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2024.07.18
理学部 堀 久男教授が「第33回環境化学学術賞」を受賞
理学部 堀 久男教授が一般社団法人日本環境化学会から第33回環境化学学術賞を受賞しました。この賞は環境化学分野で優れた研究業績をあげ、その成果を日本環境化学会での活動を通じて発表した会員に授与されるものです。
テーマおよび内容
受賞テーマ:「有機フッ素化合物の分解・無害化および再資源化方法の開発における貢献」
有機フッ素化合物は耐熱性や耐薬品性等の優れた性質を持つため多くの産業で使われてきましたが、非常に安定であるため廃棄物の分解処理が困難です。中でもPFASと呼ばれる化合物については有害性が明らかとなり,製造や使用に関する規制が広がりを見せており、廃棄物を適切に処理することが必須となっています。堀教授は光化学反応や亜臨界水(水熱)反応を用いてこれらの化合物の効果的な分解・無機化、さらには再資源化を達成しました。
受賞のコメント
このような賞を頂き、感謝しております。一連の分解・無害化方法の開発には学生諸君や大学・研究機関、企業の皆様のご協力があって実現できたものです。今後も高い機能性を持つ一方で、難分解性である物質の環境無害化、再資源化方法の開発に尽力する所存です。
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