グローバル社会で活躍するために必要な力。
それは、①実践的な英語力 ②世界の多様な文化に関する幅広い知識 ③知への探求心と創造性の3つです。
英語英文学科で学びこれらを身につけ「真の国際人」として世界へ羽ばたいてください。
「真の国際人」を目指して
グローバル社会で活躍するために必要な力。
それは、①実践的な英語力 ②世界の多様な文化に関する幅広い知識 ③知への探求心と創造性の3つです。
英語英文学科で学びこれらを身につけ「真の国際人」として世界へ羽ばたいてください。
※動画の内容・肩書き等は撮影当時のものです。
英語英文学科に興味のある人の多くは、将来、英語を使って活躍したいと思っていることでしょう。英語力を伸ばすための楽な方法はなく、入学前も入学後も、地道な学習を積み重ね、英語を積極的に使用する態度と意欲を持ち続ける必要があります。また、英語を使って活躍するためには、単に英語が話せるというだけでは不十分です。自分が将来どのような分野で活躍したいのか、その分野で働くためには英語に加え何を学ぶ必要があるのかを絶えず意識して、学生生活を過ごすことが大切です。英語英文学科は、しっかりとした目的意識を持ち続け、語学訓練を主眼とする演習科目と言語・文学・文化の研究を主軸とする講義科目の両方に意欲的に取り組む人の入学を強く望んでいます。
英語を力に国際社会のフロンティアへ
国際都市・横浜(みなとみらい)の開放的な雰囲気のなかで世界の多様な文化と価値観を学び、実践的な英語力を身につける
2020年4月、英語英文学科は 、従来のカリキュラムを発展的に改編した「IESプログラム」と、新しい、英語で学ぶ「GEC プログラム」という、2つのプログラム体制に移行し、カリキュラムを大幅にリニューアルしました。
IESプログラム(定員160名)とGECプログラム(定員40名)で学ぶ英語英文学科生は、基本的に自分の所属するプログラムのカリキュラムに従って4年間さまざまな科目を履修しますが、IESとGECはお互いに他方のプログラム生にも多くの授業を開放しています。その様子が一目でわかる一覧表を下に掲載しました。ぜひご覧ください。
英語を力に国際社会のフロンティアへ
IES (Integrated English Studies)は従来の英語英文学科で備えていた「英語学・英語教育」「英語圏文学」「英語圏文化」の3つの学修分野を再編し、より柔軟なカリキュラムとして生まれ変わったプログラムです。言語としての英語と英語圏文化、文学、コミュニケーションの統合的学修(integrated studies)を通して、異文化を理解するとともに、人間の多様性と普遍性について考えます。
3年次からは、「言語コミュニケーション・英語教育コース」と「英語圏文学・文化コース」の2つのコースから1つを選択し、各自の研究テーマに沿って学びます。研究テーマとの関連や興味に応じて、所属コース以外の科目も履修が可能です。希望者には半年〜1年間の派遣交換留学の機会も用意され、学部共通科目として、中国語圏やスペイン語圏の文化についても学ぶことができます。
英語教員になりたい、英語力を生かして活躍したいなど、明確な目的意識を持ち続け、語学習得を主とする演習科目と、言語・文学・文化の研究を主軸とする講義科目の両方に意欲的に取り組もうとする学生を求めています。
1年次から4年次まで、専任教員の担当する セミナークラスで学べます!
初年度セミナークラス(FYS)で大学での学修方法を学び、ネイティブ・スピーカーによる授業で英語を 「聴き・話し」 「読み・書く」 能力を磨きつつ、幅広く専門分野の基礎を学び、自己の興味関心のありかを見つけます。
外国人教員の授業で英語力を伸ばし、少人数のセミナークラス「Research & Presentation」や「教職基礎研究」で専門分野の学習の基礎を作り、3年次のコース選択の準備をします。
2・3年次には派遣交換留学の機会もあります。
「言語コミュニケーション・英語教育コース」「英語圏文学・文化コース」から自分の進路や目標に合ったコースを選択し、テーマを絞った少人数の「専門研究ゼミ」で学びを深めます。
「専門研究ゼミ」から継続の「卒論ゼミ」で各自の興味・関心に合わせたテーマを選び、教員の個別指導のもと、主体的に研究成果を卒業論文にまとめて提出し、口頭発表を行います。
英語を通して世界の多様な⼈々の考え⽅、⽂化、社会を学ぶプログラム
英語英文学科に新たに開設される GEC は、世界の共通語として機能している「英語」を通して、多様な人々の考え方、文化、社会について学ぶプログラムです。「ことばを通したコミュニケーション」を学びの軸に置き、4年間を通じて、英語ですべての授業が行われます。語学としての英語を学ぶだけではなく、英語で自らの考えを発信し、多様な文化背景を持つ人々と協働して課題解決の方策を考える実践力を鍛えます。
卒業後には、磨き上げた英語力やコミュニケーション能力、異文化理解力を発揮して、文化交流や文化振興、環境保護、教育などに関わる国際協力機関、観光・旅行業界、多文化共生に関わる行政、一般企業の海外事業部といった道が開かれます。
I believe learning academic subjects in English will open up many new opportunities for you. I want to help you improve your English communication skills so you can take up these opportunities. Always feel free to ask for support from me.
―John Bankier, PhD
世界各地の多様な人々の文化が地理的制約を脱し、お互いに影響し合い、より広範囲に影響力を広げる文化もあれば、他文化の影響により固有の伝統が失われつつある場合もあります。このような世界の様々な文化間の複雑な関係を、歴史を踏まえて、言語・文化、社会、政治などの各側面から考察し、現在そして将来の世界の文化や社会について考察します。
I teach courses in English on international relations and the evolution of social, economic and political life in many parts of the world. This knowledge can help students understand how we got to our current time—and what might come next! I am excited to meet you!
ーCorey Wallace, PhD
地理的な隔たり、社会的な差異がある中でも異文化間交流を行い、世界規模のメディアやマーケティングにおいてグローバルな文脈で大量の情報が行き交う世の中に私たちは生きています。グローバルなコミュニケーションとはどのようなシステムなのか、そして私たちは自分の言語や文化、価値観を超越してグローバルな文脈でどのように情報交換をしているのか、理論と実践の両面からアプローチします。
I believe the best way to learn a language is to learn through the language. In Global Communication, we explore different topics in global media and culture using authentic English materials. Join me for an interactive learning experience and expand your communication potential in English.
