岩木 宏道 准教授

2023年度所属
経済学部
経済学科
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専門分野

金融論、資金調達制約、公募負債、企業の投資行動、負債構成、銀行ー企業間関係、企業金融

キーワード

Profile

出身地/神奈川県
子供の頃の夢/パイロット
尊敬する人/学部・大学院を通じてご指導いただいた先生方、社会人1年目の直属の上司
愛読書/井上靖、夏目漱石の小説全般
趣味/ランニング、水泳、軽登山
好きな映画/『いまを生きる』(原題:Dead Poets Society)

金融をしっかりと理解することは、経済を知る上で大きな強みになる!

「銀行借入」と「社債」の企業への影響差異に注目

企業が事業を行う上で、「資金調達」は大きな課題のひとつです。資金調達には、企業の内部資金の活用、負債による調達、株式発行による調達といった選択肢が考えられます。企業が株を発行するのは、資金を調達するためなのは、ご存じですよね? これ以外に「負債」という選択肢もあります。これは、「銀行借入」と「社債」に大別できます。両者は、同じ「負債」というカテゴリーに属しつつ、実際には性質が大きく異なるのではないか。異なるとすれば、企業にどういった影響があるのか——。こうした素朴な疑問から研究上の問題意識が芽生え、現在に至ります。

私の研究分野は、「企業金融」です。先ほど説明した企業の「負債」に着目した研究が中心となります。企業の負債市場において、日本と他の先進国で大きな違いがあります。それは、日本における社債市場が限定的である点です。専門的には、ある信用格付け水準未満であると社債市場は、ほぼ存在しません。従って、社債市場が存在しない場合、企業は銀行借入に頼るしかない状況となります。これは日本独特の状況で、研究しがいがある分野といえます。

現在の中心的研究では、日本企業、銀行データを駆使しつつ、銀行借入に依存する企業と社債市場へのアクセスも有する企業との間での企業行動への影響差異について、学術的に新しい知見をもたらすべく、実証分析を中心に行っています。研究成果が、日本の社債市場の発展に寄与するものであればと願っています。

金融メカニズムを自らの頭で考察できるようになってほしい

担当する「金融論」では金融のメカニズムを知る上で必要な基礎的理論と制度を学ぶことに力点を置いています。ただ、できる限り実際のデータや出来事、そして私自身の実務経験談も交えつつ授業を展開するようにしています。金融と経済との関係は非常に密接に関連し、時として金融を起点として経済を大きく揺り動かすこととなります。

例えば、2008年の世界金融危機では、アメリカの低所得者向け住宅ローン債権が2007年頃から不良債権化し始め、その後、時間を追うごとに影響が拡大して先進諸国の景気も悪化し始めました。アメリカ本国はもとより、欧州の一部銀行では銀行取り付け騒ぎまで起きる事態となりました。

授業では、日本で資金供給の中心を担う銀行行動についての諸理論、証券市場メカニズム、企業の資金調達に関する諸理論などを学んでいくことで、金融メカニズムを自らの頭で考えて、考察できるようになることを目指しています。金融をしっかりと理解することは、経済を知る上で、大きなアドバンテージになります。

授業以外では、情報があふれる昨今のデジタル社会において、不確かな情報が世の中で支配的になり、多様な視点が埋もれてしまう可能性があるのを私は危惧しています。そこで、情報社会を生き抜く学生の皆さんには、大学の静かな環境での伝統的な学びに加え、さまざまな体験、交流を通じて、自己を確立し、一時の風潮に流されない自立した人間になっていただきたいと願っています。

また、学生時代に皆さんにやってほしいことを挙げるとすれば、その筆頭は、海外留学になるでしょう。私は学部時代、2度ほど欧州を旅行した程度ですが、大学院時代に海外で学会発表をして、言語の異なる他国の研究者らと意見交換する楽しさに目覚めました。その後も公的な仕事で欧州を訪問し、各国の担当者と協調して作業を行う過程でも多くの刺激を受けたものです。ぜひ時間があるうちに、1年くらい休学してでも大学の諸制度を利用しつつ、海外の大学留学にチャレンジし、積極的に国際的な視点を養ってほしいと思います。

Photos

  • 普段、愛用しているランニング用帽子です。趣味のひとつにランニングがあります。高校2年次に所属していた柔道部の他校との試合で故障してしまい、柔道ができなくなって以来、安全かつ手軽な運動としてのランニングを続けています。2013年からは各種マラソンの大会に毎年出場し、一度も棄権することなく完走していますが、コロナ禍になって大会が中止となり、再開が待ち遠しいです

  • 学部を卒業して就職する間際、就職祝いに父に買ってもらった腕時計です。実際に就職してからは出かける際に、この腕時計を装着することでスイッチ・オンとなったことを覚えています。電池式であることや研究生活に入って私自身が腕時計をつける習慣がなくなったため、今は自宅に「お守り」として置いています

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