Kashihara Saori

柏原 沙織 特別助教

2023年度所属
建築学部
建築学科(都市生活学系)
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専門分野

都市計画

キーワード

Profile

出身地/京都府京都市
子供の頃の夢/作家、絵本作家
尊敬する人/母
愛読書/沢木耕太郎『深夜特急』、近藤聡乃『ニューヨークで考え中』
趣味/まちあるき、お店探し、ご近所開拓
休日の過ごし方/子どもと手芸、美術館、家族と過ごす
好きな音楽/Kings of Convenience
好きなTV番組/『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』
好きな映画/『紅の豚』、『snatch』
好きな食べ物/ベトナム料理

まち特有の雰囲気の正体に迫り、 魅力の継承と都市開発の両立を目指す。

多様な同業者の通りがひしめくハノイ・旧市街の町並み

私は、アジアの歴史的な商業地区の町並みについて研究しています。現在の主な研究対象は、ベトナムのハノイにある「旧市街」という地区です。旧市街では、同業者の店舗が集まったいくつもの通りが交錯し、すべての通りに間口の狭い町屋がぎっしりと詰まっています。集まっている業種は各通りによって分かれており、両替屋、服の問屋、菓子屋、手芸用品店など、通りを1本変えると、それまでとは全く異なる業種の店舗が賑わいを見せています。旧市街の町並みは歴史的な価値が高く、ここでしか感じることのできない不思議な魅力にあふれている一方で、1棟に14世帯が暮らすこともあるという超過密な状況や建物の老朽化など、数多くの問題を抱えています。

私の研究の目的は、こうした問題を解決するための都市開発を進めつつ、まちが持つ独自の雰囲気を残していくための方法を探ることにあります。この目的を達成するためには、まちの変容の歴史を知り、その歴史の延長線上で緩やかに変化を誘導していくことが重要です。なぜなら、強引な都市開発によって全く違うまちにつくり替えてしまえば、そのまちが持っていた魅力やまちの記憶も失われてしまうからです。

時代によって町並みが変化することは避けられません。しかし、日本でも急速な都市開発によって雰囲気が一変してしまった地域もあれば、昔ながらの建物や場所を活かしながら魅力をさらに向上させている地域もあるように、その変化のスピードには差があります。ハノイの旧市街においても、地域観察や文献調査、現地住民へのヒアリングなどを丁寧に実施し、まちが持つ雰囲気の正体を明らかにすることで、独自の魅力の保全と都市開発を両立させたいと考えています。

自分の興味を突き詰めて考えた経験が、人生の軸になる

私が主に担当するのは、建築学部2年次以降の演習の授業です。「まち再生演習Ⅰ」では、地域調査の基本的な手法を伝えていきます。例えば、異なる時代につくられた何枚かの地図を比較してみると、一つひとつの通りや地区がどのようにして形成されてきたのか、その歴史の変遷を重層的に読み解くことができます。地域の構造や歴史を読み解く力は、建築の設計などをする際にも必ず役に立ちます。

授業やゼミでは、学生の関心に沿ったアドバイスができるよう、学生が興味を持っているポイント、心を動かされたポイントをつかむよう心がけています。具体的な地域の事例などを調べてもらうときには、関心のあるポイントを起点に調べていくと、より深掘りがしやすくなるからです。

大学生の間にやっておいてほしいのは、「冒険すること」と「突き詰めて考えること」です。私は調査のために偶然訪れたハノイの町並みに魅せられ、現在まで研究を続けていますが、実際に行ってみるまではどのような体験が待っているのか想像すらできませんでした。しかし、全く違う環境に飛び込むことで、新しいことができるようになったり、反対に自分の限界を知ったりすることができました。

学生のみなさんも、時間があるうちに気になったところに冒険に出かけ、楽しんだり、時には苦労したりしてほしいと思います。また、自分の興味を突き詰めて考えれば、それが人生の軸になります。社会にはたくさんの人や情報が存在し、人の意見に流されて自分を見失いそうになることもありますが、ひとつの軸を持っていれば、それが碇になってみなさんをしっかりとつなぎ止めてくれるはずです。

[まち再生コース]都市計画研究室

人々が豊かに暮らせる都市を考える

社会や制度、文化、生活などを反映して、時代とともに都市は変容します。私たちは、その変容をさまざまな視点から調査・分析し、新しい都市のカタチを提案しています。現代の都市は、商業やビジネスを核として集積し、国際化やIT化の影響を大きく受けていますが、これからの少子高齢化を考えると、これまでの都市計画のように成長と拡大を前提とするのではなく、縮小していくことをイメージしていく必要があるのは明白です。同時に、変わりゆく都市を構成する建築の在り方も考えなければなりません。 当研究室では、このような問いに研究やプロジェクトを通して回答すべく、住民参加型ワークショップの運営などを通してまちづくりの現場にも積極的に関わっています。

Photos

  • 旅行や調査で撮った写真をもとにアクリル絵具で風景画を描くのが好きで、その際に使っている画材です。気分が上がるものや使いやすいものを少しずつ選んでいった結果、自分なりの絵具セットが出来ました

  • ハノイ旧市街を調査した際、お土産にもらったベトナム伝統工芸の扇子。伝統工芸の職人を支援しながら、現代的なニーズにも対応する製品づくりを行っているという若者の話を聞き、心強さを感じた思い出の品です

  • 横浜市南区の弘明寺商店街を舞台にタイ・日本国際交流ワークショップを開催。様々なまちの特徴を切り取り、空間インスタレーションを制作展示した。泰有社【不動産】とオンデザイン【建築設計】との協働事業

  • 横浜市緑区の十日市場にて地域住民とのワークショップを通じて街の魅力を集めた「たからものマップ」。横浜市との協定に基づく取り組みとして実施

  • 京浜急行電鉄及び川崎市と連携し産学官によるまちづくりを推進。鉄道や駅を中心としたまちの活性化および将来ビジョンの形成に寄与することを目的に調査研究を行なっている

SDGsの取組み

地域課題

SDGs・地域課題について

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