ーSonya Chik, PhD
社会のグローバル化が進むなか、文学作品も言語や文化の固有性を超えて世界で広く流通し、世界文学の新たな地図が描かれつつあります。世界の様々な地域で生み出された文学作品を英語で学ぶことを通して、そこに反映された文化や社会のあり方、異文化間の翻訳の可能性と制約、政治と経済と文化の相関関係、世界規模で進む環境破壊などのテーマについて考察します。
I teach courses in Postcolonial and World Literatures. In addition to conveying subject knowledge, my courses encourage students to read carefully, think critically, and care deeply about the increasingly globalised world that we live in.
-Waiyee Loh, PhD
Learn, think, express yourself in English!
GECプログラムの授業は、すべて英語。1年次から英語に慣れ親しみ、海外留学にむけ英語運用力を養います。
1学期間の英語留学が必須。それぞれ課題をもって海外へ。留学先は3カ国、複数の大学を予定しています。
Global Culture・Global Communication・World Literatureの各分野に分かれて、学びをさらに深めます。
海外留学を含む、4年間の学びの成果をGraduation Projectとしてさまざまなメディアの形で発信します。
英語英文学科には、学生の「留学したい!」を叶える様々なプログラムが用意されています。
GECプログラム生は2年次の前期(3月下旬~7月下旬)に全員が留学します。
IESプログラム生にも、学科独自の2つの短期留学プログラム、「SEA1」(春休み中にハワイ大学(アメリカ)もしくはタスマニア大学(オーストラリア)2週間)と「SEA2」(夏休みにイギリスで4週間)が用意されています。
イギリス・アイルランド・アメリカ・カナダ・オーストラリアの大学
「英語で学べる留学」が可能な大学がヨーロッパに80校、その他の地域に40校
(※2023年12月時点)
この他にも春・夏の「推薦語学研修プログラム」が多数用意されています。
(3.と4.についての詳細は「2024年度派遣交換留学または推薦語学研修対象校・プログラム種別一覧」をご覧ください。)
英語英文学科4年 菊池暖(2023年現在)
IESプログラムの多くの2年生が履修するResearch & PresentationⅠⅡは、教員の専門に応じたセミナー形式の授業です。学生は3年次の専門研究の前にⅠ(前学期)とⅡ(後学期)で異なる先生のクラスを履修して、英語学や英語圏文化・文学への多様なアプローチ方法を学ぶことができます。
鈴木教授のResearch & PresentationⅠは英語圏児童文学を題材にしています。「プロット」や「テーマ」といった文学の基本用語を学び、グループで分析し、発表します。意見を出し合っていくうちに作品の作られ方が見え、そこに込められたメッセージを解読する楽しさも生まれます。
選書は年によって異なりますが、2022年度は『オズの魔法使い』(ボーム、1900)、『ライオンと魔女』(ルイス、1950)、『台所のマリアさま』(ゴッデン、1967)、『影とのたたかい』(ル=グウィン、1968)、『マチルダは小さな大天才』(ダール、1988)、『ウィーツィ・バット』(リア・ブロック、1989)の6冊を読みました。小グループで話し合ったり、担当する作品を複数で分析したりすることで、大きな気づきが生まれます。
Research & PresentationⅠを受講して鈴木先生の講義で児童文学を読み返したときは、その内容や構成に衝撃を受けました。
最初に読んだ『ウィーツィ・バット』では扱われている素材に驚かされ、『オズの魔法使い』に内包される当時のアメリカ社会の雰囲気や、『ライオンと魔女』に含まれる宗教的な場面、『影との戦い』の主人公が自身を受け入れる過程などにも惹かれました。『マチルダは小さな大天才』ではコミカルさの中にあるマチルダの純粋さに笑い、薄くて読みやすそうだなと思っていた『台所のマリアさま』はランプを灯す場面がとても温かくて思わず泣いてしまいました。
児童文学は私の心を想像の何倍も動かしました。そしてそれらを分析するときに、一筋縄ではいかず何度も同じチームの人と話し合ったのも覚えています。
文学を分析するということ自体もあまりやったことがなかったので、それもとてもいい経験でしたが、その対象が児童文学であり、そのなかに込められた思いやメッセージをすくい上げることが本当に楽しかったです。
前学期が終わる頃には、先入観は消え去って、英語圏児童文学に対する興味がさらに湧いていました。
(菊池暖 ゼミ生)
3年次の専門研究では、自分の好きな作品を選び、分析や先行研究調査をおこないます。
『若草物語』に描かれているのはどんな少女像? 『クローディアの秘密』で姉弟の家出はなぜ成功したのか? 『秘密の花園』で子どもたちを成長させたものは何? 小さな疑問を入り口にして先行研究を調べ、4年次になったらその問いをより深めて卒業論文にまとめます
人気の「ハリー・ポッター」シリーズは切り口がたくさんあります。魔法と言葉のつながり、しもべ妖精やマグルとの関係性から見える階級の問題、ハーマイオニーやマグゴガナル先生が示す女性像と家父長制など、ファンタジー作品が現実の写し絵になる一つの好例です。英語圏の国々の歴史や文化、社会事象とのつながりを見つけていくのは楽しい作業になるでしょう。
学校や家庭生活を土台にしたリアリズム作品も、読むと驚きがあるかもしれません。『ジョージと秘密のメリッサ』(ジーノ、2016)では、性自認が実際の性と異なるジョージが親友の助けを借りて自分らしさを獲得します。ブラック・ライブズ・マターをはじめとする社会運動も大きなインパクトを持ち、『オール・アメリカン・ボーイズ』(レノルズ&カイリー、2015)では、白人警官によるアフリカ系少年への暴行事件から抗議デモが起きるまでのうねりと、事件を目撃したアメリカの白人少年の心の動きを、二人の作家がそれぞれの視点から語ります。『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ』(トーマス、2017)は、不審な動きをしたというだけで警官に射殺された友だちのために声を上げるアフリカ系の少女を描いています。
さまざまな子どもたちの物語を、一緒に読んでみませんか?
