今の私の支えは、大学時代の学びと出会いです!
中山悠平さん
東京都立川市立立川第一中学校教諭
2020年度(2021年3月)卒業
私は東京都の公立学校で英語教員として勤務させていただいています。今年度は1年生を主に担当しています。多忙な日々を過ごしており、失敗することも多く、本当に私はこの職業に向いているのかと思うこともあります。まだまだ理想の授業をできるようになるまでは長い道のりがありそうです。そのような中で、私の支えになっているもののひとつは、神奈川大学での学びと出会いです。
私は、髙橋一幸先生の英語科教育研究ゼミに所属していました。多くの模擬授業を経験したり、全国の中学・高校のさまざまな優れた実践事例をDVDで視聴したりして、理論と実践の両面で多くのことを学びました。また、髙橋先生や久保野先生をはじめとする多くの先生方、同じ目標を持った仲間たちとの出会いがありました。今は、新型コロナウィルスの影響でなかなか直接お会いすることは難しいのですが、大学時代の学びや出会いは私にとってかけがえのないもので、落ち込んだとき、授業で悩んだときの支えになっています。今でも、大学時代に読んだ課題図書や授業資料を読み返したりしながら日々の授業に生かしています。その一方で、学校現場に入ってからも学ぶ日々は続いています。子どもたちから学ぶことも多いです。日々学び続ける姿勢は大学時代に身につけた大切な資質のひとつです。
私は神奈川大学を第一志望として受験していたわけではなく、最初は不安でしたが、先生方や教職課程の職員の方々からの手厚いサポート、熱のこもった授業、自ら取り組む経験を通して本当に多くのことを学ぶことができました。今、私は神奈川大学に入学して良かった、神奈川大学でなければ、これだけ多くの学び、出会いを得ることはできなかったと考えています。
これから英語教員をめざす皆さんには、「ぜひ神奈川大学を!」と、自信を持っておすすめします。皆さんのかけがえのない財産が得られると思います。私がそうだったように。
授業にこだわれ!
秋元要さん
神奈川県立高浜高校教諭
2019年度(2020年3月)卒業
こんにちは。2020年12月現在、英語の教員になり10ヶ月が経とうとしています。しかし、10ヶ月が経とうとしているとはいえ、働き始めた4月と5月は新型コロナウィルス感染症の影響で学校が休校になり、生徒にも会えない状況でした。その後もしばらく分散登校や短縮授業で教員生活1年目の出鼻をくじかれた感じです。夏休み明け頃からようやく50分の通常授業が可能になり、誰も経験したことのない1年目を過ごしています。
このイレギュラーな教員生活を送っていても1つ確信を持って言えることは「授業が教員の基本」ということです。生徒は先生のことをよく見ています。そして授業をしっかりと行っている先生の周りには生徒が集まります。すごく頭のいい先生や、部活に熱心な先生でも授業が面白くなかったりすると生徒はまったく寄ってきません。授業を大切にすることは生徒との信頼関係を築く基盤になるものだと思います。
私は幸いなことに、比較的自由に授業ができています。というのも、学校によっては授業の手順が決まっているところや、学年で共通のプリントに従って授業をするところがあります。私が勤めている学校は、勉強が苦手で嫌いな生徒が多いので、少しでも「英語」を好きになってもらえるように、もしくは、少なくとも「英語の授業」は好きになってもらえるように授業を作っています。勤める学校の生徒が教科に何を求めているかをくみ取り、そのニーズに応えられる授業をする能力は教員には必要です。大学で行う模擬授業のような授業が適切な学校もあれば、少し変化を加える必要がある学校もあります。私は、大学で学んだことや教育実習で学んだこと、研修や優れた先生の授業を見て学んだことを自分の授業に落とし込み、生徒が楽しみながら英語を学べるように模索しながら授業の改善をしています。久保野先生や高橋先生、萩原先生から学んだことは授業を考える上で基本になっています。大学で1つでも多くのことを学び将来に活かしてください。いつか一緒に働きましょう。
毎日が成長
樋口星奈さん
神奈川県立金井高等学校教諭
2019年度(2020年3月)卒業
私は、中学生のときから教員になるのが夢でした。そして、髙橋先生と久保野先生のもとで学びたいという思いから神奈川大学に入学し、念願の髙橋先生のゼミに入ることもできました。ゼミに所属した3年間は、学びと成長の連続だったと思います。ただ教員になるための勉強をするのではなく、「教員になった後を見据えた学びと体験」はとても充実したものでした。自分の志望する校種のみではなく、小学校の外国語教育についての知識も学ぶ。模擬授業を多く行い、毎回ゼミの仲間や先生方から助言をいただく。自分一人ではなく、周りの人と共に学び成長できる環境だったからこそ、決して楽とは言えない3年間も努力し続けることができたのだと思います。
また、そこで「生徒に成長を求めるならば、私自身が一番成長し続けなくてはならない」という考えも持つようになりました。実際、教員になってからの約一年間は新しい挑戦と反省と成長の毎日です。大学で学んだことを活かしつつ、目の前の生徒たちの学力や性格、意欲などに配慮しつつ、授業の改善を試みています。うまくいかないこともありますが、生徒から「英語が好きになった」、「先生の授業、楽しく取り組めた」という言葉をもらえる時は、教員になって良かったと心から思える瞬間です。
