応用化学科では、電池や燃料電池などのエネルギー化学、触媒化学、固体化学、セラミックス・高分子といった材料化学などを扱う「応用化学」を中心に学びます。現代社会に役立つ化学技術を身につけることを目標とし、安全で快適な生活や人類の持続的発展に役立つ研究を通して、社会に貢献する能力を備えた人材を養成します。

Pick Up 授業※化学生命学部で開講の科目は、両学科の学生も履修することができます。

エネルギー化学

この授業では、我々を取り巻くエネルギー問題の現状を理解した上で、化学の力がこの解決にどのように役立つかを考えます。すなわち、化石燃料(石油、石炭)や原子力の化学とそれらにまつわる諸問題を学び、これらを今後どのように利用していくべきかを考える力を涵養します。またバイオマス、太陽光、水素などの益々活用が期待される新エネルギー源や省エネルギー型プロセスに関する化学と将来展望についても学習します。

香粧化学

この授業では、「化粧品」が皮膚や頭髪を健康に美しく保ち、年齢を問わずQOL(生活の質)の維持・向上に役立っていることに基づき、医薬品医療機器等法における化粧品の定義、皮膚・毛髪の基本構造と生理機能、化粧品原料、コロイド界面化学を基礎とした化粧品製剤学、化粧品に訴求される品質(安定性、安全性、使用性、有用性)について学び、化粧品に関わる科学知識を相互に関連付けて理解することを目標としています。

応用化学科の教員紹介、
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応用化学科の特徴

Feature 1

「応用化学」を中心に学びます

資源、エネルギーや素材をはじめとした基幹化学産業を支える応用化学、そして、身の回りの生活用品を作り出す応用化学を学び、現代社会に役立つ化学技術を身につけ、安全で快適な生活や社会に貢献できる力を養います。

Feature 2

安全性と利便性を考えた、充実した環境

各研究室には特殊ガスの供給設備や局所排気設備など、安全性と利便性を備えた設備を完備。最新の研究装置で新しい技術を学びながら、現代社会で役立つ知識を修得します。

Feature 3

実験・実習でモノづくりを学ぶ

優れた研究者の指導のもとで行う実験・実習。モノづくりの技術と科学的な考え方を徹底的に学び、社会で起こるさまざまな課題に対して、専門知識を持ちながら、解決へと導くことができるチカラを身につけます。

Feature 4

国際的感性と素養を磨く

化学の専門分野は、英語で論文を発表するのが当たり前。英語の基礎から科学的な現象に対する論理的な記述力、口頭でのプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力まで、しっかりと学んでいきます。

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TOPIC

環境・エネルギー応用をめざした
機能性無機材料を開発
[ 機能性セラミックス研究室 ]本橋 輝樹 教授
現代社会は人類の開発した機能性材料によって支えられています。例えばスマートフォンでは誘電体や白色LEDなど、さまざまな無機材料が活躍しています。近年、環境破壊・エネルギー枯渇が世界的な大問題となっていますが、これらを打開する切り札として革新的な機能性材料の創出が期待されています。当研究室では、環境・エネルギー応用のための機能性セラミックス開発を行っています。特に、酸素ガス製造への応用が期待される「酸素貯蔵材料」、電気自動車用蓄電池のための「高活性電極触媒」、炭素資源の有効活用に資する「メタン転換触媒」などの創製をめざしています。

取得可能な資格・免許状

所定の科目の単位を修得することで卒業と同時に(または実務経験を経て)資格などが得られる。
  • 教員免許状(高校一種理科・中学一種理科)
  • 社会教育主事・社会教育士 ※1
  • 学芸員
  • 日本語教員
所定の科目の単位修得または学科の卒業によって受験資格が得られる(実務経験が必要とされる場合があります)。
  • 食品衛生管理者(任用資格)※2
  • 食品衛生監視員(任用資格)※2
  • 毒物劇物取扱責任者
  • 作業環境測定士
  • 労働安全コンサルタント
  • 1 本学社会教育課程の修了者は「社会教育士(養成課程)」と称することができます。
  • 2 以下のいずれかに該当する方については、任用資格取得は認められません。
    ①転部・転科及び編入学により神奈川大学化学生命学部に入学した者(化学生命学部内の転科であれば、任用資格取得を認めます)
    ②神奈川大学化学生命学部に入学する前に修得した単位を本学で単位認定した者