(鈴木宏枝)
望月彩さん/2018年度卒業 全日本空輸株式会社(ANA;客室乗務職)
私は現在、夢であった国際線の客室乗務員として働いています。進路を考えるにあたり、やりたいことが実現できたのは、神奈川大学での学びや手厚いサポートといった素晴らしい環境があったからだと感じています。
【神奈川大学での学び】
入学当初、「海外が好き」という漠然とした理由で英語英文科を選び、卒業後の進路は定まっていませんでした。しかし、一般教養の講義で様々な分野の学問に触れたり、英文科の講義で英語圏の文学や文化を学んだりしたことで、自分の興味関心のあることを知ることができました。学ぶことができる学問領域の幅広さと、興味がある授業の専門性のバランスが素晴らしく、それぞれの分野に特化した教授が多いことも神奈川大学の魅力だと思います。
【就職活動への手厚いサポート】
興味がある分野を自覚できたことは、就職活動の軸決めに役立ちました。「英語を使って仕事をしたい」と進路がぼんやりと見えてきて、自分に必要となる力や取るべき資格が明確になりました。その際に、神大の推薦語学研修制度を利用し、イギリスのカンタベリークライストチャーチ大学へ1ヶ月の語学留学へ行きました。本場での勉強は英語力の向上や、国際的視野を広げることができたと感じています。その後、資格取得講座や様々な業界に特化した講座を利用し、就職活動に活かすことができました。神奈川大学の就職サポートには多岐にわたる制度があり、手厚い支援のおかげで夢を叶えるための成長に繋がったと思います。
また、一生の友人や恩師に出会えたことも神奈川大学での思い出です。英文学の郷先生のゼミに所属していましたが、先生が学生同士の交流を行う機会を多く与えてくださり、充実した学生生活を送ることができました。進路に迷った時にも先生が背中を押してくださったおかげで、今の会社にご縁を頂くことができました。神奈川大学での人との出会いは一生の財産だと感じています。
コロナ禍の今は先を見通しづらい大変な時期ではありますが、自己研鑽できるいい機会と捉え、好奇心を忘れず、興味のあることに挑戦し続けたいと思います。
宮下優衣さん/2019年度卒業 横浜市役所職員
【大学生活を振り返って】
幼少期から英語が好きだった私は、「英語を専門的に学びたい」という想いから英語英文学科への進学を決めました。1年次は英語史や数多くの文学作品に触れ教養を深め、中込幸子先生のゼミナールでは、映画鑑賞を通じて日本と英語圏文化の比較研究を行いました。ゼミの仲間と助け合い、英語で卒業論文を執筆したことは、かけがえのない経験です。
また、イギリスのマンチェスター大学への推薦語学研修は、特に印象深い思い出です。舞台演劇、美術作品などの芸術鑑賞や、ホームステイ先での実生活を通じ、イギリスのユニークな文化に感銘を受けました。約1ヶ月間に渡る初めての海外経験は、語学力向上に繋がっただけでなく、私の中の視野や価値観を大きく広げる良いきっかけになったと感じています。
就職活動では、学内の公務員試験対策講座を受講し勉強に励みました。面接練習のために就職課にも通い、親身になってサポートしていただきました。
【横浜市の公務員を選んだ理由】
私が公務員を目指そうと思ったのは、大学時代に行ったボランティア活動がきっかけです。横浜市の国際交流ラウンジにて、外国につながる子供のための教育や、子育て支援事業のサポートを行っていました。日本語の読み書きが苦手な子、子育てに不安を感じている外国からの移住者、様々な背景をもつ市民に出会い、「多様な市民のために働きたい」「多文化共生の街づくりに携わりたい」と思うようになりました。
横浜市は異国情緒ある街並みを持ち、外国人人口が多く多文化を尊重する街です。その国際性に惹かれ、横浜市職員を志願しました。
【現在の職場・仕事のこと】
入庁2年目の現在は、横浜市立東高等学校で学校事務職員として働いています。主に学校配当予算の執行や管理など、経理業務を担当しています。 東高校はユネスコスクール認定校として、毎年「多文化共生教育SDGsプログラム」を実施しています。私はこのプログラムの調整担当として仕様書の作成等に携わり、高校教育課との協議を重ねています。実際に「英語が好きになり、SDGsへの関心が高まった」という生徒の意欲的な声を聞き、苦労が報われ、やりがいを感じたことを覚えています。
将来は教育現場での経験を生かし、横浜市の国際教育の推進に携わり、多文化共生社会の構築に貢献したいと考えています。
【最後に】
「置かれた場所で咲きなさい。」新潟から横浜への進学を機に両親が贈ってくれた本の言葉に、辛い時何度も励まされました。置かれた環境に感謝し、目の前のことに懸命に取り組めば必ず結果はついてきます。ぜひ神奈川大学の恵まれた環境、充実した制度をフル活用し、有意義な学生生活を送ってください!
滝川司さん/2018年度卒業 インターコンチネンタル横浜Pier 8 宿泊部
学生生活
学生時代に熱中したことは、ESSの部活動と語学研修でした。入学当初にできた友人の誘いで参加したESSでは、人間関係にも恵まれ、卒業した今でも自分の学生生活で1番の思い出になっています。また、周囲の影響から興味を抱いたのが語学研修でした。幸いなことに神奈川大学では希望者が容易に志願できる推薦語学研修があり、主体的に取り組む良いきっかけになりました。初めての海外は自分の価値観や心情に変化を与える貴重な体験となりました。留学先のカナダで出会った方々の温かさや、一緒に学ぶ多国籍な学生との生活は毎日非常に楽しく有意義で、社会に出た今の自分の基盤になっていると思います。
こうして振り返ってみると、大学生活は総じて人生においてかけがえのない体験ができた重要な場所であったと改めて感じています。
就職活動
周囲が就職活動を始める中、自分のやりたいことが何かを考えたときに漠然と接客業をイメージすることがありました。日々の生活や、アルバイトなどの接客経験、また海外留学の体験を通して、人と関わるサービス業に就きたいと思うようになったからです。なかでもサービス業の頂点とも言われるホテルに魅力を感じ、ホテルを中心に就職活動を始めました。そんな時に現在の就職先であるヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルに出会いました。人事担当の方にホテル見学もさせていただき、ますます同ホテルの魅力に引き込まれていきました。世界展開しているラグジュアリーホテルの中でも、観光とビジネスの両方に特化している、横浜の象徴である「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」に就職することを決めました。
仕事内容
現在は2019年に開業した姉妹ホテルである「インターコンチネンタル横浜Pier 8」の宿泊部に所属し、お客様のご到着・ご出発のお手続きや、お問い合わせに対するご案内などを行うフロント業務に従事しています。日々の業務を通して感じることは、華やかな見た目とは違い、地道な作業も多く簡単な仕事ではないということです。毎日同じお客様をお迎えするわけではないので、お客様一人ひとりにあった適切な知識や言葉遣い、温度感、対応力が求められます。接客業に100%の正解はありません。経験こそが自分の力になると日々実感しています。今後の課題として自分の知識や経験を積み重ねるとともに、ひとりでも多くのお客様に満足いただけるよう、当ホテルならではのご滞在をお届けしたいと思っています。まだまだ経験も浅いですが、少しずつ自分なりの接客を身に着け、お客様にご満足いただけるおもてなしをすることが今後の目標です。
高柳結さん/2020年度卒業 スズキ自動車本社商品企画本部勤務
【神奈川大学での学び】
