生物学は、さまざまなレベルの生命現象を明らかにすることを目的とします。「生物コース」ではその目的に向かって、マクロな形態・生態から、発生・生理、さらにはミクロな細胞・分子の世界まで、生物学のほぼすべての分野について学んでいきます。
特に実験・実習科目は充実しており、基礎的・応用的な生物学実験、フィールドワークを伴う臨海実習・森林実習・昆虫実習、本格的な解剖実習・電子顕微鏡実習などを通じて、レベルの高い実践的な技術を修得することができます。
生物学は、さまざまなレベルの生命現象を明らかにすることを目的とします。「生物コース」ではその目的に向かって、マクロな形態・生態から、発生・生理、さらにはミクロな細胞・分子の世界まで、生物学のほぼすべての分野について学んでいきます。
特に実験・実習科目は充実しており、基礎的・応用的な生物学実験、フィールドワークを伴う臨海実習・森林実習・昆虫実習、本格的な解剖実習・電子顕微鏡実習などを通じて、レベルの高い実践的な技術を修得することができます。
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | |
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必修 | 生物学概論Ⅰ・Ⅱ PCリテラシー 生物学実験Ⅰ |
生物学実験Ⅱ 理学ゼミナール 生物科学研究法 |
卒業研究Ⅰ・Ⅱ 輪講Ⅰ・Ⅱ |
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選択必修 | 基礎生物化学、基礎遺伝学、基礎細胞生物学、基礎動物学、基礎植物学、基礎生態学 | 生物物理化学、分子生物学A、バイオテクノロジー、細胞生物学A、動物生理学A、系統分類学、基礎進化生物学、生物情報学、生物科学演習A・B・C、森林実習、生態学実習、昆虫実習、顕微鏡実習、臨海実習、解剖学実習 | 生物化学、分子生物学B、細胞生物学B、動物発生学、植物発生学、環境生物学、動物生理学B、植物生理学、動物生態学、植物生態学、進化生物学、生物科学方法論、生物統計学 |
1年次には、コース必修科目である生物学概論I, IIに加え、基礎遺伝学、基礎植物学、基礎動物学などの基礎系の選択科目を受講し、生物学の基礎を幅広く学びます。
また、コース必修の生物学実験Iを通じて、生物学実験のための基礎的な技術を習得します。
2年次では分子生物学、細胞生物学、系統分類学などの選択科目を受講し、より専門的な生物学の知識を学びます。
また、野生生物を通じて生物多様性を野外で学ぶ森林実習、昆虫実習、生態学実習、臨海実習、そして生物の形態構造を学ぶ解剖実習、電子顕微鏡実習などの特別実習を選択することができます。
3年次の前期では生物コースの各教員が専門とする応用的な選択科目、またやはり生物コースの各教員が用意した専門的な実験プログラムを毎週受講する必修の生物学実験IIを通じて、どの研究室での卒業研究を行うかをじっくり考えます。後期では、その希望に沿って各研究室に仮配属され、ゼミに参加します。
4年次になると研究室に本配属され、いよいよ卒業研究が始まります。
様々な専門分野の研究室があり、分子生物学、細胞生物学、生理学、形態学、そして生態学にいたるまで様々なレベルの卒業研究に取り組むことができます。
基礎動物学の序盤では、動物ではない生物との比較を通じて動物(後生動物)とは何か?を自分の言葉で説明できることを目標に講義しています。動物に近い系統の襟鞭毛虫についても説明しています。中盤では、動物らしい動物(真正後生動物)に視点を移し、現在の動物学では様々な動物をどのように分類しているのか?について講義します。講義の後半では、我々ヒトにつながる系統の「新口動物」、なかでも脊索動物のホヤやナメクジウオの仲間について詳説しています。
自然の生態系は、植物によって支えられています。植物はそれぞれの種に固有のプログラムに従って、受精卵から発生を開始し成長して、それぞれ独特の形態・機能を待つようになります。また植物は、その成長の途中で起こる多様な環境変化に柔軟な対応を示します。この授業では、プログラムに従った植物の発生や柔軟な環境応答のしくみを、主にモデル生物であるシロイヌナズナから得られた最新の知見に基づいて解説します。
生物が地球上に誕生して以来、生物は環境と関わり合い、その時々の環境にあわせた生存戦略をとってきました。
この授業では、脊椎動物と無脊椎動物という2つの大きく異なる動物群を取り上げ、環境からの情報を受けとることで、どのように生理機能を変えて適応してきたのか、その関わりを紹介していきます。
生物コースでは実験・実習を重視しています。必修の「生物学実験I」では基礎的な生物学の実験技術を修得することができ、同じ必修の「生物学実験II」では各教員の専門を生かした実験プログラムに取り組むことで、高度な生物学の知識、実験技術を修得できます。
また、選択実習として「森林実習」、「臨海実習」、「昆虫実習」、「生態学実習」といった野生生物を対象として野外で行う実習、また電子顕微鏡を使用する「顕微鏡実習」、さらに実際に生物を解剖してその構造を理解する「解剖実習」といった幅広い分野の実習も用意されています。
実験室で自ら手を動かして様々な実験を行い、時には野外に出て野生生物からも学ぶことで、教科書を読むだけでは得られない「生きた」生物の知識と実験技術を身につけることができます。
生物コースでは様々な先端機器を用いながら研究を進めています。
生き物や生命現象に興味のある人が向いています。世の中には色んな種類の生き物や生命現象があります。どれでもいいですが、それ自体について深く知りたいという探究心ある人が向いていると思いますが、深く知りたいと想うものに、いつめぐり会えるかは分かりません。生物コースの先生たちは幸運にも、そういう深く知りたいと想うものにめぐり会った人たちです。そんな先生たちの想いを聞いてみると答えが得られるかも知れません。
生命機能学科は生命現象をモノ作りに生かし、よりよい社会の実現に貢献をしていくことを目標にしています。一方、理学科の生物コースは様々な生命現象を解析し、基本原理を探求するコースです。生物コースに所属する学生さんは、生き物に関する多くのことを学び、卒業研究ではそれがどう役に立つかは、ひとまず置いておいて、自分が興味のある生き物・現象について、とことん調査・実験を行っています。生き物に対する好奇心が原動力です。
独学で学者と呼ばれる人になられた方もいますが、大学卒業後、大学院に進学して指導を受けることをお勧めします。資格的には企業などの研究所の研究職に就くには、多くの場合、大学院で2年間学ぶ修士課程を修了する必要があります。博士あるいは学者と呼ばれるようになるには、通常さらに3年間大学院で学び、博士課程を修了する必要があります。資格以外に自分が興味を持つことについて、誰もやったことがないぐらい深く追及する姿勢と、それを正しく発信するが能力が必要です。