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工学研究科 中尾研究室所属の宮津裕さんが国際会議 The11th International Conference on Leading Edge Manufacturing in 21st Centuryにおいて「Young Researcher Poster Award」を受賞しました

研究テーマ：Investigation of direct cooling characteristics for motor by 2-phase immersion cooling

研究内容：

　工作機械の心臓部ともいえるビルトインモータスピンドルは，内蔵モータの発熱によって熱変形が発生し，それが加工精度低下の要因となります．この発熱を抑制するために強制冷却手法が主流となっていますが，この冷却手法ではモータの間接冷却であることに加えて，冷却に必要なエネルギーが増大するという解決すべき問題があります．本研究では，ビルトインモータスピンドルの冷却に二相式液浸冷却システムを提案し，これを適用することで高効率冷却，さらに冷却に要する消費エネルギー削減の実現を目指しています．モータ全体を浸漬させた二相式液浸冷却システムを開発し，冷却性能を評価しました．実験結果から，二相式液浸冷却システムを適用することで，消費エネルギーゼロでモータの冷却が可能であることが示されました．

　このたび，「International Conference on Leading Edge Manufacturing in 21st Century」においてYoung Researcher Poster Awardという栄えある賞を受賞することができ，大変光栄に思います．研究を進めるにあたり，指導してくださった中尾陽一先生，脇谷趣聞先生，研究にご協力いただいた内山元喜さんおよび研究室の皆様に心より感謝申し上げます．今回の受賞を励みに，今後もより一層研究活動に取り組んでいきたいと思います．