私が神奈川大学を選んだ理由は、中高生の頃から興味のあった英語と、英語圏の文化について十分に学ぶことができると考えたからです。私が所属していた英語英文学科では、言語学、英語圏文化、文学、コミュニケーションといった分野を中心にカリキュラムが構成されています。様々な視点から英語を学ぶことで、新しい興味が湧いたり、驚くような発見を体験することができると思います。
神奈川大学には様々な海外留学プログラムがあります。私は、そのひとつであるSEA2というプログラムを利用しました。これは、英語英文学科独自のプログラムで、イギリスで約4週間の文化研修を行うものです。具体的には現地で舞台を観劇、美術館で絵画鑑賞、城や教会などの見学など...自由時間も十分にあり、ショッピングや観光も存分に楽しめました。また、滞在したギルフォードのサリー大学周辺はとても治安が良く、安心して生活できました。SEA2は、私にとって学生生活1番の思い出です。行ってよかったと心から思いますし、少しでも興味がある方には是非利用して欲しいプログラムです。
【就職について】
私は事務として、社員の皆様のサポート役として働いています。世界を股にかける会社の一員として働けていることを、とても嬉しく思います。神奈川大学の就活支援は手厚く、私自身もかなり重宝していました。特に就職アドバイザーの方々にはたいへんお世話になりました。就職アドバイザーには、エントリーシートの書き方や面接練習、就活に関する相談などをすることができます。学生の不安や悩みに寄り添っていただけるため、安心して就職活動をすることができます。また、就職資料室や講座なども充実しているため、就活を確実に成功へ導いてくれます。就活の際は是非ご利用ください。
【神奈川大学での出会い】
神奈川大学には日本全国から学生が集まります。私自身、静岡出身で初めての一人暮らしでした。当時は不安でいっぱいでしたが、同じ境遇の仲間にたくさん出会えたため、その不安はすぐに消えました。私の学生生活は、とても濃くて充実した4年間でした。それは、ここで出会ったかけがえのない仲間たちのおかげです。
皆さんも、神奈川大学で最高の仲間と出会い、素敵な学生生活を過ごしてください。
森彩花さん/2020年度卒業 神奈川県庁職員
私には好きと思えるものが沢山あります。メイク道具はいくら有っても心が躍る。好きなアイドルは生活必需品。手先を動かして創作することも、料理も旅行も私の人生に欠かせない好きなことの一部です。神奈川大学を選んだ理由も、自分の「好き」を増やして視野を広げたかったからでした。
2度のSEA海外英語研修プログラム(つまり、オーストラリアでのSEA1とイギリスでのSEA2)参加では、価値観の違う人との出会い、触れたことのない文化の体験をしてました。英語英文学科の英語スピーチコンテストでは自分の言葉を届けるにはどうすればいいか切磋琢磨した仲間ができ、今でも仕事終わりに会って語り合っています。
そうして膨らんだ「好き」のどれを仕事にするか考えた時、その一つを選ぶ道は私には向いてないと思い、そう考える中で公務員が選択肢に上がりました。3、4年に一度配属先が変わるという特徴は、好きな事一つだけを極めてそれを仕事にしたい人には向いていないかもしれません。ですが、国際交流、観光、文化、教育といった、私が経験し、好きだと感じた仕事にも人生の中で携われる機会があるかもしれない。また、今現在私が携わってる仕事は福利厚生、年金関係で、今まで触れたことのない分野でしたが、将来的に必ず必要になってくる知識、そして知ってることで誰かを助けられるかもしれない知識を仕事を通して身につけられ、ライフワークバランスが整った職場だからこそ余暇でも好きなことを続けやすい。「好き」が多い私の人生にはピッタリの働き方が出来ています。
イベントや留学プラン、他学部と一緒に受けられる授業も豊富な神奈川大学では、自分の好きなものや人との出会いを沢山経験でき、その好きと仕事との向き合い方を模索する参考の1つになる、私を含めたOB、OGに頼ることも出来ます。皆さんもそんな神奈川大学で学び、経験を重ね、将来の道がより好きに溢れた道になることを願っています。
小林将大さん/2020年度卒業 明治大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程1年
【大学での学び】
大学では高校まで学んできたことを土台として、興味のある分野についてより専門的に学ぶことができました。私は、英文学(シェイクスピアについて)を専攻していました。そこで初期近代の英語を読み、翻訳と照らし合わせながら台詞の意味や登場人物の表象などを同じゼミの仲間と意見交換して研鑽し、考察することができました。こうした経験は私にとって非常に貴重であり、後に話す大学院進学を決意したことに大きく影響を与えました。
【大学での思い出】
大学では、ハンドボール部に所属しており、日々切磋琢磨しておりました。大会に向けてチームメイトと練習に励む日々はとても楽しかったです。また、神奈川大学は学生数のとても多い大学のため友達もたくさんできました。その友達と同じ講義を履修したり、授業やテストの後に食事に行ったり、今振り返るとそういった毎日がかけがいのない時間だったのだと思います。また、ゼミでの合宿や演劇鑑賞などもとても良い経験になりました。
【進路について】
私は今、明治大学大学院で英文学を専攻しています。そして、ここでもシェイクスピアについて研究しています。大学で英文学を研究し、それについてより詳しく知りたい・研究したいと思ったことが、私が大学院進学を決意したなによりの理由です。大学院では大学生時代より遥かに高度な知識が求められ、日々大変忙しい日々を送っておりますが、神奈川大学で得た学びは間違いなくこちらでも活かされています。私は、大学で英語の教員免許も取得したため、将来的には教育をする立場の役職になることを視野に入れています。就職活動をするにあたり、「進路どうしよう」「なにすればいいんだろう」と悩む方も多いかと思います。是非、自分の興味のあることや好きなこと、やりたいことと向き合って慎重に決めてください。そして、神奈川大学の就職支援を十分に活用しましょう。皆様が納得のいく職業、進路に進めるよう、心から応援しております。
石川麻奈さん/2019年度卒業 株式会社JALスカイ 東京国際空港(羽田)パッセンジャサービス担当(東京国際空港(羽田)国際線JALグランドスタッフ)
【仕事内容】
私はJALのグランドスタッフとして羽田空港の国際線ターミナルで勤務しています。主な仕事として、JAL国際線フライトのチェックイン、搭乗口での飛行機が定時に出発するための準備作業や、アナウンスでの搭乗時刻の案内など、様々な業務を行なっています。現在は新型コロナウイルスの影響を受け国際線のフライトは減便がまだ続いていますが、出発されるお客さま全員が安心・安全に出発していただけるよう先輩や同期と協力して日々働いています。外国籍のお客さまと英語を使ってお話しする機会が多いので、大学で得た英語力を活かすことができていると感じています。
【志望理由と神大の魅力】
航空業界などで英語を使った仕事がしたいと思った私は、英語に特化している神奈川大学の英語英文学科に進学するために福岡県から上京を決めました。英語英文学科は、英語の授業がレベル別にクラス分けされ、少人数で授業を行うことが多いので、質問もしやすく積極的に授業に参加できる環境です。3年からはシェイクスピアのゼミを専攻し、作品を通してイギリスの文学や文化、そして英語の表現を深く学びました。
授業以外では、留学を在学中にしたいと考えていたので、4年の就職活動後に大学の協定校特別プログラムであるグローバルハンマプログラムに応募し、韓国・釜山の近くにある慶南大学校に3週間の短期留学をしました。現地では韓国語はもちろん、テコンドーや韓国の伝統的な太鼓の演奏を体験するなど文化体験も多く経験できました。神奈川大学には私が参加したプログラム以外にも留学プログラムが豊富に用意されていますので、皆さんも国際センターにぜひ足を運んでみて自分に合った留学プログラムを見つけてみて下さい!