「教員になるのはゴールではなく、スタート地点」です。そのスタート地点に万全の状態で立てるよう、またスタートしてからの毎日が充実したものになるよう、学生自身を成長させてくれるのが神奈川大学です。教員への道は厳しくて大変ですが、神大・英語英文学科は本気で教員を目指している仲間と切磋琢磨し、素晴らしい先生方のもとで学べる最高の環境です。本気で教員を目指している方はぜひ、神奈川大学で学び、良いスタートをきってください。いつか学校現場でお会いできるのを楽しみにしています。
実践的で深い学びの最高の場
太田滉二さん
神奈川県立橋本高等学校教諭
2018年度(2019年3月)卒業
私は神奈川大学外国語学部・英語英文学科を卒業し、神奈川県立の高等学校で英語教員として勤めています。この職業に就いてから、改めて、神奈川大学での学びを振り返ると、英語の教員になる上で、「実践的な学び」に触れることが多かったと感じます。
ひとつは、中高の学校現場での豊富な指導経験を持ち、日本全国の英語教員研修講師として活躍されている髙橋一幸先生や久保野雅史先生が専任教員として指導されていることです。机上の空論ではなく、実際に教育現場で必要な理論を体現化して学べたことが、今非常に役立っています。特にお二人の「教員養成特修ゼミ」では、3年計画でゼミ生一人ひとりに丁寧かつ的確な指導を行なってくださるので、しっかりと学びが力になっていくのを実感できました。
もうひとつは、神奈川大学は、教員志望者に向けた地域の教育ボランティア活動が充実している点です。私はその一つである、「JIN-KANA学習塾」に所属していました。そこでは、学生が大学近隣に居住する塾などに通えない中学生に対してマンツーマンで教科の学習をサポートする活動を行なっています。私もこの活動を通じて、普段講義で学んだことを子どもたちに還元することが日常的にできたため、学びがとても深まりました。また、中学生と触れ合うことで、「教育」の意義ややりがいと難しさを学ぶきっかけともなりました。教職に就きたいという気持ちが益々大きくなったことを今でもはっきり覚えています。
教職をめざす上で、これら二つは大きな魅力です。私はアメリカでの語学留学やカンボジアでNPO法人のインターンシップ等、「大学の外」での学びも多く経験できました。こういった大学の外での活動を自分で時間を確保すれば行うことができるのも、神奈川大学で学生生活を送るひとつのメリットかもしれません。英語教員をめざす人にとって、神奈川大学英語英文学科IESプログラムは実践的で深い学びの最高の場となるはずです。
神大で学んだ教員として大切なこと
髙橋圭佑さん
神奈川県逗子市立沼間中学校教諭
2018年度(2019年3月)卒業
「学校の先生になるぞ!」私はそう心に決めて、神奈川大学に入学しました。教員になりたい理由は、自分の学校生活が楽しかった。お世話になった先生と働きたい。生活指導をして、生徒と支え合いたい。このような理由でした。授業とは離れた理由が多いのですが、同じ理由の方もいるのではないでしょうか。教員になり、様々な場面に出くわしています。高校生の頃の私は、理想の授業を目指し教員を目指したわけではありません。しかし、この仕事をする上で切り離せないもの。それが「授業」です。
私は髙橋一幸先生のゼミで教職課程を修了しました。生徒は教員を選べません。その生徒たちに対し、年間で140時間指導します。髙橋先生からは、英語の授業をつくる上での大切な知識だけでなく、教員としての責任の重さや心構えなどを、熱い気持ちを持って指導していただきました。私が一番力を入れたのは、仲間と共に取り組む模擬授業。お互いの授業に対しての感想やアドバイスを言い合い、授業改善をしていきました。現場では、なかなかそういった時間は取れません。当時のことを思い出し、今も自分の授業を客観的に観るように心がけています。
中学校教員として働き初めて、3年目に入りました。現在は1年生の担任をしています。元気いっぱいの生徒たちに負けないように元気で返す。「まだまだ子どもだなぁ」と感じることもありますが、生徒たちでやれることがほとんどです。「失敗していいから、自分たちでやってみよう。挑戦だよ。」自分の中学生時代の恩師が日々おっしゃっていたことを、自分も同じように生徒に伝えています。自分もまだまだ失敗ばかりです。そんなとき一番近くで助けてくれるのもまた、生徒たちです。
個人として、集団として、うまくできなかったことができるようになっていく。この変化を間近で感じることが自分の教員としての遣り甲斐です。アルファベットを満足に書くことができなかった生徒が、ディベートやプレゼンテーションをやっている姿を見たとき、あなたはどんな気持ちになるでしょうか。
教職課程は授業数や課題も多く大変です。しかし、髙橋先生や久保野先生のもとであれば必ず夢を叶えることができます。教員という「なりたい自分」がいるのであれば、自信をもっておすすめできます。近い将来、みなさんと会えることを楽しみにしています!
