Hosono Yasuyo
細野 康代 特別助教
Profile
出身地/富山県
尊敬する人/大学の恩師
愛読書/ファンタジー小説
休日の過ごし方/子どもと遊ぶ
好きなTV番組/『ピタゴラスイッチ』
好きな食べ物/チョコレート
地震災害後の早急なインフラの復旧について研究しています。
キーワードは、立ち直る力「レジリエンス」
私が専門としている地盤工学とは、建物の土台を工学的に調査、研究していく学問です。所属は建築学科ですが、上物の建物にあたる建築に対して、地面にあたる土木の分野を対象にしています。
なかでも液状化を研究テーマとしていて、大学時代に卒論を書いたり、卒業後も研究者として室内試験などを行ってきました。地震の強い揺れによって地盤がドロドロになった映像などを見て、液状化を知った方も多いと思います。海へ出かけて、波打ち際でトントントンと足踏みを続けると足が沈んでいく、そういった遊びをしたことがある人もいるかもしれませんが、これも液状化によるものです。
神奈川大学では、これまでの経験を活かしながら、災害リスクマネジメント、つまり防災や減災、地震後の復興に関する研究をしていきたいと考えています。昨今、大きな地震災害が起きた際に「想定外の地震」と表現されることがあります。私たち工学者は、災害も想定して市民が安全に暮らせる道路や建物を設計していますが、それでも「想定外」は起こり得るわけで、事前に防ぐだけでは足りないのではないか、という危機感を持っています。そこで、「想定外の先」を考えた時、キーワードとなったのが「レジリエンス」です。
レジリエンスとは、立ち直る力、回復力といった意味ですが、災害においては素早く復旧して、市民の生活を元に戻すイメージです。私は、災害リスクマネジメント研究室の朱牟田善治先生と共同で、水道や電力といったライフラインの早急な復旧について研究しています。水道はもちろん、近年は電線も地中を通るようになりましたが、それらをいかに守り、いかに復旧を早めていくか、その点に着目しています。
見えないものを想像する力と、見たいものを見に行く力
授業では構造力学について教えていますが、文系から入ってきたデザイン系の学生も多いため、物理学になじみのない人にとってイメージしやすい説明を心がけています。例えば、おもりの重さについてスーパーの買い物袋を持つ時のイメージで説明してみたり。普段の生活のなかでも力学的なものは感じることができるので、できるだけ身近なものを例として説明するようにしています。私自身、学生時代は構造力学に苦手意識があったり、「イメージ力がない」と指摘されたりしてきたので、学生と同じ目線で教えることができるのではないかと考えています。
学生の皆さんにもイメージする力、想像力を伸ばしていってもらいたいです。百聞は一見にしかずといいますが、それでも目に見えない、実際に見ることができないものは多くあります。それを補うのが想像力なので、研究者になっても、どのような形で社会に出ても、きっと役立っていくはずです。
同時に、見られるものはなんでも見てみるべきだとも思います。私も学生時代は海外に憧れを抱き、自らの目で確かめたいという思いから、海外旅行によく出かけました。異なる文化や価値観に触れることで、海外の良さを実感するとともに、逆に日本の良さに気づくこともありました。
また、旅先では人の温かさに触れる経験も数多くありました。ひとりで乗った高速バスが夜中に目的地へ到着した際、心配してくれた現地の女性がタクシーを手配してくれたことがあります。怖いもの知らずだった当時の自分を反省するとともに、人の親切さや温かさを強く感じた出来事でした。そうした経験も、自分の視野を広げてくれた大切な財産になっています。
「やってみたい」という気持ちを形にして実行することは、若くて時間のある今だからこそできる、かけがえのない経験だと考えています。ぜひ自分の“やりたいこと”に挑戦し、たくさん遊び、たくさん学んでほしいです。その経験が財産となり、研究への探究心を育て、将来の展望を描く力にもつながっていくと信じています。
[構造コース]災害リスクマネジメント研究室
先端的なセンシング、地盤探査、構造解析技術、被害予測技術を駆使して、都市の災害リスクをマネジメントする
本研究室のベースとなる都市防災という分野は、経験工学です。過去に発生した災害現場に赴き、現場の状況を把握し、自分の住んでいる地域にどのような災害の危険性があるのかを調査して、どのように対処すべきかを直接考える機会を持つことを重視しています。
そこで、我々の研究室では地震動や風速など自然外力を計測するセンサーをはじめとした最新のセンシング技術を使った現地観測、現地調査を行ってデータを集めます。集めたデータを最新の解析技術と組み合わせ、シミュレーションできる技術開発をしていきます。こうした知見を組み合わせ、地域社会の防災・減災対策に具体的に役立たせるような方策も検討します。
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地域課題
SDGs・地域課題について