理論とフィールドワークの両面から社会を理解する

人間社会コースでは、「こころ」と「からだ」をもつ人間が形成する「社会」という軸に焦点をおき、「社会的存在」としての「人間」の側面に着眼して学修していきます。「人間」と「社会」の相互形成や多様化していく現代社会及び地域・国際社会についての構造や実態を理解するとともに、調査実習を通して地域社会を調査し、分析することにも重点をおき、人と社会との関わりを創造し、発信する力を養成します。

人間社会コース 3つのチカラ

社会を観るチカラ

社会の構造と実態を理解する力
社会の諸現象と実態を批判的に認識し、地域社会とグローバル社会の結びつきを理解します。

関連する科目例

  • 現代社会心理学
  • 現代文化人類学
  • 国際社会論(A/B)
  • ジェンダー研究
  • 都市空間と社会

社会を調べるチカラ

地域社会を調査し分析する力
量的・質的なデータを収集し分析することで、地域社会における多様な事象を適切に認識します。

関連する科目例

  • 社会調査論(I/II)
  • 人口地理学
  • 地域社会学
  • 地理情報システム論
  • 横浜学(I/II)

社会を築くチカラ

人と社会との関わりを創造し、発信する力
人と社会における具体的な問題を理解し、そうした社会的な問題に対する解決策を提示するスキルを習得します。

関連する科目例

  • 環境社会論
  • 現代メディア論
  • 市民社会論
  • 地域社会貢献論
  • フィールドワーク入門(I/II)

「社会などない。」かつて、とある国の元首は言いました。「やはり社会はあった。」数十年後、同じ国の元首が言いました。見えたり、見えなかったりする。それが社会です。注意しないと見えない、そんな社会を観るチカラは、社会を見つめてきた先人から学べるでしょう。ただ、社会はいつでもどこでも同じではありません。社会は変わるからです。ではたとえば、いま・ここにある社会はどんなかたちをしているでしょうか。先人の知恵を生かし、自身の身体を使い社会に触れてゆくことで、その答えは見つかるかもしれません。そのとき、社会を注視し調べるチカラを手にしています。ひとたび社会に注意を向けると、社会が一人ひとりの考え・行動・ことばや暮らしと共に織りなされ、一人ひとりの生を取り巻く、いろいろな力となっていることに気づくでしょう。では、より多くのものがより良く生きられる社会を築くには、一人ひとりにどんなチカラが必要でしょうか。これから一緒に考え学びましょう。

日常生活もフィールドワークの場になる

わたしたちの日常生活が営まれる具体的な場がフィールドの具体例です。たとえば神奈川大学の位置する<横浜>は、ローカル/ナショナル/リージョナル/グローバルという多層的な空間のなかに位置し、歴史的にも「国際港湾都市」の性格を持つ興味深い<場>です。または、エスニシティ、ジェンダー、外国人居住者、高齢者などの社会集団やネットワークの視角からも、フィールドワークの場は設定できます。

人間社会コースでは、これらさまざまな次元から考察されうる人間社会を調査・研究することを通して、総合的な視点と主体的判断のできる創造性と豊かな感性を培うことを目指します。

「社会を幅広く探求するモデル」と「社会を専門的に探究するモデル」2つの履修モデル

人間社会コースでは、一人ひとりの関心を広げて他コースの科目にも挑戦し、独自の自由なカリキュラムを組むことができます。

Model 1

社会を幅広く探求するモデル

人間社会についての理論や方法論を学び、その構造や諸課題について調査実習などを取り入れて幅広く学ぶモデルです。
このモデルでは、将来の調査研究職、福祉関係職などの育成を目指します。

基礎科目
  • 人間形成論
  • 社会福祉学概論
基幹科目
  • 現代社会心理学
  • ジェンダー研究
展開科目
  • 横浜学Ⅰ・Ⅱ
  • 市民社会論
  • 現代メディア論
総合演習
  • 人間科学専門ゼミナールI・II
  • 卒業研究

Model 2

社会を専門的に探究するモデル

専門的な「教科に関わる科目」を中心として横断的に学び、学修の結果として免許取得も目指すモデルです。
このモデルでは、将来の教育職、公務員行政職などの育成を目指します。

基礎科目
  • 人間関係論
  • 社会学概論
基幹科目
  • フィールドワーク入門Ⅰ・Ⅱ
  • 人口地理学
展開科目
  • 異文化社会論
  • 地域社会学
  • 地理情報システム論
総合演習
  • 人間科学専門ゼミナールI・II
  • 卒業研究

地域連携活動

本の架け橋プロジェクト

ブックオフコーポレーションとの共同プロジェクトです。無償提供いただいた書籍からロジェクトの目的や趣旨、相手先の要望などに適うものを神奈川大学にて選書し、日本語を学ぶ子どもたちに届けます。

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