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2024.09.04

工学部物質生命化学科佐々木貴浩さんが、電気化学会夏の学校で優秀ポスター賞を受賞

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工学部物質生命化学科佐々木貴浩さん(松本研究室)が、2024年9月2日(月)に行われた「電気化学会夏の学校」で「優秀ポスター賞」を受賞しました。

関東の電気化学関連分野の研究室の学生が集まる夏の学校の行事の中で、4年生の部、修士1年の部、修士2年の部、博士課程学生の部に分かれてポスター発表のコンペティションが行われ、4年生の部で佐々木貴浩さんが優秀ポスター賞1名に選出されました。

テーマ及び内容

【テーマ】

「無電解Ni-Snめっきの耐薬品性に関する検討」


コロナ渦以降、人々の殺菌に関する意識が高まっています。人々が手にする様々なものを殺菌性薬品溶液で消毒することが頻繁に行われるようになってきている。その人々が触る部分には主にめっき被膜が用いられています。しかし、殺菌性薬品溶液によってめっき被膜が腐食してしまうという問題が生じてしまいます。そこで私の研究では、殺菌性薬品溶液に対して耐性を持つNi-Sn被膜を無電解めっきによって形成させる研究とNi-Sn被膜の耐薬品性試験を行いました。これまでNi-Sn被膜にクラック(割れ)が入ってしまっていて、Ni-Sn被膜は十分な耐薬品性が得られていませんでしたが、クラック形成を防止する添加剤をめっき液に加えることによって、この問題を解決し、高い耐薬品性を有するNi-Sn被膜の作製を実現しました。

受賞のコメント

3年生の後期から研究室に配属されて行ってきた研究をまとめたものを発表しました。学会に参加したこともなく、他大学の学生が発表するのも初めて見ました。午前中は大学院生の部の発表で、聞いていると非常に難しく、自分でポスターの説明ができるのかが心配でしたが、午後の自分の番になった時は、思い切ってこれまでにやってきたことを発表しました。質疑応答に忙しく、終わった後は相当疲れました。結果としてポスター賞を受賞できたのは、実験やポスターの準備などを手伝ってくれた先生・先輩のおかげだと思っています。大学院に進学するので、来年も大学院修士部で受賞できるように頑張りたいと思います。

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