Kameyama Atsushi

亀山 敦 教授

所属
化学生命学部
応用化学科
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専門分野

高分子化学、有機機能化学、材料化学

キーワード

Profile

出身地/宮城県
趣味/スポーツ(最近は見るだけ)
子供の頃の夢/建築家、研究者
尊敬する人/ヘレン・ケラーとアン・サリバン
好きな映画/007シリーズ、サスペンスetc.
好きな音楽/ジャズ
好きな食べ物/和食、日本各地のおいしいもの
好きな国/日本

好きなことを好きなだけやれるということは、 本当に幸せなことだと思う。

まだ誰もやっていないことをやる楽しさ

僕は実験化学者です。日々実験室でフラスコの中で新しい化合物を作って、性質や機能を調べることをやっています。研究というのは、初めはそんなにうまくいきません。まだ誰もやっていない(正解のわからない)テーマに取組むのだから当然だし、だから面白いのです。すぐに落ち込まず、うまくいかない理由を考える、何故か? そして、「よし、次はこうやろう!」。今から20年ぐらい前、こんな調子で実験をやっていたら、知的興奮を覚えながら研究に没頭していました。当時私は会社で仕事をしていましたが、勉強が足りなかったので、大学院でもっと勉強して世界で通用する研究者になろうと決心しました(若くて怖いもの知らず―笑―)。好きなことをやってきただけですが、ある時スイッチが入って、勢いでそのまま研究の道を歩んできたという感じです。

分子を並び替え、機能を引き出す

主な研究は、有機化合物や高分子化合物(ソフトマテリアル)の自己集合をコントロールして機能材料を作ることです。一つは「ナノ粒子」の開発。例えば、中に染料を取り込んだカラーカプセルなどを作っています。これは表示材料に応用できます。もう一つは「新規ハイブリッド型光重合開始剤の開発」。めがねのプラスチックレンズやCDなどは表面を保護するためにコーティングされています。透明な原料を薄く塗って、光を当てて化学反応を引き起こすと、硬いコーティング膜が作られます。この化学技術に必要な、光で化学反応を引き起こす新しいタイプの化合物を開発しています。これは、クリーンで環境にやさしい物作りに結びつきます。これらの基礎研究を、21世紀の社会に貢献できるような化学技術に結びつけることが壮大な目標です。

自然現象を化学の言葉で理解する

僕の授業の趣旨というのは「物質の性質や自然現象を化学の言葉で理解しましょう」ということにあります。例えば、金属は何故電気が良く流れるの? 二酸化炭素が増えると何故大気の温度が高くなるの? 簡単な化学のキーワードを使って説明して、「なるほど!」と理解してもらうと大変うれしいです。

分子機能化学研究室

光刺激などに応答する賢いポリマー分子システムを創る

人間のからだは、柔らかくてしなやかな物質からできています。そして温度や光などの外部環境の変化(刺激)に対して、調整機能を巧みに働かせて生命を維持する素晴らしいシステムを備えています。からだの様々な部分はタンパク質(長い分子:ポリマー)でできています。私たちの研究室では、視覚の原理などをヒントにして、光や熱に応答するポリマー分子システムを基盤にした材料の開発を目指しています。

Photos

  • 卒業生からの贈り物、「サンセベリア」。水をやりながら育てていると、僕も学生達の成長のお手伝いをしているようなものなのだということを教えられる

  • 神奈川大学に赴任した頃に読んだ『生命の起源を解く七つの鍵』。シャーロック・ホームズの推理のように、生命誕生の謎に迫る推理が新鮮でその面白さに魅了される

  • 光化学反応実験の様子

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

光エネルギーを用いたクリーンなポリマーの合成方法の開発、次世代高速通信デバイス用の高性能ポリマー材料の開発、絹の糸を模倣した材料の開発に取り組んでいます。

Teacher's News

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