また、就職活動において私は大学のエアライン講座を受講して、エントリーシートや面接の対策をしていました。計10回の講座を受講したおかげで本番は自信を持って試験に挑むことができ、夢であったJALのグランドスタッフの仕事に就くことができました。このように神奈川大学には就職活動においてもフォローアップをしてもらえる環境が整っており、他大学にはない魅力だと感じています。
和泉裕紀さん/2019年度卒業 京王プラザホテル
大学生活を振り返ると、毎日が充実したものだった思います。そしてそれは友人や、先輩・後輩、そして先生方のおかげだったと思います。 僕は5年間の大学生活で英語に本気で取り組めたと思います。正直入学した時は、英語を学べる学科に入学したんだしチャチャっと英語も話せるようになって、やりたいこともさらっと見つかるだろうな、なんて甘い考えを持っていました。なので授業を受けるだけでみるみる上達すると思ってましたが、そんなにうまくいくわけもなく、何度も心が折れかけました。しかし、そんな思いをするたびに友人と励まし合い、勉強を続けることができました。(どんなにいい授業を受けてても授業外での努力は必要です!上達のための施設やプログラムはHPをぜひチェックしてください!) そのおかげもあり、卒業の頃には英語も話せるようになりましたし、1年間の休学中にワーキングホリデーでオーストラリアに行ってアルバイトをしたことで、英語を使って働きたいという思いが生まれました。
また、2年次に郷先生のゼミナールに入ると決めたことは僕の短い人生の中でも、良い決断の1つだったと言えます。授業ではシェイクスピアの文学を主に学びましたが、そのほかにも大学生として知っていないといけない教養も学ぶことができました。でも僕は先生が僕らと先輩、後輩を繋ぐために食事会をよく開いてくださったことに特に感謝しています。そこで出会った先輩方には今でもお世話になっていますし、同期や後輩とも仲良くなれました。徹夜で書いた卒業論文も忘れられません。
ここまで、頑張ったら英語が話せるようになりました、って感じの話になってしまいましたが、英語英文学科に来たからには英語が話せなくてはいけない、ということでは決してありません。僕の場合が英語だっただけで、大学生活の中で本気で打ち込めることが見つかれば、充実した大学生活になるはずです。急がず、無理せず、たまに休みながら頑張ってみてください。目標に向かって切磋琢磨できる友人や、素敵な友達や先輩、後輩、教授に出会えるかもしれません。大学でできた大切な関係は卒業後もずっと続いていくと思います。入学する皆さんが後悔のない素晴らしい大学生活を送れることを祈っています!
中島野花さん/2019年度卒業 株式会社テレサイト メディアスタッフ事業部 テレビ朝日(日曜夜9時のニュース番組)「サンデーステーション」担当
私は長野県茅野市の出身で、山の上にある高校に通っていました。高校3年生の時に「英語ができるようになったら、将来様々なことに生かせる」と考え、進学先を探している際に神奈川大学の英語英文学科に出会いました。そこで母とオープンキャンパスに行き、神奈川大学の明るい雰囲気に魅かれ、進学を決めました。
入学する前は「英語ができる人しかいないのかな」「授業においていかれてしまったらどうしよう」という不安の気持ちでいっぱいでした。しかし入学してみると、1年生から自分のレベルにあった英語の授業を受けられるクラス環境が整っており、学び遅れてしまうことはありませんでした。各授業では先生との距離も近いためコミュニケーションがとりやすく、安心できる環境のなかで、友達とともに協力しあい、そして楽しみながら自分のペースで4年間学ぶことができました。3・4年次の自分で選んで入れるゼミの授業は、2年間同じメンバーで、同じ教授のもとじっくりと興味のあることを学べるため、とくに印象に残っています。
また、私は課外活動でバドミントンサークルに入っていました。週に1回学校のあとに集まってみんなでバトミントンをしたり、季節に合わせたイベントを行ったりしていました。課外活動に参加すると色々な学部に先輩・後輩・同期ができて、幅広い交流ができるため、おすすめです。
4年間の中で私は、学科とゼミ、そして課外活動の双方でかけがえのない仲間たちに出会うことができました。皆と笑い合いながら過ごした4年間の日々は、私の一生の宝物です。 楽しすぎて本当にあっという間の大学生活でしたが、社会人になった今でもこの4年間の日々、そして仲間の笑顔を思い出さなかった日はありません。なぜなら、今は皆それぞれ遠いところにいても、目を閉じて思い出すたびにいつでもあの日のようにみんなが私の背中を押してくれるからです。
現在私はテレビ番組の制作会社に就職し、「サンデーステーション」という報道番組のスタッフとしてテレビ朝日で仕事をしています。流れている社会の動きに日々ついていくため、仕事内容はほんとうに様々です。例えば、取材対象となる人を見つけて自分でインタビューをしたり、時には街に出て街の人の声を集めたり、オンエアの際に必要なテロップを考えて作ったりします。
私は幼いころからなぜかテレビ業界に魅かれ、テレビを見ながらテレビの裏側にいる人たちのことを考えていました。「テレビの仕事がやってみたい!」という一心で実際にテレビの世界に飛び込みましたが、普段出会えない人に出会えたり人生経験になるような経験ができたりと、やりがいの多い楽しい仕事です。もちろん大変なことも沢山ありますが、「テレビが好き」という気持ちが、いつでも自分のことを励まし、助けてくれます。今の私の夢は、どこかの誰かの笑顔や勇気をつくる報道ができるディレクターになることです。そのために日々笑顔で、そして初心を忘れずに、頑張っていきたいです。
飯沼直美さん/2018年度卒業 言語聴覚士・山梨リハビリテーション病院勤務
私は神奈川大学 外国語学部 英語英文学科で4年間過ごし、そこで現在の職となる言語聴覚士を知りました。言語聴覚士は国家資格であるため、大学や専門学校等の養成機関で学び、国家試験に合格しなければなることはできません。私は大学卒業後、国立障害者リハビリテーションセンター学院で2年間学び、現在、社会医療法人 加納岩 山梨リハビリテーション病院に勤務しています。
【神奈川大学での4年間】
神奈川大学に通っていなければ、「現在の私」はいなかったといっても過言ではありません。大学2年生のとき、自分は将来何をしたいのかわからず悩んでいました。そんなときに「言語聴覚士」を知るきっかけとなる講演会や講義がありました。そこで言語聴覚士の職を知り「自分の学んでいる音声学の知識で、人の役に立つことができるかもしれない!私も言語聴覚士になりたい!」と直感で思ったことを今でも鮮明に覚えています。
【言語聴覚士とは】
