、アニメ鑑賞
好きな音楽/メタル、パンク、プログレッシブロック、テクノ、アニソン
好きなTV番組/クイズ番組、美術番組、アニメ
好きな著名人/中村悠一さん等、声優の方々
好きな食べ物/食べられるものすべて(アレルギー持ちのため)

講義室の温熱環境を研究し、すべての学生が快適に学習できる環境を整える。

目に見えない室内の環境を数値によって客観的に分析

私の研究対象は、学生の皆さんが普段から利用している大学の講義室です。建築物における環境や衛生を研究する「建築環境工学」が私の専門で、なかでも空気や温熱環境を主なテーマにしています。

大規模な講義室における温熱環境の評価は、私が学部生の頃から取り組んでいる研究のひとつ。これは、講義室の温熱環境が、学生や教員の温冷感や快適感、さらには学習効率にどれほど影響するのかを分析するための研究です。具体的には、学生を模した人体の3Dモデルを作成し、空気や温度、熱の流れなどのデータを加えることで、講義室内における人の感覚を数値的にシミュレーションしています。

室内の環境は、温度や湿度、気流、衣服、代謝量、放射温度など、さまざまな要因によって決定されます。そして、それらの要因は目に見えないものがほとんどです。しかし、データに基づけば、なぜ人が暑い・寒いと感じるのか、その理由を客観的に説明することができます。その点が、この研究をしていて一番面白いと思うところです。

スタートした当時は講義室内における体感温度の均質化が目標でしたが、学習が捗る温熱環境には個人差があります。そのため、暑がりの人はこの席、寒がりの人はこの席といったように、現在は講義室における学生の最適配置ができないかと検討を進めています。この研究をさらに発展させることで、未来の学生がより豊かに学習できることを願っています。

若いうちの失敗や挫折が将来に向けた成長につながる

現在は岩本靜男教授の授業を補佐し、学生の質問などに対応しています。私は学部から大学院まで神奈川大学で学んできたので、学生たちと概ね同じカリキュラムの授業を受けており、特に環境コースの授業についてはよく理解しています。学生時代の自分と同じ悩みを抱えている人も多いと思うので、持ち前の“おせっかい”な性格を発揮しながら親身に相談に対応できればと思います。教員としてはもちろん、先輩としても気軽に質問しにきてくれるとうれしいですね。

建築分野の花形といえばデザインだというイメージがあるかもしれませんが、他にも魅力的な分野があり、デザインに向いていなかったからといって建築から離れる必要はない、というのが私の意見です。私はもともと建築デザインの道を志して大学に進みましたが、途中で挫折を経験しました。しかし、他の道を模索するなかで尊敬する岩本先生と出会い、建築環境工学の面白さにのめり込んでいきました。今となってはこの研究が、自分にとっての天職だと考えています。

こうした経験もあって、学生のうちに新しい世界に挑戦すること、そしてたくさんの挫折や失敗を味わうことは重要だと思っています。学問の「勉強」はもちろんのこと、自分の向き不向きや追い込まれた時の対処法、失敗した時の自らの励まし方など、幅広い「勉強」を通じて成長することができます。

大学生というのは社会のスタートラインのひとつです。社会に出る前に自らの興味に向かってさまざまなことに挑戦し、時には失敗して、自分のキャパシティを知っていただければと思います。大人になればなるほど怒られた後のダメージが大きくなるので、若いうちにたくさん怒られておくことも大切です!

[環境コース]建築環境工学研究室

暑くも寒くもない室内環境の実現へ

人と地球にとってよりよい建築環境を生み出すために、「暑くも寒くもない」室内環境の実現に取り組んでいます。建築物内外の気流分布や気温分布をシミュレーションによって求めたり、空調空間内の在室者の温熱感や快適感を予測したり、建物の空調設備や給湯設備による消費エネルギーを予測して省エネルギー性能や地球環境への負荷削減を評価したりすることが具体的な研究内容です。 私の研究室には、住宅の居間を模した空調実験室をはじめ、浴室ユニット、洗面台、キッチンシンクのある給湯設備実験室を備えています。大学院生を含め、研究室の学生は数値計算や実験による研究を自主的に進め、新たな発見をめざして日夜研究活動に積極的に取り組んでいます。

Photos

  • レゴブロックが小さい頃からの趣味で、いまだに続けています。建築を志した原点でもあると思います。既製品のセットを買うことは少なく、最近はもっぱら自分のオリジナル作品をつくっています

  • 収集しているシール。眼精疲労でデジタルから紙のノートに移行しました。膨大な量のノートを区別するためにシールを貼るようになったのですが、それがシール沼の淵であったことを、当時の私は知る由もありませんでした

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

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