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2025.09.04
理学部 福富 温登さんと理学研究科 笠井 正徳さん(藤原研研究室)が第39回日本下垂体研究会学術集会で「優秀発表賞」を受賞
第39回日本下垂体研究会学術集会において、藤原研研究室(理学部理学科)所属の福富 温登さん(理学部生物科学科4年)と笠井 正徳さん(理学研究科修士課程2年)が優秀発表賞を受賞しました。本賞は、日本下垂体研究会の学術集会において優秀な学術発表を行った若手研究者に贈られます。
受賞日:2025年8月22日
テーマおよび内容
「ラット下垂体前葉における11beta-hydroxysteroid dehydrogenase 1および2の発現細胞の同定」(福富 温登)
福富さんは副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンであるグルココルチコイドを活性型/不活性型に変換する酵素である11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼが、ラット下垂体前葉で発現していることをin situ hybridization法や単一細胞RNA-seq法を用いて明らかにしました。本研究は、下垂体前葉の局所でグルココルチコイドの活性が調節される可能性を示しました。
「ラット下垂体前葉細胞におけるレチノイン酸の新たな作用の探索」(笠井 正徳)
笠井さんは、ビタミンAの誘導体であるレチノイン酸による下垂体前葉細胞への作用を解析しました。ラットから単離した細胞を用いて、all-trans型レチノイン酸の処理により発現が変動する遺伝子をRNA-seq解析を用いて網羅的に明らかにすることに成功しました。本研究は、下垂体前葉細胞機能の調節におけるレチノイン酸の新たな役割の解明につながることが期待できます。
受賞のコメント
福富さんのコメント
この度は優秀発表賞をいただくことができ、大変光栄に思います。初めて学会に参加させていただき、他大学の先生方や学生の前で自分の研究を発表できたことは非常に貴重な経験でした。最新の研究の話も聞くことができ大変勉強になりました。その中で、このような賞をいただき、嬉しい限りです。藤原先生をはじめ、ご指導・ご協力いただきました研究室の皆さまに深く感謝申し上げます。この賞を糧に、今後の研究活動も研鑽に努めてまいります。
笠井さんのコメント
この度は、第39回日本下垂体研究会学術集会にて優秀発表賞を受賞することができ、大変光栄に思います。この成果は、日頃からご指導いただいている藤原研教授をはじめとした先生方、研究室のメンバーの支えがあってのものです。厚く御礼申し上げます。本研究会に参加したことで、自身の研究の成果を発信するだけでなく、様々な新しい知見を吸収できた学びの多い機会でした。今後もこの経験を活かし、研究活動に精進して参ります。