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砥粒加工学会学術講演会において工学研究科博士前期課程2年の田中凛太さん(中尾研究室)が優秀講演賞を受賞しました。

テーマ：アクティブ制御機能を備えた油静圧スピンドルの制御性能評価

　各種先端科学技術分野で使用される超精密製品の創成に必要不可欠な平面研削加工においては，研削抵抗による砥石軸の変位は加工精度の低下の要因となります。砥石軸に油静圧軸受を採用することで軸変位をある程度まで抑制することは可能ですが，軸変位による加工精度の低下は避けられません。本研究では，油静圧軸受にアクティブ制御システムを適用し，加工中に発生する軸変位をリアルタイムに制御可能なシステム開発を目指しています。本発表では，サーボ弁を軸受に接続することで軸受への供給流量を制御し，軸変位の制御性能を評価した結果を発表しました。実験の評価によれば，開発した制御システムは，軸変位制御において高い制御分解能を有していること，高いロバスト性を有していることなどを報告し，開発システムが平面研削盤の加工精度の向上に寄与できることを示しました。

受賞コメント：

　このたび，「公益社団法人砥粒加工学会学術講演会」において優秀講演賞という栄えある賞を受賞することができ，大変光栄に思います。この研究を進めるにあたり，指導してくださった中尾陽一先生，脇谷趣聞先生，研究にご協力いただいた研究室の皆様に心より感謝申し上げます。今回の受賞を糧に，今後もより一層研究活動に励んでいきたいと思います。