お知らせ

2024.05.17

鎌倉市と経営学部道用ゼミの共同プロジェクト開催

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今よりちょっといい暮らし、学生と考えるFABライフ

鎌倉市と本学経営学部道用ゼミの共同プロジェクト「今よりちょっといい暮らし、学生と考えるFABライフ」を5月11日(土)に開催しました。

本プロジェクトは2021年9月に鎌倉市と結んだ包括連携協定に基づき、鎌倉市の市民の方が抱える「日常の困りごと」や「あったらいいな」を本学学生が3DプリンターやIoTなどの"FAB"を通じて解決することを目的としており、昨年に引き続き2年目の取組みとなっています。鎌倉市内で参加者の募集が行われ、当日はこどもから大人まで8名の市民が参加しました。

まず初めに道用准教授よりデジタルファブリケーションとは何か、具体的な事例を用いて説明がありました。日常の身近な問題をみつめ、解決のためのアイデアを自ら考え、カタチにするきっかけとしましょうとの投げかけがあり、グループに分かれてディスカッションが始まりました。

現場に用意されたデジタル工作機器を活用して作られたアイテムにも触れ、モノづくりの可能性を感じながら、普段なかなか立ち止まって考えることの少ない身近な問題を一緒に考えていきます。

「海にいくためカバンにどうしても砂が入ってしまう」「自転車に乗っていると風で帽子が飛んでいってしまう」「湿気が多いのでカビがどうしても発生してしまう」など鎌倉の住人ならではの悩みもあれば、「ゲームなど楽しい時間に集中してしまって勉強する時間を確保できない」「有線イヤホンがどうしてもカバンの中で絡まってしまう」「自分にぴったりあったメガネのフレームがない」など、住む場所や世代に関係なく共感できる悩みも共有されました。

こんなものがあったら便利だなと考える時はどうしてもすぐに何かを買うという行為に繋がることが多いですが、自分で解決のためのアイデアを想像しカタチにすることで、世の中にないベストソリューションが生まれる可能性もあります。そのようなことを思い浮かべながらディスカッションを行い、話し合ったことを模造紙と付箋に記していきます。


最後に、グループごとに話し合ったことを発表します。発表は、学生だけでなく市民参加者とともに協力して行いました。

参加した市民の皆さんからは「学生の皆さんの方から色々な可能性を広げて話してくださってとても楽しい時間でした」「自分のグループと他のグループのアプローチ方法が全く異なっていたのが面白かった」「デジタル工作機器は遊びに使えるというイメージがあったが、自分の役に立つように創造ができるツールというイメージに変わった」など感想をいただきました。

道用ゼミの学生にとっては、市民とのリアルな対話の場を通じて、傾聴、インタビューを実践できる貴重な機会となりました。今回のディスカッションで話し合ったことをもとに、これからさらに解決に繋がるアイデアを検討し、デジタル工作機器等を駆使してプロトタイプの制作にチャレンジします。10月に行われる第二回では、制作したプロトタイプを共有する予定です。