Yamazaki Tomoaki

山崎 友彰 准教授

所属
経営学部
国際経営学科
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専門分野

経営工学

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Profile

出身地/大阪
愛読書/小説やエッセイなど
趣味/読書
休日の過ごし方/読書と散歩と買い物
好きな音楽/就寝時に聴くことが多いです
好きなTV番組/バラエティやニュース
好きな食べ物/和食がメイン

新しい商品やサービスの創出は、遊び心を持ちながら、 答えのない課題に対して幅広い発想をすることから始まります。

新しいアイデアを発想するための演習

現在担当している講義「商品企画設計論」では、新しい商品やサービスのアイデアを創り上げていく作業を取り扱っています。一般的に、この作業には二つの考え方があります。まずひとつは、“市場のデータを正しく漏れなく分析すれば、売れる商品やサービスを提案できる”という考え方です。そしてもうひとつは、“売れる商品は市場に出るまで分からないので、幅広いアイデアを発想することが重要である”という考え方です。この講義では、後者の考え方に基づいて授業を進めています。ただ、この考え方に従うと、“アイデアの発想はセンスと経験で決まる”と考えやすく、分析作業を軽視する傾向や、発想方法を真面目に検討しない傾向に陥りがちです。
そこで本講義では、毎回、たとえば「A商品の売り上げを伸ばすためには?」といったテーマに対し、商品に関するアンケートを実施し、それを分析・考察した結果を踏まえて新しいアイデアを提案する、といった演習を行っています。分析結果がアイデアの発想に生かせることを実感してもらうことで、分析作業の重要性を理解してもらい、現場で実践されているいくつかの発想方法を試すことで、発想方法の習得が幅広いアイデアの創出に必要であることを理解してもらうことを目的にしています。

遊び心のあるアイデアを生み出すには?

ただ、そう簡単に新しいアイデアを創出できるわけではありません。たとえば、あるスーパーマーケットの売り上げを伸ばすために、皆さんならどのような戦略を立てますか? おそらく「できる限り商品のコストを下げる」「商品のラインナップを見直す」「店内を改装してイメージ一新」といったような案を思い浮かべる人が多いと思います。これらも決して間違いではないですが、あくまでも正論であって、すでにどこの企業でも試みている戦略であり、新しいアイデアではありません。
このテーマに対して、ある学生がこんな提案をしました。「私たちがよく行くコンビニは、スエットや部屋着のような格好で雑誌の立ち読みしている人たち(はっきり言えば、あまり“見栄えの良くない”姿)が外から丸見え。でも実は、そんなラフな人たちが自然と醸し出している“ウエルカム感”が集客にひと役かっているのではないか? だからそのスーパーマーケットも、店員が“見栄えの良くない”姿になれば“ウエルカム感”を出すことで集客できる」。この戦略で店の売り上げが伸びるかどうかはまったく分からないし、きっと批判の声もあがるでしょう。けれど独創的で面白く、誰も思いつかない新しいアイデアだと思いませんか?
こういう遊び心のあるアイデアを発想するには、頭のスイッチを切り替えることが大切だと考えます。私自身の今後の課題は、学生の皆さんの頭のスイッチをどのようにすれば切り替えられるか、という点にあり、日々試行錯誤しながら授業に臨んでいます。

多くのことを与えてくれた大学の指導教員

高校時代から数学が好きで、大学は理工学部の経営工学科で学びました。研究室では、工場における効率的な生産についてさまざまな角度から考察する「生産管理」をテーマに選びました。工場では、大勢の人が一生懸命働いているにも関わらず、計画通りに作業が進まなかったり、そのために納期が遅れがちだったりなど、さまざまな問題を抱えています。こういった問題を解決するために、どのようにマネージメントすればよいか、といった研究を行っていました。
大学のゼミや研究室では、指導教員から卒業研究などについて指導を受けますが、私にも大学時代にお世話になった指導教員がいます。個性的で厳しい先生でしたが、実に多くのことを学びました。大学4年生の春、就職するか大学院に進学するか迷っていた時のことです。指導教員である先生から夜中に電話があり、進路について尋ねられ、まだ迷っている最中であることを伝えると、「甘ったれるな!」と一喝されました。あまりに突然のことで動転しましたが、それをきっかけに大学院への進学を決意することができました。その後の研究生活では、先生から受けるさまざまな指摘に四苦八苦しながらも、ひとつのことを考え抜く楽しさを知りました。また、指導を受ける中で、将来の仕事像を明確にすることもできたと思います。そして、研究生活を共にした当時の仲間の中には、今でも共同研究をする先輩や、仕事に関する貴重なアドバイスをくれる友人もいて、指導教員に多くのことを与えられたと感じています。
神奈川大学の経営学部にも、私の指導教員に負けず劣らず、個性豊かで経験豊富な先生方がたくさんいます。そのような信頼のおける指導教員のもとで大いに学んでください。

山崎 友彰 ゼミナール

テーマについては「教育」「地域」「経営」などから、受講生間でのディスカッションを通して具体的に決めてもらいます。

Photos

  • 書きやすいボールペンやマウスをはじめ、すべて愛用しているモノ。高カロリーのメロンパンは、体重を減らさないように(痩せやすいので)毎日の朝食にしています。右奥は、ちょっとユニークな動画が撮れるカメラで、ゼミの様子などを撮影しています

  • 大学院時代はソフトボールに夢中でした。100を超えるチームが出場する大きな大会で勝ち残るため、研究の合間に研究室の仲間と本気で練習に取り組んでいました。今でも彼らと会うと、ソフトボールの話に花が咲きます。神奈川大学でも、学生たちと一緒に汗を流せればと思います

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