Matsuoka Hiroki

松岡 弘樹 特任教授

所属
経営学部
国際経営学科
関連リンク
専門分野

商事法学

キーワード

Profile

出身地/東京都
子供の頃の夢/レーシングドライバー
愛読書/推理小説
趣味/ドライブ、ボウリング
好きなTV番組/ドキュメンタリー
好きな映画/『英国王のスピーチ』、『鍵泥棒のメソッド』
好きな食べ物/日本蕎麦、杏仁豆腐

会社法のあり方を問い、適切な運用を考えるとともに、社会に通用する「リーガルマインド」を磨く。

社会を支える基盤としての会社を規制する「会社法」

私の研究分野は「会社法」です。会社法は設立から解散、組織運営や資金調達など、会社に対するさまざまなルールを法律として定めたものです。現代における会社は、物やサ-ビスを提供し、雇用を生み出すといった重要な役割を果たしています。皆さんの身の回りにある物は、会社を相手として商取引を行うことによって購入しているケースがほとんどだと思いますし、多くの皆さんが、会社の社員となって働くことになると思います。そういった観点から、我々の社会生活を支える基盤の一つである会社が適切に運営されるように規制(規整)することが必要となります。

従来、日本には統一された会社法制はなく、旧商法をはじめとした法律に分散されて規定が置かれていました。会社法はこれらの会社に関する規定をまとめ、2005年にひとつの新たな法典として制定されたものです。制定に伴い、新たな起業の促進の観点から、「最低資本金制度の撤廃」、「機関設計の規律の柔軟化」、「合併等の組織再編行為の対価の柔軟化」といった規制緩和が図られました。その後、2014年と2019年に、主にコーポレート・ガバナンス(企業統治)の強化を目的とした改正が行われて現在に至ります。

コーポレート・ガバナンスとは「企業の組織ぐるみの不祥事を防ぐために社外取締役や社外監査役など、社外の管理者によって経営を監視する仕組み」のことです。日本では、そのガイドラインとなる「コーポレートガバナンス・コード」が公表され、上場会社にとって必要不可欠な取り組みとなっています。近ごろ多発している不正な会計処理や違法な証券取引等の不祥事の防止、長期的な企業価値の向上の観点から、こうしたシステムをどう構築するかがとても重要です。その観点から、このコーポレート・ガバナンスと法令遵守(コンプライアンス)のための、社内向けの仕組みである「内部統制」のあり方を主な研究テーマとしています。

「バランス感覚」と「論理的思考力」が身につく授業

現在、「会社法Ⅰ・II」をはじめとした法律系の科目を担当しています。法を学ぶ目的として、「リーガルマインド(法的思考力)を身につける」ことがよく挙げられます。法は世の中を秩序立てる規範のひとつであり、トラブルや事件が起きた時に、当事者を含め万人が納得する結論を出すためのツールとして使われるものです。その結論を出すためには、知識のみならず、「バランス感覚を伴った論理的思考に基づく柔軟な発想」が必要であり、これが「リーガルマインド」とされます。「バランス感覚」と「論理的思考力」のふたつの能力から構成されるリーガルマインドは、社会生活を送る上でも必要とされるものです。その観点から、講義では知識の修得とともに、法の解釈や判例の分析等を通じて各自の思考力を磨き、リーガルマインドを修得することを目標としています。

人生には、一つのことだけに集中して取り組む時期が必要だと思います。そこで得られたことが、その後の人生の糧となります。対象は勉強や資格取得、スポーツなど何でも良いので、まずは取り組んでみてください。人は往々にして、何らかの理由づけをして、やらないという選択肢を選びがちです。私も過去を振り返ったとき、あのとき思い切って行動しておいて良かった」という経験が何回かあります。無からは何も生まれません。ぜひ、失敗を恐れずに何事にも積極的にチャレンジしてほしいと思います。

Photos

  • 共編著『基本商法&会社法』(八千代出版)。会社法の制定に伴って、複数の先生方と作成したテキストです。併せて商法も改正されたことから、両法が学べるような内容にしました

  • 前任校が運輸科単科の短大であったこともあり、鉄道模型ジオラマに関心を持つようになりました。仕事に疲れたときには、SLなどの列車を走らせて癒しの時間を過ごしています

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

Teacher's News

松岡 弘樹先生の関連ニュース

Recommend

他の先生もチェック!