Serikawa Mao

芹川 真緒 准教授

2023年度所属
建築学部
建築学科(建築学系)
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専門分野

建築環境、建築設備

キーワード

Profile

出身/熊本県熊本市
子供の頃の夢/ケーキ屋さん
尊敬する人/建築環境分野の某教授
好きなテレビ番組/「孤独のグルメ」
好きな食べ物/海鮮、ケーキ

建築・設備性能向上や建物の使い方の工夫により、 省エネルギーかつ健康的で快適な生活を実現する

建築物の環境性能は「脱炭素」や「SDGs」と関連の深い研究テーマ

私の主な研究対象は、住宅・建築物の温熱環境と省エネルギーです。

例えば、みなさんが引っ越し先を探すときに、重視する点は何でしょうか。部屋の間取りや広さ、駅からの距離、築年数など、人によってこだわる点には差があると思います。中には日当たりを気にする人もいるかもしれませんが、窓の性能や壁の構成、そしてそれらに起因する実現室温まで気にする人はあまりいないのではないでしょうか。しかし、これらは快適な生活を送る上で重要なポイントです。温熱環境の面で性能の低い住宅を選んでしまうと、冬場の寒さや夏場の暑さのために健康面で悪影響を受ける可能性があり、また、冷暖房のために高い光熱費が必要となると考えられます。

このような問題の解決が、私が取り組んでいる研究の目的のひとつです。住宅の温熱環境に関わる断熱性能・蓄熱性能・日射熱取得性能の向上により、どのくらい暮らしやすくなるのか、エネルギーや光熱費をどの程度削減できるのかということを、計算などを用いて定量的に評価する方法を研究しています。最終的には、家を探す人や建てる人に、極力エネルギーを使用せずに健康的で快適に過ごせる住宅・建築物の魅力を伝え、その普及に寄与することを目指しています。

環境性能の高い住宅・建築物の普及が果たす役割は大きく、近年注目を集めている「脱炭素社会」や「SDGs」といったキーワードとの親和性が高いこともあり、これからますます推進される研究分野だと思います。私自身も、研究者という立場から情報を発信し、こうした住宅・建築物の普及に貢献できればと考えています。

このような研究は、社会的な問題と関連すると同時に、非常に身近な内容でもあります。私が担当する講義で、学生自身が暮らす家などを対象に、光熱費の調査を実施するものがあります。季節や住まい方によってエネルギーの使用量がどのように変化するのかという身近な話題をきっかけに、住宅・建築物の環境性能に興味を持ってもらえると嬉しいです。

学生時代の研究遂行やさまざまな経験が後々活きてくる

当研究室の学生の卒業研究のテーマの例として、計測器を用いて大学講義室の温湿度やCO2濃度を実測し、夏期や中間期の窓開けの効果を把握しようというものがあります。研究遂行においては、計画性が求められます。実際の建物の環境を扱う以上、夏期のデータが必要だと秋になってから気付いても取り返しがつきません。また、測定したいポイント数に合わせて事前に計測器を準備する必要があり、講義中に測定を行って問題ないか関係者と事前に調整しておく必要もあります。そのため、研究実施に何が必要か考え、全体的な計画を立て、着実に準備を進める必要があります。このように、計画を立てて研究に取り組んだ経験は、卒業後に進む分野を問わず、必ず役に立つと思います。

また、私自身の経験として、高校時代にイギリスのゴシック建築を訪れて感動した体験が、建築分野に進むひとつのきっかけとなりました。当時は大聖堂の荘厳な空間に圧倒されましたが、その後、建築を学ぶ中で、そのような建築が生まれた歴史的背景や意義、構造的な手法との関連を理解しました。日常生活の中では、職業病かもしれませんが、住宅地を歩くとき、どういった設備が設置され、どういった住まい方がされているか、気になってしまいます。そのときに気付いた住まい方が、後に研究の切り口になることもあり得ます。日々、様々なインプットがある中で、将来的に活きることもあれば、そうでないものも多いですが、インプットが多様であるほど後にそれらの点が線で結ばれ面になる範囲が広がるのではないでしょうか。学生のみなさんには、普段の生活の中で、また旅行時などに、実際の建築物を訪れることを含め、さまざまな経験を重ねて頂ければと思います。

[環境コース]建築環境・設備研究室

省エネルギーかつ快適な建築環境・設備をつくる

内部で過ごす人にとって快適で健康的な環境を実現しつつ、地球環境への負荷を抑えた建築の普及が求められています。高い環境性能を有する建築が、適切に評価されれば、その普及にもつながると考えられます。建物の性能をよくするとどのくらい快適になるのか、効率の高い設備に交換するとどの程度のエネルギーや光熱費の削減が達成されるのか、などを主に計算により定量的に評価して表現する方法を研究しています。また、近年、歴史的に価値のある民家が活用されていますので、そこで生活する方々に、冬を温かく過ごしてもらう技術を提案しています。

Photos

  • 高校の語学研修でイギリスに行った際に購入したもの

  • 同郷のくまモン。関東に来てからの期間が長く地元に疎いもので、数年前より熊本市中心部にいるという巨大くまモンにまだ会えていません

  • 住宅の温熱環境より暖かさの得点を算出する方法を提案

  • 農家が活用された調査対象の福祉施設

SDGsの取組み

地域課題

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