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2022年度工学部建築学科(現:建築学部)卒業設計優秀作品発表会動画が完成しました
工学部建築学科(2022年度より建築学部)において、卒業設計優秀作品発表会の動画が完成しました。
建築学科の卒業研究は、学生の発表に対し第一線で活躍している教授陣が熱い指導をするのが本学の伝統。優秀作品発表会では、卒業設計42作品から選ばれた14作品の発表が行われ、そのうち4作品が優秀賞に選出されました。今回の動画では、優秀賞に選出された作品を中心に、5作品について発表会の様子を記録しています。教授陣の鋭い質問にも自分なりの意見を説明する頼もしい学生の姿からも、4年間の努力がうかがえます。
◆一休集伝器
<祖母からの伝承と焼き鳥を介した集の創出>
梅澤達紀
47年守り続けたおばあちゃんの焼き鳥屋と秘伝のたれを受け継ぎたい!建築の視点から創る「持ち運べる焼き鳥屋」がコミュニティをつなぎます。おばあちゃんの想いを受け継ぎたいというこだわりもあり、持ち運びには若干不向きなほど創り込まれていますが、付近にいた高校生に組み立てを手伝ってもらうなど、あえての「不便」が良いコミュニティを生むきっかけとなっています。
・関連リンク
◆巡葬
<空間体験による偲びの場の提案>
伊東歩武
故人と向き合うとはどういうことか?本当の供養とはどういうものなのか?火葬場から葬儀まで作業的に行われてしまうことに疑問を投げかけた作品。日常的に様々な人が行きかう空間に、樹木葬として自然豊かな地表と地下の火葬場を空間的な場所として融合させつつ、感情の切り替わりのギャップを意識した設計となっています。
◆マナビノバから商いと暮らしが混在したまちを知る
<藤棚商店街における集合住宅の提案>
福原理子
まち・住宅・人がつながる―。今や子どもの習い事は生活の外の空間で行われるもの。ハノイの集合住宅をイメージしながら、こどもの居場所・学びの場を、地域や誰かの日常のそばに。あえてまちに突き出したり、へこませたりする形を各住戸に作ることで子どもの気配を感じながら生活できる空間を実現。複雑な設計や光の当たり具合に対し、作者の意見を問う教授陣の鋭い視点も建築学科ならではです。
◆自他の葺き替え
<「むさしの方式」を背景としたこの先のコミュニティ形成建築>
三井田昴太
現代の「自分」と「他人」を再考し、この先の変わりゆく両者の距離感を、コミュニティセンターのあり方から提案。住民の多様化など地域需要の変化に伴い、地域活動空間は可変性を求められています。また地域住民の想いや活動を、他の方々にも感じてもらえるよう透け感を重視した設計。30もの建築的特徴(機能)を盛り込んでいる点については、リノベーションとしての意欲が表れていると教授陣からも高評価を得ました。
◆金木犀の香りにのせて
<市街地における小規模住宅地の豊かさを考える>
森田泰正
従来の均一な住宅地に魅力を感じず、多角形な区画かつ住宅の配置方法を中央付近にしたことで、周辺に外構をとるなど多様な景観ができ、小規模住宅地でも豊かな空間ができるのではないかと考え設計。一方、隣地の家同士の関係性をどのように考えているのか、それによりコモンズのような場所など景観が変わるため、今後はその関係性も計画に考慮すべきとの意見もありました。