お知らせ

2026.03.27

全国大学史資料協議会・研究会「近代資料の保存と修復」が横浜キャンパスで開催されました

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「大学史」に関する情報交換と研究、並びに会員相互の質的向上と交流をはかることを目的として設立された全国大学史資料協議会に本学は加盟し、年間を通じて大学史研究や資料編纂に関わる様々な活動に参画しています。

このたび同協議会東日本部会主催の研究会が本学横浜キャンパスを会場として企画されて、2026年3月12日に19大学・30名の参加により開催されました。

今回の研究会は、本学附置の学際的研究機関である日本常民文化研究所協力のもと、「近代資料の保存と修復」をテーマに同研究所・平田茉莉子学芸員による講演・実習指導で行われました。収集した貴重な史資料の長期保存に向けた適切な管理は、協議会加盟大学において重要な課題となるものです。

講演では、まず日本常民文化研究所における資料保存と修復に関わるこれまでのさまざまな取り組みについて紹介があり、資料修復にあたって「可逆性」「予防性」が重要との指摘のもと、その手法や留意事項に関して具体的な説明がなされました。

その後、本学が収集・保管している過去の文書類(非現用資料)を素材に、保存資料に悪影響を与えるホチキス針やクリップの適正な除去方法、破れた資料の繕いなど、原資料の状態保持を前提とした作業手法の実演と、裏打ちや繕いの処置をした資料のサンプル例の紹介が行われました。

研究会の後半は参加者によるグループ別実習として、長期保存に適さない市販のパイプ式ファイルに綴られた収集書類について、保存性に富んだ中性紙の厚紙からファイルの表紙を作り型崩れしないように資料を綴り直す一連の作業を、グループに分けて全参加者が実際に行いました。

残された資料をもとに大学史を正確に記録することは、実証的な年史編纂や、私立大学にとって重要な「建学の精神」や教育理念の継承にも繋がる大切な取り組みの一つとなります。現用から外れた諸資料について、一定基準に基づき選別のうえ、後世に残す必要のあるものについては長期保存に耐えうる適切な処置が必要となります。今回の研究会で得られた知見や作業手法が、参加者それぞれの大学・機関において今後の資料保全に適切に活かされることが期待されます。

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