言語聴覚士の仕事は、話すこと、聞くこと、食べること等多岐に渡ります。ことばによるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や交通事故、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。言語聴覚士はことばによるコミュニケーションに問題がある方や摂食・嚥下が困難な方に対して専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です(一般社団法人日本言語聴覚士協会ホームページより一部抜粋)。
【今後の抱負】
この春から夢にみていた言語聴覚士になることができ、大変嬉しく感じています。ひとりひとりの患者さんと真剣に向き合っていく職業だからこそ、患者さんへの接し方や訓練方法について悩む日も多くあります。しかし、「悩みを話せるのは飯沼さんだけだよ」と患者さんに言われることもあり、少しでも患者さんのお役に立つことができ、喜びを感じています。今後も患者様ひとりひとりに対して誠実に、個々の尊厳が保たれるような関わりをしていきたいと思います。
福里茉利乃さん/2015年度卒業 ジャパンタイムズ出版・英語出版編集部勤務
神奈川大学の英語英文学科を卒業し、現在は英語をはじめとした外国語に関する書籍編集の仕事に就いています。大学時代の学びや経験は、社会に出て今に至る自分を形成する上でとても大事な要素になっています。
私にとって特に大きな影響を与えた経験は、派遣交換留学生としてイギリスのオックスフォード・ブルックス大学で1年間勉強できたことです。現地では、これまで興味を持っていた映画論の授業に加え、本の歴史や出版に関する授業を履修しました。未知なる分野について英語で学び、レポートやディスカッションに取り組むことは容易ではありませんでしたが、物事を分析する姿勢を身につけ、同時に知識を深めるができました。歴史ある街で、世界中から集まった仲間と一緒に課題について考えたり、週末はパブに行ったりしたことなどは、これまでにない有意義な時間となりました。
帰国してからは、イギリスの作家カズオ・イシグロの小説について英語で卒業論文を書きながら、就職活動を行いました。周りの学生は既に進路が決まり始めていたので焦燥感あふれる状況でしたが、自分のペースでさまざまな業界の企業説明や面談を受けに行く機会となりました。
授業や進路に関わること以外では、茶道部に所属していたので、毎週稽古をしたり、お茶会の運営を経験しました。精神面でいい気分転換になっただけでなく、学部や学年を超えた仲間や先生と共に過ごせた日々は、想像以上に楽しく貴重なものでした。
現在は書籍編集の仕事に携わっています。具体的には、著者の方やデザイナーさん、印刷会社さんとのやりとり、販促やSNSの更新などと業務は多岐にわたります。反省する日々も多いですが、いい本が仕上がって著者や読者の方に喜んでもらえると、とてもうれしく、やりがいを感じます。これまでの学びを総動員しつつ、新たな視点や何かを考えるきっかけとなる書籍を生み出していければと思っています。
多感であらゆる可能性を秘めた大学生という人生の時間は、行動次第であらゆる未来を切り開くことができます。学習面でも生活面でも、新しい世界との出会いや実験を繰り返してみてください。素敵な仲間や先生に出会える環境が待っています。
英語教員として活躍する卒業生のメッセージは、下記ページをご覧ください
英語英文学科3年 M. I.さん(2020年現在)
私は大学入学以前から海外の文化に興味があり、いつか海外に住み、異文化を体験してみたいという思いがありました。 留学がそれを実現するための方法として一般的ですが、周りが経験していないことをやってみたいという思いがあったため、大学を1年間休学し、ワーキングホリデーに行くことを決意しました。 現地で働きながら英語を学ぶというのは、留学では経験できない貴重な体験で、休学してでも行く価値があると思いました。
行くと決心してからの1年間は、アルバイトをして費用を稼ぎながら、英語の面接の練習をしました。 より効率的に多くの異文化に触れることができると考え、ワーキングホリデー先には、多くの移民の受け入れをしているカナダの国際都市バンクーバーを選びました。 現地に住む人は、ネイティブや移民に関係なく、皆親切で気さくで、互いの文化を尊重していました。 多様な文化が集まる地ならではの彼らの寛容さに感動することも多く、時間が経つにつれて、バンクーバーが私にとって居心地の良い場所になっていきました。
一方で、仕事探しはワーキングホリデーならではの苦労で、私自身、仕事を探している時間が一番辛かったです。 それでも、「せっかくのこの機会を無駄にするものか!」と自分を奮い立たたせ、直接履歴書を配り歩くなど、とにかくがむしゃらに行動しました。 その甲斐があって、約1ヶ月かかってしまいましたが、私は念願であったスターバックスで働くことになりました。 スターバックスの仕事に専念したかったため、掛け持ちはせず、週4~5日で30時間ほど働いていました。 チップはほぼなかったため、給料はレストランで働く人よりも少なかったのですが、生活に困ることほどではなかったです。
働き始めは、自分の英語の拙さを痛感し、これから先どうなるのだろうかと不安になりましたが、自分の英語力をカバーするために、常連客の顔と名前、いつも頼むドリンクを覚え、表情豊かに接客をすることを心がけました。 そうしていた結果、常連客との距離を縮めることができ、英語も徐々に話せるようになりました。 常連客の中には、わざわざ私と話すために来てくれる人もいて、彼らともっと色んなことを話してみたいという思いから、英語の勉強も頑張ることができました。 この1年間のワーキングホリデーの経験を通して、自分の弱みを理解した後、改善のためにどう立ち回っていくかが大事なのだということを学べたと思います。
英語英文学科2019年度卒 福本晴袈さん(2020年度 科目等履修生)
私は、一年間を通して週一日、大学から徒歩5分ほどの横浜市立小学校で教育委員会に登録のうえ、英語サポーター(Assistant Teacher)として同校の英語授業「ハロー・ワールド」の手伝いをさせていただきました。
実際に行ってみて感じたことは、授業はもちろんのこと、「学校」というものを知ることができるということです。教員の仕事は決して楽な仕事ではありません。ボランティアでは、授業が思うように進まなかったり、児童から予想外の質問をされたり、また、担任や英語専科、ALTの先生方とうまく連携ができなかったり、と教員になった際に起こり得るたくさんのトラブルを経験することができました。教員になれば授業の様々な面で臨機応変に対応する能力が求められます。教員が子ども達のために協力して授業を創り上げていく良い経験になりました。もちろん、中学校教員をめざす人にとって、小学校でどのような英語の授業が行われているのかを知っておけば、実際に中学校教員になった際に大いに役立ちます。また、子ども達がどのような授業をすると楽しんで積極的に参加してくれるのか、子ども達への伝わりやすい指示の出し方の秘訣などを実際に観ることができるので、自分で授業を創る参考になります。
