Shumuta Yoshiharu

朱牟田 善治 教授

2023年度所属
建築学部
建築学科(建築学系)
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専門分野

地震工学、構造工学、防災工学、維持管理工学

キーワード

Profile

出身地/神奈川県
子供の頃の夢/宇宙飛行士
愛読書/ジャーナリスト・作家である立花隆さんの著書
休日の過ごし方/農作業
好きなTV番組/2355
好きな映画/SF映画
好きな食べ物/成城石井のチーズケーキ

「都市のライフサイクル」という視点で 新しい防災・減災のあり方を創造する。

人々と街を未曾有の災害から守りたい

私が研究しているのは、建築や社会インフラを含めた都市全体の災害リスクマネジメントについてです。まさに今、重要視されている分野でもあります。というのも、社会インフラのうち特に電力関係は、脱炭素化が叫ばれるなど100年に1度の変革期にあります。加えて、地球温暖化により未曾有の自然災害が私たちを襲っている状況は、みなさんも実感しているでしょう。これまでの災害対策が通用しなくなってきている状況下で、変革のうねりの中にある社会インフラ設備や建築構造物を守り、災害に強い街をつくる方法を考えていかなければならないのです。

具体的な研究テーマのひとつとして、街の設備の老朽化があります。既設のものでは最近の大規模な災害に対応できない可能性が高い。そこで注目されているのが、「都市のライフサイクル」という視点です。建物や設備には30年や50年といった耐用年数がありますが、老朽化により耐力が落ちていく中で、何年先まで災害に対応できるのか、その設計が社会にとって合理的かを考えます。これは文化財保護にも通じるもので、例えば五重塔などの歴史的建造物が現代の地震や台風にどれくらい耐えられるかという問題も私の研究のフィールドに含まれます。

これまでは電気事業に関連する研究機関で、主に電力エネルギー施設の災害対策に関する研究を行ってきました。しかし、ひとつの設備を災害から守ろうとしても、地域の他のインフラ設備が複雑に干渉し合うため難しい。地域全体で連携しないと本当の防災や減災につながらないのです。大学で研究を始めたのは、地域や社会インフラ事業者と協働し、より地域に寄与したいという思いからでした。また、東日本大震災発生時、私は仙台の電力会社で3日間缶詰状態になり、「生きているだけよかった」と心から感じる経験をしました。以来、少しでも研究を減災に活かさなければという思いを強くし、現在に至ります。

現地調査で収集したデータを、どう防災に役立てるか考える

研究室では主に学生と一緒に災害現場に赴いて、地形の変化や災害後の対策、地元住民へのヒアリングを行います。また、ある地区では新しくトンネルが造られるにあたり、地中に空隙ができて地盤沈下が起きる可能性がないかを調べるため、最新のセンシング技術を使って継続的に地盤の振動を測っています。実態を観測して現象を明らかにし、地域社会の防災・減災対策に役立たせる方法まで検討するのが研究室の基本方針です。

観測もそうですが、地域住民との対話を通し、彼らがどのような防災上の問題を抱えているかを理解することも重要なポイントです。学生には、地域の問題を体感することで自身の研究テーマが社会にどう役立つのか、どう活かせるのかを具体的に考えてほしいです。自分なりの問題意識を強く持つことこそ、研究を社会実装していく上で重要だと思っています。

大学時代は人生の転機となる時期です。学生のみなさんには小さなことでもいいので、人から喜ばれるような経験をしてほしいと思います。その積み重ねがやりがいのある道を見つけるきっかけとなるでしょう。また、大学院ではより高度なスキルが身につき、人間性も磨かれます。たくさん勉強して、ぜひ大学院進学も検討してほしいですね。

[構造コース]災害リスクマネジメント研究室

先端的なセンシング、地盤探査、構造解析技術、被害予測技術を駆使して、都市の災害リスクをマネジメントする

本研究室のベースとなる都市防災という分野は、経験工学です。過去に発生した災害現場に赴き、現場の状況を把握し、自分の住んでいる地域にどのような災害の危険性があるのかを調査して、どのように対処すべきかを直接考える機会を持つことを重視しています。 そこで、我々の研究室では地震動や風速など自然外力を計測するセンサーをはじめとした最新のセンシング技術を使った現地観測、現地調査を行ってデータを集めます。集めたデータを最新の解析技術と組み合わせ、シミュレーションできる技術開発をしていきます。こうした知見を組み合わせ、地域社会の防災・減災対策に具体的に役立たせるような方策も検討します。

Photos

  • 1996年にドジャーススタジアムで野茂のトルネード投法を現地で直接見ました。パイオニアの活躍に大変、感動しました。

  • 松尾芭蕉の「夏草や兵どもの夢のあと」が読まれた平泉を訪れたとき、その夕暮れの景色を眺め、感銘を受けたことがずっと心に残っています。 そのほか:伊藤若冲の個展が上野で開催されたときに、動植綵絵のバッタの絵を見ました。人間突き詰めるとここまでできるのかとほんとに思いました。

  • 歴史的な文化財は、今のように厳密に構造計算することなく試行錯誤を繰り返しながら経験的によってたてられていることが多いです。しかしながら、地震や台風などにも被害を受けた事例は少なく、耐震性能や耐風性能がどれほどあるのかを明らかにすることは、非常におもしろいと思って、研究を始めています。

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