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2025.10.06
【助成金】応用化学科貝掛勝也教務技術職員が、石福金属興業株式会社2025年度 貴金属研究助成金制度において奨励賞を受賞
応用化学科貝掛勝也教務技術職員が、石福金属興業株式会社2025年度 貴金属研究助成金制度において奨励賞を受賞
本学部応用化学科 金仁華研究室所属の貝掛勝也教務技術職員が、石福金属興業株式会社2025年度 貴金属研究助成金制度において奨励賞を受賞しました。
この助成金制度は、国内での貴金属材料(Au、Ag、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru)およびその関連技術の研究・開発を促進することを目的として、国内で活動している研究者に助成金による援助を行うことを目的にしている。
テーマおよび内容
【テーマ】「両親媒性パラジウム触媒を固定化した触媒リアクターの開発」
反応性に優れ、繰返し利用可能なクロスカップリング反応用パラジウム触媒の開発を目論み、パラジウムと親和性の高いテオフィリンに疎水性基を導入した界面活性剤型配位子を設計する。テオフィリンとパラジウムの配位結合は、強酸中でも解離しないほどの強力で不可逆的な配位結合によってパラジウム錯体を形成でき、よってパラジウムの溶出抑制効果を発揮する。有機溶媒に溶解させた本パラジウム錯体を、ポリスチレン系の反応容器内壁に塗布することで、表面が有機溶媒に溶かされ壁面と触媒が一体化し、溶媒揮発後は触媒が容器と一体化たリアクターを提案する。本リアクターは反応容器の形状や大きさを問わず自由自在に作製でき、パラジウムの溶出制御と取り扱いの利便性、容器そのものを繰り返し利用できる、これまでにない発想の環境保全型の触媒リアクターを提供する。
受賞コメント
この度、石福金属興業株式会社2025年度 貴金属研究助成金制度において奨励賞を拝受致しました。本研究テーマを助成頂き心より感謝申し上げます。また、所属の金仁華教授、神奈川大学の教職員の方々のご理解あっての受賞です。心よりお礼申し上げます。
関連リンク
石福金属興業株式会社貴金属研究助成金制度
https://www.mmij.or.jp/wp-content/uploads/2025/02/ishihukukoubo.pdf
貴金属研究開発助成金 2025年度 受賞者一覧
https://www.ishifuku-kinzoku.co.jp/topics/assets/pdf/5b37a97ecbc4799ff3b00d9615e8699a70fade04.pdf
ナノ構造材料化学研究室