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2023.12.22
理学部 河合明雄教授が「電子スピンサイエンス学会賞」を受賞
テーマおよび内容
一般社団法人「電子スピンサイエンス学会」が個人を表彰する学会最高位の賞である。
反応性の高い化学物質の多くは不対電子を持ち、これが示すスピン運動を観測することで、その物質の化学反応性や磁気的な性質を知ることができる。河合教授は、物質への光照射でスピンの磁石としての性質が異常に強くなる現象を発見し、これを活性酸素などの寿命計測に応用できることを示した。これらの研究は独創性が高く、本賞にふさわしいと評価された。
受賞のコメント
不対電子をもつラジカルは、その反応性や磁性に興味をもたれてきました。私は、このようなラジカルのスピン運動を光で操り、ラジカル計測感度を向上させることに成功しました。
この方法は独創的ではありますが、実際にどのくらい応用できるかは未知数です。今回の受賞をきっかけに、多くの研究者が私の方法を利用してくださることに期待を寄せています、本成果は、研究室の多くの学生さんや共同研究者の努力の賜もので、心より感謝申し上げます。
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