Koide Yoshihiro

小出 芳弘 教授

所属
化学生命学部
応用化学科
関連リンク
専門分野

無機錯体化学、複合材料、界面、無機物質、無機材料化学

キーワード

Profile

血液型/B型
趣味/フランス語会話、自動車、オペラ鑑賞
休日の過ごし方/子守
好きな音楽/ワーグナーの歌劇

「これなら自分はできる!」というものを ひとつ持ってほしいんです。

アルミニウムの可能性を引き出す研究

私は主にアルミニウムを使った研究をしています。アルミニウムは、身近なものではアルミホイル、先端材料としては航空機のボディやジュラルミンなど、私たちの生活にさまざまな形で取り入れられている材料です。このアルミニウムには、たくさんの特徴があり、非常に可能性を持っているといえます。その可能性を引き出す研究を私はしているのです。もちろんアルミニウム単独での研究には限界があります。ですから、アルミニウムと酸素、または窒素や他の金属を混ぜた新しい複合材料をつくるという形で可能性を引き出しているのです。例えば、アルミニウムと酸素が結合すると、アルミナと呼ばれるダイヤモンドに次ぐくらい硬くて丈夫な酸化物ができます。しかし、これは非常に硬いため、加工しづらいという欠点もあります。それをいかに化学の力で、例えば、液体にして物のコーティング材として利用できるようにするかというように、新しい素材をつくり、その物理的な性質を変えて実用化に結びつける研究をしているのです。また、金属と有機物を結合させて、その反応を調べる無機合成化学の研究も並行して行っています。これは何か目的があるというより、まだ学会で知られていない化合物をつくって報告するという、学術的な興味でしている研究です。

何かひとつのことを深く掘り下げる

大学入学を目指す人にとっては、厳しい言葉になりますが、私は今一度、本当に大学に行きたいのか、行く必要があるのかを考えるべきだと思います。というのも最近は、志があって学ぼうという人が少ないように思うからです。逆に、目標が見つかっていなくても大学に入学した以上は、必死で勉強して、何でもいいから身につけないといけないのではないでしょうか。物質生命化学科に入ったならば、例えば、いろいろある化学の中でも無機化学を一生懸命勉強するとかね。他のことを知らなくても、何かひとつのことを深く掘り下げていってほしい。そして、「これなら自分はできる!」というものをひとつ持ってほしいんですよね。

有機無機ハイブリッド材料研究室

アルミニウムを複合体にして幅広い用途に対応する

地球上に豊富に存在する資源であるアルミニウムを用いて、付加価値の高い分子や材料を作ることをめざしています。アルミは、身近なアルミホイルから航空機まで、幅広く利用されている素材です。単独では限界がありますが、複合体にすることでその可能性はさらに広がります。 たとえば、酸素と結合した酸化物の「アルミナ」はダイヤモンドに次ぐほど硬くて丈夫です。しかし一方で加工しづらいという欠点もあるため、これを液体にしてコーティング材として利用できないかといった、新素材の開発と、実用化に結び付けるための研究をしています。また、太陽エネルギーの有効利用を可能にする遷移金属化合物や有機半導体の開発など、機能性材料の開発に幅広く取り組んでいます。

Photos

  • Linus Pauling の名著で大学時代からの座右の書。古典は古くならないことを改めて知らせてくれる

  • 大学の恩師の著書。この本も勝るとも劣らぬ名著で化学の本質を教えてくれた

  • 溶液に光を照射している様子

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

太陽光の有効活用に関する研究を通して、化石燃料の消費抑制と再生可能エネルギーの普及を目指しています。

Teacher's News

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