Yasuda Raymond Kai

ヤスダ レイモンド カイ 准教授

所属
外国語学部
英語英文学科
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専門分野

英語学、外国語教育、教育工学、文化人類学

キーワード

Profile

出身地/ハワイ州ホノルル
愛読書/For Whom the Bell Tolls、Shantaram、The Gunslinger
趣味/海外旅行、筋トレ、キックボクシング、サーフィン
休日の過ごし方/娘と公園に行く
好きな音楽/Bob Marley、New Order、Jack Johnson
好きな映画/『Fight Club』、『Pulp Fiction』、『Tombstone』、『Scarface』、『The Usual Suspects』
好きな著名人/Mike Tyson, Joe Rogan, Sadhguru, Bruce Lee
好きな食べ物/ベーコンチーズバーガー、焼肉

自分の考えを相手にわかりやすく伝えるための本格的な英語ライティングのスキルを養う。

SNSでのコミュニケーションを教育に有効活用する

皆さんは普段からLINEやMessengerなどのモバイルアプリケーションを介して友人や家族とコミュニケーションをとっていると思います。インターネット社会が到来したことで、以前にも増して人と人とが情報を共有しやすくなりました。情報の信憑性の問題や個人情報の流出などネガティブな面が注目されることもありますが、私はこうしたテクノロジーの教育的価値について研究しています。

例えば、学生は授業が終わったあとも、LINEなどで課題の内容について確認し合ったりしています。ときにはSNS上で意見を交換し、有意義な議論の場となっている活用例もあります。また、コロナ禍ではZoomなどのオンライン会議ツールを用いたオンライン留学なども行われましたが、直接現地に行けずとも、オンライン上で出会った学生とInstagramやWhatsAppを通じてコネクトしている姿を何度も目にしました。こうした即時的な情報共有に優れた面や遠くにいる人ともつながれるインターネットの利点に改めて注目し、より学習をサポートする方向に有効活用できないかを探っているところです。

この研究に加えて、私はアメリカ文化研究も行っています。アメリカのなかで唯一白人がマイノリティであるハワイで生まれ育ち、父親がアメリカ人、母親が日本人の私にとって、アメリカは常にさまざまな人種が入り混じる多様で複雑な国家であるという印象でした。

2020年には人種差別への抗議運動である「Black Lives Matter」が話題になりました。例えば、黒人であれば、警察車両が自分の車の後ろを走っているだけで、悪いことはしていなくても暴力をふるわれるのではないかと恐怖感を覚えるといいます。他にも、ある大学の受験システムでは人種によって合格比率が変わることがあるなど、人種によってアメリカという国の捉え方やこの国での生き方はさまざまです。ゼミでは学生の皆さんと多民族国家としてのアメリカの理解を深め、一面的ではない見方を養っています。

仲間と何度も修正を重ね、納得のいく文章を完成させる

1、2年次に必修で受講する英語の基礎的なリーディングやライティングの授業を担当しています。特に学生のなかには「スピーキングは楽しくて好きだけどライティングは苦手」という人が多いので、自分が考えていることを相手にわかりやすく伝えるためのスキルを身につけてもらえるように意識しています。これは簡単なことではありませんが、ひとつの文章を書いたあとに何度か修正を重ねることで、洗練されたドラフトに仕上げていきます。

具体的には、まず自分で考えたことを素直に書いてみる「ドラフト1」から始まり、私が与えたチェックリストに沿ってパートナーとお互いの文章を確認し合い、わかりづらい点を修正した「ドラフト2」を私に提出します。そして私が細かくコメントを加えてフィードバックした内容を再度修正し、最後に「ドラフト3」を提出してもらいます。仲間と一緒に良いものをつくり上げていく経験も大事にしてもらっていて、これは社会に出て何かプロジェクトを進める際にも役立つスキルだと思います。この過程を経ると学生たちの成長が目に見えてわかるので、私もとてもやりがいを感じています。

学生時代には、苦手なことも含めてさまざまなことにトライしてほしいと思います。自分の興味のある範囲にだけ手を伸ばしていると、サークルが小さくなってしまいます。そして一度やると決めたら、それに全力で取り組んでほしいですね。

高校や大学時代から外国語学習を本格的に取り組むのは遅くない

私が担当する「Research&Presentation」の授業では、「人はどのように言語を習得するのか」を学びます。例えば、「子どもは小さければ小さいほど英語は簡単に身につく」という説がありますが、実際は高学年の子どももしくは大人の方が早く英語を習得している研究結果があります。大人は知識が多いので、文法などを体系立てて学ぶことができるからです。子どもは感覚的に覚えていくので、もっと時間がかかります。また、ほかの習い事と同様、子どもは3歳で英語を始めても10歳で飽きてしまってやめる場合もあります。ですので高校や大学時代から外国語学習を本格的に取り組むのは遅くありません。このように、通説を改めて考察することで、皆さん自身の英語学習にも応用できるはずです。

アメリカ文化学について

Building a better society through the understanding of cultures and diversity

多くの人にとって、アメリカ文化といえばファストフード、ヒップホップ、ハリウッド映画だと思います。しかし、アメリカ文化は、マクドナルド、ジャスティン・ビーバー、マーベルの映画以上のものです。私のゼミでは、人種によってアメリカ文化がどのように異なって体験されるかを学びます。例えば、次のような質問を設定します。アメリカ人であるとはどういう意味ですか? さまざまな人種の人々はどのようにアメリカの文化を体験していますか? さまざまな民族グループがアメリカ文化にどのような影響を与えましたか? アメリカの文化は、ここ日本での私たちの文化など、他の文化にどのような影響を与えていますか?

Photos

  • 私の英語の授業はかなり厳しいと言われますが、ポテンシャルがあると信じているからこそ学生たちにさまざまな思いを伝えています。それに対して色紙などで感謝の気持ちを返してもらえることがあり、「気持ちが伝わったのかな」と感じる大変嬉しい瞬間です

  • 私の人生の中で最も大切な存在はファミリーです。毎年夏にハワイに集合しているのですが、この写真はプロのフォトグラファーに撮ってもらいました

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地域課題

SDGs・地域課題について

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