Shinagawa Shunsuke

品川 俊介 准教授

所属
経済学部
経済学科
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専門分野

マクロ経済動学

キーワード

Profile

出身地/群馬県前橋市
血液型/AB型
家族構成/妻、息子、娘
子供の頃の夢/大学の先生
愛読書/歴史小説
趣味/Jリーグ観戦、史跡巡り
休日の過ごし方/スポーツ(フットサル、サッカー)
好きな音楽/人間椅子、筋肉少女帯

知識だけでなく考え方を身につけよう。

さまざまな場面で有用な経済学の考え方

私が授業を担当している「マクロ経済学」は、日本経済、アメリカ経済といったような一国全体の経済活動を分析対象として、その国の経済をより良くしていくためには、どのような仕組みをつくり、どのような経済政策を実施していけばよいのかを研究する学問分野です。

高校までの「政治・経済」のイメージで、“「経済」は暗記科目“と思っている高校生も多いかもしれませんが、経済学部で学ぶ「経済学」は決してそんなことはありません。もちろん、基本的な知識は必要ですが、経済学、特に「マクロ経済学」を含む経済学の基礎科目では、知識をただおぼえるだけでなく、経済学の「考え方」を理解することがとても大事です。新聞やテレビ等で見聞きする経済ニュースは、なにやら難解で縁遠いものと感じている人もいるかもしれませんが、マクロ経済学の基本的な知識に加えて、考え方のコツが身についていれば、一見難しそうなニュースであってもとても見通しが良くなります。

そして、さらに深く経済学を学んでいくと、経済学の考え方は、ニュースでとりあげられるような経済現象を理解するときだけでなく、人生のさまざまな場面でも有用であることがわかってくるでしょう。ぜひ「マクロ経済学」の授業を通じて経済学の考え方を身につけ、みなさんが物事を考えるうえでのベースとしていっていただけたらと思います。

経済成長について理論的に分析する研究

マクロ経済学の中でも、私は特に「経済成長理論」と呼ばれる分野の研究を行っています。近年、日本の経済は停滞しているとみられることも多いですが、長期的に見れば日本は経済成長の力の恩恵を最も受けてきた国のひとつです。その一方で、思うように経済を発展させることができていない国も少なくありません。このように、「経済成長の力の恩恵を受けることのできた国とできなかった国の違い」や、「先進国が今後も経済成長を続けていくためにはどうすればよいか?」といったことを考えるのがこの分野です。このために、先進国の歴史や途上国の現状を調べたり、実験的な手法を用いたりと、多くの研究者がさまざまな方法でアプローチしていますが、私は経済学の理論を使ってこの問題に取り組んでいます。

難しいテーマにも"背伸び"をして取り組んでみる

高校時代から数学が好きで、大学では数学を使う経済学を専門に選びました。特に、人が無意識に行っている選択という行為を数式やグラフに落とし込んで理論的に分析する理論経済学に面白さを感じ、大学生にはやや難解と思われる書物や論文も、一行ずつ、一頁ずつ、時間をかけながら読みすすめていきました。結局、その当時の自分にはよく分からなかったことも多かったのですが、それらの内容をきちんと理解したいと思ったことが、大学院に進み、研究者の道を歩き始めるきっかけになりました。

皆さんにも、自分には難しいと思うテーマにも、少し“背伸び”をして取り組んでほしいと思います。新しいことへの挑戦の入り口が、「難しいことを勉強している自分」をただ誇らしく感じるような、無邪気なものでもいいように思うのです。そういったモチベーションで勉強ができるのは大学生の特権であり、おそらく最後のチャンスではないでしょうか。そしてマクロ経済理論を含む理論経済学は、大学生の そんな"背伸び"に最適な学問分野だと思います。

品川俊介ゼミナール

マクロ経済理論をベースとして,それぞれの研究テーマに挑む

ゼミでは、学生たちがマクロ経済学の理論や分析手法を理解し、それぞれが関心を持っている問題に応用できるようになることを目指しています。経済学の理論に対しては、難解で近づきがたい印象を持っている経済学部生も多いですが、大学時代のゼミというのは、そういった難しそうなことに、ちょっと背伸びしながら、腰を据えて取り組むことのできる人生で最後の機会かもしれません。すぐにわからなくても焦る必要はありません。ゼミの仲間たちと議論をしながら、時間をかけてじっくり立ち向かってみましょう。

Photos

  • 早稲田大学の恩師、笹倉和幸先生の訳によるH. W. ローレンツ/著『非線形経済動学とカオス』(日本経済評論社)と、Charles I. Jones/著『Introduction to Economic Growth』。いずれも大学生の頃に読み、現在の研究の道に進むきっかけになった本です

  • 大学時代は小さなサッカーサークルで、暇さえあればボールを蹴っていました。今も、休日はできるだけ時間を作って、フットサルやサッカーでリフレッシュしています。これはゴールキーパーを務める際に愛用しているキーパーグローブです

  • もともとサッカー観戦が好きだったこともあり、横浜の大学に着任したのを機に、横浜F・マリノスの試合を観に行くようになりました。子どもと一緒にスタジアムに出かけるのがシーズン中の楽しみの1つです

  • 神奈川大学準硬式野球部の部長を務めています。といっても、野球のことはなにもわからず、書類に判子を押すのが唯一の役目ですが、リーグ戦などでのチームの活躍にはいつも活力をもらっています。このキャップは、上沼前部長より受け継いだものです

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