私は、英語教員養成特修ゼミの髙橋先生のご紹介でこの活動に参加させていただきましたが、小学校ボランティアだけではなく、神奈川大学教職課程で行っている中学・高校での学校ボランティア活動や、塾に通えない近隣の子ども達を無料で個別指導する「JIN-KANA学習塾」(カモメのJIN君とKANAちゃんは、神大のマスコット・キャラクターです)など、他の教育ボランティア活動への参加や併用もお勧めすします。学校が変われば、地域の様子や生徒さんたち、先生方も変わるため、その学校その学校で学べることが変わります。ある学校では教員同士のチームプレーが良く子ども達からの信頼も厚く学校全体が温かい雰囲気で子どもも先生も生き生きと授業、勉強をしています。しかし、このようにうまく機能せず、先生方が改革を試みている学校もあります。教員になる前に様々な経験を積んでおくことは授業づくりと指導はもちろんのこと、気持ちの面でも重要だと思います。
学校ボランティアだけでなく、インターンシップなど学生が実社会で体験を通して学ぶ機会が用意されていることも神大の良いところだと思います。
荒桃香さんと若林明里さん(ともに3年・2017年現在)
私たちは「KU東北ボランティア駅伝」に1年次から継続して参加しました。この通称「ボラ駅」は、2011年の東日本大震災後、神奈川大学が立ち上げた被災地支援プロジェクトです。神大生であれば誰でも参加でき、交通費や宿泊費などは大学負担です。深夜バスで約8時間かけて宮城県気仙沼市へ向かい、語り部さんのお話を聞きながら被災地を訪れ、そのあと活動拠点となる岩手県陸前高田市へ移動して2日間ボランティア活動を行います。主な活動内容として、ガレキ撤去や遺留品探しなどを行うハードボランティア、震災によって遊び場がなくなってしまった子どもたちのための遊び場作りを行う支援、そして地域のお祭りに参加するイベント便などがあります。
(荒)「ボラ駅」を通じて沢山のことを学びましたが、一番印象に残っているのは「遠野まつり」に参加したことです。遠野まつりは岩手県遠野市で開かれる伝統的なお祭りで、遠野市長が神大出身というご縁もあり、神大生が町の一員として参加しています。私は3年連続で参加しました。初めて参加したときの印象は、自然豊かな町がとても美しいと感じたこと、そして何より仲町の人達が私たちにとても温かく接してくださったということでした。食事も朝昼夜と三食提供してくださり、さらに、帰るときに「ここを第二の故郷と思っていいからいつでも帰って来なさいね」と声をかけてくださいました。仲町の方々にはほんとうに感謝しています。お祭りでは私たちが踊った南部ばやしをはじめ獅子踊りや郷土芸能などが披露され、さまざまな芸能が入り交ざって遠野の町が一体となって盛り上がる光景にはいつも心動かされました。どの踊りもほんとうに素敵で、温かな空気が流れるこの町の様子を見て、「このお祭りがずっと続いてほしい」と感じました。しかし、震災後、少子高齢化が進むなか、若者が仕事を求めて都市部に流れてしまうため、お祭りを続けることが難しいと聞きました。私はこれからもこのお祭りに参加したいですし、少しでも力になれることがあったら率先して行動していきたいと思います。
被災地では陸前高田市と宮城県の気仙沼市を訪れました。率直な思いは、まだまだ復興までほど遠いということです。震災から6年経ち、メディアが注目することも少なくなり、もう復興はだいぶ進んでいるのではないかと思っていましたが、それは勝手な思い込みでした。政府の意向が強く、実際に町に住む人々の思いがうまく反映されていないことも知りました。今は瓦礫も片付けられ仮設住宅も立ち並んでいますが、被災者の方々の心のケアといった面ではまだまだ行き届いていないように感じます。
ボラ駅を通じて様々な仲間との出会いが私を成長させてくれました。人との交流がどれほど尊く刺激的なものであるかということも知りました。私のそばにいてくれる仲間や家族をずっと大切にして、多くの人を幸せにできる人間でありたいと思います。
(若林)私はハードボランティアを中心に1年次から「ボラ駅」に合計9回参加しました。なぜ継続して参加したのか?それは、ボラ駅が誰もがイメージする「ボランティア」とは異なるからだと思います。現地に足を運んで、黙々と汗を流し、時間になったら終了する、という活動を想像して参加した初めてのボラ駅。シリアスな雰囲気なのかなと身構えていたのですが、むしろ明るく、現地の方々と楽しそうに話していた先輩たちの姿を見て衝撃を受けました。こんなに楽しくやっていて、はたして街の復興に繋がるのか?と疑問にも感じました。しかし、神大生と楽しそうに話している現地の方々を見て、ガレキ撤去などの目に見える復興はもちろんですが、心の面でのサポートがいかに大切なのかということに気づかされました。
「孫と話しているみたいで楽しい」と、ただ話すだけでこんなにも喜んでくれたおじいちゃん。「来年もまた絶対に来てね!」と別れを惜しんでくれた中学生。「ボラ駅」の活動を通じて出会った被災地の方々一人ひとりに思い出があります。現地の方たちとつながりが持て、お互いに勇気を与えあえる関係が築けることが、ボラ駅の良いところであり、実際に被災地に足を運ぶ意味なのかなと感じています。また、サークルではないため、参加するたびに学生メンバーやリーダーが異なります。良い活動にするためにまず仲良くなることから始めるため、自分のコミュニティーが広がり、非常に刺激的でした。友達に「あかりん、変わったね!」とよく言われるのですが、間違いなくボラ駅が私を成長させてくれたと思っています。これまでに「ボラ駅」を通じて関わった神大職員の方々、何百人もの神大生、そして東北の方々との出会いは私にとって最高の財産です。新しいことを始めたいと思っているだけで行動に移さなければ、何も変わりません。これからは行動することの大切さを伝え、自分自身も挑戦し続けたいと思います。
ボラ駅を通して、震災に対して無関心であった自分の意識が変わり、普段の生活のありがたみを感じました。また、被災地の方々との温かい交流、神大の仲間たちとの学部や(横浜・平塚の)キャンパスを越えて生まれた強い絆は私たちにとって一生の宝物です。そして、私たちの学生生活は、このボラ駅なしでは語ることはできないと胸を張って言えます。「ボラ駅」は私たちの意識や価値観を変え、自己成長させてくれました。この活動を通じて吸収したことをけっして無駄にせず、これからも自分たちにできることがあったら率先して行動していきたいです!
