Waiyee Loh

ワイ イー ロ 准教授

所属
外国語学部
英語英文学科
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専門分野

Postcolonial and World Literatures、Victorian Studies、East Asian Popular Culture

キーワード

Profile

出身地/シンガポール
趣味/本を読む、お菓子を作る、絵を描く
好きな音楽/クラシカル、日本のビジュアル系バンド

知識だけでなく、クリティカルに考える力も身に付けて 社会に対する責任感のある人に。

軽視されがちなポップカルチャー、だからこそ研究する価値がある

私はシンガポール出身です。シンガポールでは日本の漫画やアニメがとても流行っていて、子どもの頃からよく親しんでいました。修士課程では、「日本の少女漫画」をテーマに研究を行ったほどです。博士課程では研究テーマをより広げることになり、その時に「ポストコロニアル・世界文学」に出会いました。耳慣れない言葉かもしれませんが、「ポスト(~の次)・コロニアル(植民地の)」、すなわち、かつて植民地だった国々の文学のことを意味します。「文学」といっても書籍ばかりを指すわけではなく、「文化」全般を指すとても幅広い概念です。
特に興味を持っているのは、東アジアの現代ポップカルチャーです。例えば、今シンガポールでは日本のロリータ文化が流行っているのですが、それもテーマになり得ます。着物や歌舞伎といった伝統文化と比較すると、ポップカルチャーは研究において軽視されがちで、「学問にすべきではない」という意見さえあります。しかし、だからこそ私は研究したいのです。身近なものほど、改めて深く考える必要があると思っています。

クリティカルに考える力を身に付けて

私の授業を受ける学生は、2年生の前期に全員が海外へ行く予定になっています。ですからその準備として、生きた英語に触れる機会を多く設けるつもりです。「世界文学入門」では、短編小説を英語でそのまま読んでいきます。日本語に訳するのではなく、「英語で理解する」ことを体感してください。英語ならではの表現を学ぶことができるでしょう。また、「研究」も、グループでのテーマ設定からディスカッション、ファシリテーションなど、すべて英語で練習します。
私は「“何を”学んだか」より、「“どうやって”学んだか」の方が大切だと考えています。“何”を学んだか――、すなわち「知識」は、今やインターネットを通じていくらでも手に入れることができます。しかし、たくさん知識を持っていてもそれだけでは意味がありません。“どうやって”というのは「考える力」のことで、この力がないと知識を生かすことができないのです。例えば、時には「本当にそうなのだろうか」と知識を疑ってみることも必要です。手にした知識を鵜呑みにするのではなく、クリティカルに考える習慣を付けましょう。

私たちが暮らすこの世界のことをもっと深く考えよう

学生時代は時間に余裕があります。たくさんものを読み、これまで知らなかった世界へと目を向けるようにしてください。そして、私たちが今暮らしているこの世界について、深く考えてみてほしいです。世界は見方次第でいろいろな姿になります。例えば「フェイク・ニュース」という言葉がありますが、すべての情報は、誰かが意図を持ってつくったものです。そのまま信じてしまうのと、「どんな狙いで?」「本当に正しいのだろうか?」と自問自答してみるのとでは、世界の見え方が変わってくるでしょう。誰かの意見に流されるのは楽かもしれませんが、一度踏みとどまって、自分の頭で考えるようにしてください。

Photos

  • サーモスの水筒、ノートPCのスタンド、ハンドクリームの3点セットです。学生時代は、大学の図書館にある研究者専用の部屋の同じ机でいつも作業をしていました。机に常にこの3つを置いていたので、同じ部屋を使っていた人たちは、私のことをこの3点セットで認識していたはずです。今でも欠かさずに使っています

  • サーモスの水筒、ノートPCのスタンド、ハンドクリームの3点セットです。学生時代は、大学の図書館にある研究者専用の部屋の同じ机でいつも作業をしていました。机に常にこの3つを置いていたので、同じ部屋を使っていた人たちは、私のことをこの3点セットで認識していたはずです。今でも欠かさずに使っています

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