工学の基盤・横断分野の教育で社会に求められる人材を育成

分野横断教育プログラム/副専攻とは

工学部は、2023年度より「応用物理学科」を新設し、4学科(機械工学科、電気電子情報工学科、経営工学科、応用物理学科)と3つの分野横断教育プログラム(知能ロボティクス、生活・環境デザイン工学、宇宙理工学)による新しい教育研究組織に再編しました。

学生は、工学部4学科のうち2学科を跨いで設置された横断分野を学べる科目群を、2年次から履修できます。
知能ロボティクス、生活・環境デザイン工学、宇宙理工学の3分野を学べる科目群が開講されます。所属する学科で履修の可能な分野横断教育プログラムの科目群の中から、所定の要件を満たすことにより、副専攻の修了認定を受けることができます。

分野横断教育プログラム/副専攻の履修を希望する学生は、1年次の2月頃に、各学科が定める方法で申し込んでください。なお、1年次終了時のGPAが1.0以上であることが、分野横断教育プログラム/副専攻を履修できる要件となります。AO入試で入学した学生の優先枠や、履修希望者が定員を超えた場合の選考などがありますので、分野横断教育プログラム/副専攻の詳細については、各学科に確認してください。

なお、履修にあたっては必ず履修要覧を確認してください。

宇宙理工学プログラム

syo-ko.com 1996 - 2024

宇宙に関わる幅広い知識や技術を総合的に学修するためのプログラムです。近年、観測技術の進展によって宇宙についての理解が急速に進むとともに、ロケットや人工衛星の技術の発達によって宇宙利用の機会が増えています。
宇宙を理解し利用するためには、基礎となる自然科学の知識とともに、特有の技術を修得することが必要となります。宇宙理工学プログラムは、機械工学科および応用物理学科で開講する、宇宙を学ぶ上で重要となる自然科学・科学技術を扱う科目群から構成されています。

大学におけるこの分野の研究は机上の検討や解析中心となりがちですが、高度日本記録を有するハイブリッドロケットの打上げや上昇速度世界一の記録を有する宇宙エレベーターなどの研究開発、国際宇宙ステーションや成層圏気球、高地や砂漠地帯を利用した施設による宇宙観測プロジェクトに実際に携わることにより、宇宙理工学に関する基礎・技術を身につけることができます。

修了要件

他学科提供科目10単位以上を含めて、20単位(10科目)以上の修得
※修了要件については、必ず履修要覧PDFを確認してください。

機械工学科 応用物理化学科
材料力学I 機械材料 宇宙科学 相対論
流体力学 流体力学II 光学計測 放射線
計測
メカニカルデザイン工業熱力学II 工業
熱力学II
宇宙環境工学 衛星システム工学
ロケット工学 ロケットエンジン 材料
物性学
放射線
シミュレーション
  • プログラムの特徴宇宙理工学プログラムでは、宇宙工学の基礎となる材料力学・熱力学・流体力学からロケットに関わる工学および、宇宙観測の基礎となる光・放射線の知識や人工衛星に関わる技術などを幅広く学修します。

  • 機械工学科の学生が
    学べること
    機械工学科の専攻科目により機械工学技術の基礎を身につけ、研究として取り組んでいるロケットや宇宙エレベーターの開発に携わるとともに、応用物理学科の提供科目によって、宇宙の利用で重要となる光や放射線の知識、宇宙環境や人工衛星に関わる特有の技術などを学ぶことができます。

  • 応用物理学科の学生が
    学べること
    応用物理学科の専攻科目により宇宙観測に必要な知識を身につけるとともに、機械工学科の提供科目によって、観測装置の設計・製造に関わる知識、宇宙機器で重要となる伝熱工学、ロケット工学などを学ぶことができます。

知能ロボティクスプログラム

知能ロボティクスに関わる幅広い知識や技術を総合的に学修するためのプログラムです。ロボットはセンサ、知能・制御系、駆動系の3 要素を備えた機械システムと言えます。外界からセンサなどを用いて得た情報を利用して、コンピュータで判断し、外界に働きかけを行うシステムです。外界への働きかけは、人間の手足や指などに相当する動作を機械システムで実現することになります。このとき知能・情報系ではセンサから目標となる値を求めて、この目標値に位置や速度などを一致させるように制御します。最近ではこの部分にさらにAI(人工知能)の機能を持たせ、単に目標値に一致させるだけではなく、その目標値を自分で判断して自律的に決定し、制御する自律型のロボットが想定されるようになっています。
知能ロボティクスプログラムは、機械工学科および電気電子情報工学科で開講する、このような知能ロボットを製作するハードウェアから動かすソフトウェアまでを身につけることができる科目群で構成されています。

修了要件

他学科提供科目10単位以上を含めて、20単位(10科目)以上の修得
※修了要件については、必ず履修要覧PDFを確認してください。

機械工学科 電気電子情報工学科
機械要素 機械製図I 確率統計基礎 プログラミング
言語Ⅰ
自動制御II ロボット工学 電気回路Ⅰ プログラミング言語Ⅱ
工作機械 CAD/
CAMⅡ
電気回路Ⅱ アルゴリズムとデータ構造
メカトロニクス ディジタル工学 電子回路Ⅰ 知能
情報学
  • プログラムの特徴知能ロボティクスプログラムでは、知能ロボットを設計、加工、製作するハードウェアの知識や技術から、知能ロボットを動かす制御、コンピュータ、プログラミング、AI の知識や技術までを幅広く学修します。

  • 機械工学科の学生が
    学べること
    機械工学科の専攻科目により機械工学や機械技術の基礎を身につけるとともに、電気電子情報工学科の提供科目によって、電気電子回路の知識やプログラミング、人工知能の知識や技術などを学ぶことができます。

  • 電気電子情報工学科の学生が
    学べること
    電気電子情報工学科の専攻科目により電気電子工学や情報工学などの基礎を身につけるとともに、機械工学科の提供科目によって、知能ロボットのハードウェアの設計、加工、製作に関する知識や技術などを学ぶことができます。

生活・環境デザイン工学プログラム

サステナブル社会を実現する「情報通信の技術力」と「人間生活の課題解決力を併せ持つ次世代リーダーを育成を目指し、人間生活に貢献するシステムの構想と具現化、環境に配慮した持続可能なマネジメント技術を学びます。
本プログラムでは、電気電子情報工学科と経営工学科の科目からベストミックスによるカリキュラム構成で生活・環境を工学的にデザインする力を醸成します。

修了要件

他学科提供科目10単位以上を含めて、20単位(10科目)以上の修得
※修了要件については、必ず履修要覧PDFを確認してください。

電気電子情報工学科 経営工学科
情報
システム
基礎
アルゴリズムとデータ構造 人間工学基礎 製品
サービス
システム
ディジタルシステム 通信
ネットワーク
工学
数理
最適化
技術マネジメント
通信工学基礎 情報ネットワーク システム分析・設計 環境マネジメント
組み込みシステム 知能
情報学
プロジェクトマネジメント UX/UI
デザイン
  • プログラムの特徴上の履修フロー図に示すように、電気電子情報工学科が提供する情報および通信の基礎、および経営工学科が提供する人間生活をサポートするマネジメント技術の基礎を幅広く学修します。

  • 電気電子情報工学科の学生が
    学べること
    電気電子情報学の学修に加えて、経営工学科の提供科目によって、サービスやシステムのデザイン、環境に配慮したマネジメント技術などを学ぶことができます。

  • 経営工学科の学生が
    学べること
    経営工学の学修に加えて、電気電子情報工学科の提供科目によって、情報システムや通信・ネットワーク技術などを学ぶことができます。