英語英文学科3年 二村美希さん(2020年現在)
ESS(English Studies Society=英語研究部)は2020年現在100人を超える大きな部活です。その中で英語英文学科の学生は30人ほど加入しており、経済学部や法律学部の部員も多いです。そのため様々な学部の友達ができました。ディスカッション、ディベート、ガイドの3つのセクションがあり、それぞれ違う形で英語を使った活動しています。私が入っているディスカッションでは毎回決められたトピックを6人ほどのグループで、できる範囲の英語で話し合っています。ただ単に英語で話すだけではなく、自分では持っていない意見も聞ける楽しさもあるセクションです。ディスカッションとディベートは普段の活動に加え、他大学の大会にも参加でき、他校のESSの方と英語力を切磋琢磨し合える機会を作れます。ガイドは外国人観光客に鎌倉案内をしたりなどのコミュニケーションを取れるイベントがあります。
ESSの最大の行事は4泊5日の夏合宿。この夏合宿では3日間ほどに渡ってディベート大会を開き、チームで競い合う行事があります。練習期間も設けられ、ディベートの楽しさや難しさを学び、英語力も高められます。その後にはBBQやキャンプファイヤーなどもするので、とにかく濃い夏休みの思い出が作れる合宿です。私は2回参加しましたが、どちらとも泣いて笑っての記憶に残る感動的な合宿でした。チームごとに決められた映画に沿った衣装を着るのも楽しみの1つです。
その他にも多くの行事があり、同学年だけじゃなく先輩とも親睦も深められ、個人的にESSのメンバーと遊びに行くぐらい仲良くなれます。私も部員とディズニーに行ったり、一人暮らしの人の家に遊びに行ったりなど大学生らしい楽しいキャンパスライフをESSのお陰でおくれています。さらに行事の開催準備から何もかも部員全員で力を合わせてやるので、サークルでは味わえない達成感もあると思います。そして英語を使う場面では、自分の英語力の足りなさから、もっと頑張ろうという向上心も得られます。もしESSに入っていなかったら友達も少なく、こんなに楽しい時間を過ごせていないと思うぐらいESSの存在はとても大きいです。英語に自信がない人でも入りやすい環境なので、どんな人でも楽しめる部活になっているところも1つの特徴です。沢山の新入生のみなさんをお待ちしています。
(なお、ESSの顧問は伝統的に英語英文の先生が務めてくださっています。)
英語英文学科4年 石川彩乃さん(2020年現在)
私は大学1年生の秋から、「JIN-KANA学習塾」(以下JIN-KANA)という中学生を対象とした個別支援の学校ボランティア活動に参加しています。中学生の参加費はもちろん無料です。活動は週2回、火曜日と木曜日の19時から20時40分で、大学構内の一室をお借りして行っています。今年度は、学生20名と大学教職員4名で運営しています。45分×2コマ(途中10分間のお菓子休憩あり)の時程で、英語と数学の2教科を中心とした学習指導を行っています。
JIN-KANAは、他の塾とは違うと感じていることが2つあります。1つ目は、この活動の目的です。民間の多くの塾は学校の成績を上げることや受験テクニックを教えることを主な目的としていますが、JIN-KANAでは、1回の活動でひとつでも「できた!」を実感できることを目標として子どもたち一人ひとりに寄り添って指導しています。「長いつづりの英単語をひとつ書けるようになった」など、ひとつひとつの小さな「できた」の積み重ねが生徒の成長につながると考えているからです。2つ目は、JIN-KANAを子どもたちの「居場所」にしてあげることを目標としていることです。学習時間の前後に生徒とお話しする時間があります。そこでは勉強のことよりも、普段の学校生活や趣味の話が中心となっています。この時間を通して生徒にリラックスしてもらい、「JIN-KANAって楽しい、また来たい」と思ってもらえるように努力しています。
活動をしてきた中で一番嬉しかったことがあります。私は活動を始めてすぐ、ある一人の生徒の担当を任されました。彼女は最初英語が得意とは言えず、むしろ苦手意識をかなり持っていました。ですが、3年間一緒に勉強していく中で、徐々に英語に対する姿勢が変わり、卒業間際には高得点を得た英語の小テストを持ってきて自慢してくれるまでに成長してくれました! 私はこの時、根気強く彼女と向き合い一緒に勉強を頑張ってきて本当によかったと感じました。
JIN-KANAは実際に生徒と関わることができるし、自分を成長させることができる絶好の機会です。教員をめざしている学生には特に良い機会になると思います。ですから、少しでも興味がある学生には見学でもいいのでぜひ足を運んでいただきたいです。
私はJIN-KANAの他に横浜市立栗田谷中学校で週1回のアシスタント・ティーチャー、横浜市立齋藤分小学校で英語サポーターにも参加させていただいています。神大ならではの、これらの学校ボランティア活動は、中学校教員をめざす私にとって、多くの学びを得る貴重な体験であり、何よりも子どもたちと直に接し、触れ合う中で信頼関係を築くことができたときの喜びはこれに勝るものはありません。「教師っていいな」と思える気持ちが、私の大学での学習のmotivationを高めてくれています。