Yoshida Minoru

吉田 稔 教授

2023年度所属
情報学部
システム数理学科
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専門分野

数学一般(含確率論・統計数学)、関数解析、数理物理学、応用数理

キーワード

Profile

出身地/大阪市生まれ、千葉県育ち、兵庫県で熟成、現在は東京
血液型/AB型
子供の頃の夢/ノーベル物理学賞の受賞者となること
愛読書/与謝蕪村の句集
趣味/今は"勉強"です
休日の過ごし方/スポーツなど
好きな音楽/エリック・クラプトン、エアロスミス、グスタフ・マーラー、ショパン
好きな画家/ミロ、ユトリロ、廣重
好きな食べ物/イタリア料理
好きな国/ヨーロッパ全域、日本国

数学は世の中にある、さまざまな現象を 論理的に説明できる言語です。

「構成的場の理論」に確率論からアプローチ

私は数学の中でも確率論を専門とし、この20年以上は、数理物理学および理論物理学の大問題のひとつである「構成的場の理論」を、無限次元空間上の確率解析により解決することを目指して研究しています。
「構成的」とは数学的概念で、19世紀後半から20世紀にかけて作り直された数学的な文法に従い、矛盾なく説明できているもの、または説明することを意味します。「場の理論」とは、私たちが生きている宇宙が、相互に影響をおよぼしている無限の粒子で構成されていることを指し、つまり「構成的場の理論」とは、宇宙空間における、質量・エネルギー・時間・光を数学的に矛盾なく説明しようという研究テーマです。

世界的に活躍している研究者たちとの出会い

数学を専門にしたのは、子供の頃から最も難しいことを勉強したいと考えていたからです。難解な問題を理解することの、本能的な快感に魅了されていたのだと思います。中高生の頃は文系科目も人並み以上に勉強しましたし、一時は医学部を目指したこともありました。けれど限りある自分の時間を使って勉強すべきはやはり数学であるという思いが強く、大学では確率論を中心に勉強しました。学部を出て大阪大学大学院で博士課程を修め、助手を経て筑波大学で講師を務めた後、姫路工業大学の理学部創設の折に声をかけられ、同大学で4年間教鞭をとりました。
この頃から「構成的場の理論」を本格的に研究し始めました。イタリアのシエナで開催された国際会議に参加し、この研究の第一人者であるセルジオ・アルベベリオ先生にお会いする機会にも恵まれました。この会議には、当時大阪大学教授で、確率解析の国際的権威である福島正俊先生の紹介で参加したのですが、「構成的場の理論」の研究者が各方面から集まっており、高尚で含蓄のあるジョークを交えたディスカッションを重ねるごとに、あらゆる意味でレベルを高めなければならないと痛感したことを覚えています。会議終了後、アルベベリオ先生が教授を務められていたBochum大学に招かれて数日過ごし、帰り際に先生の最新の研究論文を大量に託されました。これらを参考にしながら、数年かけて仕上げた「古典的無限粒子系の運動の数学的表現」に関する論文は高い評価を得ることができ、これによりアルベベリオ先生がその後に移動されるBonn大学での客員研究員としての共同研究へとつながることとなりました。

自らを"商品価値"の高い存在に育てる

姫路工業大学の後、電気通信大学、関西大学、東京都市大学を経て2015年春より本学に赴任し、現在は確率・統計分野の講義を担当しています。講義中は教室を歩き回って学生に声をかけ、ときには教壇まで来てもらうなど、徹底的に参加してもらいます。これは講義に集中することこそが最も効率のいい勉強法であるという考えからです。また、「数理解析システム研究室」では、数理とコンピュータの融合を主題として、卒業研究、修士論文の指導を行います。
学生の皆さんには、4年間の学生生活を通して、自らをできる限り"商品価値"の高い存在に育て上げてほしいと考えます。各々が持っている潜在的な能力を見つけて育み、誤解を恐れずに言えば、その能力を高く売ってほしい。そのためにはエゴイスティックになることです。それは決して、人を押しのけて身勝手な行動をとることではなく、自分自身を大事にするということ。ぜひ、エゴイスティックな大学生活で自分を磨いてください。

数理解析システム研究室

数理解析を軸として数理的諸問題を幅広く研究

当研究室では数理解析を基礎として、工学・社会学・自然科学における数理的諸問題を幅広く研究しています。具体的に、有限マルコフ決定過程とその応用をはじめ、統計力学モデルの生物の棲み分け問題や人間社会での消費行動への当てはめ、動的計画問題、ゲーム理論とその応用、確率制御問題とその応用などが研究テーマとして挙げられます。 同時に、これらの数理的諸問題の解析結果をコンピュータにより実行させる技術開発にも取り組んでいます。数理とコンピュータによる実践の融合は、学生の皆さんが将来社会において飛躍する大きな力になると確信しています。これらのテーマ以外でも、学生の問題意識に基づく数理的問題であれば、すべてが研究対象となります。

Photos

  • 「構成的場の理論」の第一人者である、セルジオ・アルベベリオ先生のご自宅に招かれた際(本文参照)、お土産で頂いた思い出多きオルゴールです

  • 共著書『理工系学生のための確率・統計講義』(培風館)は、現在担当している確率・統計分野の授業でも使用しています

  • 25年以上研究を共にし、恩師でもあるBonn大学のS.Albeverio教授(写真に向かって私の左側=私の右肩の横)と

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

地域にむけての公開講座の担当、中学、高等学校への出張講義の実行、具体的には社会科学、医療、工学にも役立つ数理教育・研究を行っています。

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