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2025.05.20
理学研究科修了生の論文がAIMS発行国際誌のEditor's Choice に選出
本学理学研究科博士前期課程を2024年3月に修了した上野竜也さんの論文がAmerican Institute of Mathematical Sciencesの発行するCommunications on Pure and Applied AnalysisのEditor's Choiceに選ばれました。学術誌の編集委員によって高い学術的価値や研究分野への貢献度、さらには将来的な影響力が見込まれる点において優れていると判断された論文が「Editor's Choice」として選ばれており、一定期間無料で読むことができます。
論文タイトル
Existence of positive ground state solutions of Nehari–Pohozaev type for a subcritical and critical coupled system of Kirchhoff–Schrödinger equations in R3
論文の概要
本論文では、連立非線形Kirchhoff–Schrödinger方程式系において、エネルギーが最も低い非自明解(基底状態)の存在を証明しました。従来のNehari多様体では扱えなかった非線形項の指数に対して、Nehari–Pohozaev多様体を用いることで解析を可能にしました。特に、Sobolevの臨界指数を含む困難なケースでも、方程式に含まれる係数に一定の条件を課すことで基底状態が得られることを示した点が注目されます。
雑誌名
Communications on Pure and Applied Analysis, 24巻3号,459-481ページ