神大で見つけた、私のやりたいこと!
岡崎玲奈さん
神奈川県大和市立鶴間中学校教諭
2017年度卒業
私は3年間、厳しくも深い愛情を持ってご指導くださる髙橋一幸先生のゼミに所属しました。中学時代から英語は好きだったものの、初めから教員になるという強い意志があったわけではありません。「なんとなく」履修し始めた教職課程をリタイアせずに続けられたのは、髙橋一幸先生をはじめとする信頼できる先生方と、互いに意見や考えを主張し合い共有できる大切な仲間と出会ったおかげです。英語教育に携わるうえで、英語英文学科の授業や教職課程で学んだことは今も役立っています。教員採用試験の際に特訓した「論作文」では自身の文章力を鍛えることができ、今ではその力を生徒の所見を書く際に生かしています。
在学中には、学内で行っている中学生対象の個別学習支援ボランティアや中学校現場でのボランティアに挑戦しました。学生のうちから実際に中学生と関わる機会を持てたことは、教育実習における生徒との関係づくりに役立ちました。今思えば、ボランティア先での生徒との出会いや教育実習を通して、私は「教員になる」ことを決心したように思います。
私は現在、英語科の教員として神奈川県大和市立鶴間中学校に勤務しています。1年生から英語の授業を担当してきた生徒を受け持って3年目、今年度は初めて学級担任を任せていただいています。教員になってから今日まで、挫折しそうになったことやつらいこともありました。それでもまた頑張るエネルギーをくれるのは、生徒の笑顔や頑張る姿です。私は、今担当している生徒を誇りに思っています。授業をするのが、本当に楽しい!こんなふうに誇りを持って働ける職業と出会えたのは、神奈川大学で出会った先生方や仲間の存在、学生が努力したり挑戦したりできる環境が整っていたおかげです。神奈川大学に入学していなければ、私が教員になることも、今の生徒と出会うこともなかったと思います。
私は何事においても、「自分の置かれた環境で精一杯努力すること」が自分の道を切り拓くと信じています。これから未来を切り拓いていく皆さんが、自分の本当にやりたいことを見つけられますように!応援しています。
毎日刺激的な体験ができています
市川隆紀さん
神奈川県立相模原総合高校教諭
2017年度卒業
私は現在、相模原市にある県立高校で第2学年の指導をしています。授業や部活、行事等で生徒の笑顔や真剣な眼差し、友人との楽しそうな様子など、生の表情に触れることができています。予期せぬことも起き、悩むことや考えることを通して、私のキャリアアップにつながっていると実感しています。
神奈川大学の英語英文学科では、人との出会いが私を強くしました。共に切磋琢磨できる学生や英語のスペシャリストである先生方です。久保野ゼミに所属し、音声面や文法面はもちろんのこと、また、一社会人としての姿や在り方についても学ぶことができました。私が今教壇に立てているのも、このゼミでの経験が糧になっています。さらに、ゼミ仲間との共に作った模擬授業や採用試験対策など様々な思い出があります。ここでの出会いが私の教員としての強みになっています。
神奈川大学で学んでいることに絶対の自信を持ってください。現場で必ず生きます。授業はもちろんのこと、テスト作成など学んだことに本当に助けられています。今やっていることを信じて、突き詰めてください。毎日刺激的で楽しくハードな教員生活が待っています。本当に驚くことだらけですが、私の天職だと感じています。共に社会で活躍できる強い人間を育てていきましょう。
海外の大学から神奈川大学大学院へ
―英語教員になる夢が確実に叶う場所
横澤聡子さん
神奈川県立鶴見総合高校教諭
2017年度
外国語学研究科(欧米言語文化専攻)大学院修士課程修了
神奈川県の県立高校の英語教員として教壇に立ち3年が経ちました。
一筋縄ではいかないことも多いですが、それ以上に生徒たちには日々元気をもらい、励まされ、彼らの成長に感動させられることが多く「この道を志して良かった」と心から思います。
私は高校卒業後、カンザス州立カンザス大学にて学士を取得し、帰国後 神奈川大学大学院にて修士課程を履修しながら、年の離れた学部生の仲間たちと肩を並べ教職課程を履修するという"レール"からは少し外れた道を歩んで教員になりました。そのため、学生でいる時間が長くなってはしまいましたが、教員を志す上では非常に大きな意味のある学びが神奈川大学にはあり、これ以上ない程有意義な時間であったと確信しています。
英語教員養成課程では、髙橋先生や久保野先生をはじめ多くの素晴らしい先生方に出会い、授業設計やテスト作りにおける理論や技術はもちろんのこと、教育者としてのあり方を先生方の姿を通じ学ばせていただきました。時には厳しく、しかし大きな愛情で育てていただいた4年間でした。決して生易しい課程ではありません。「修行」という言葉がピッタリ当てはまるほど、技術面でも精神面でも(―「教育者としてのあり方」をしっかりと育てられるという意味での精神面ですー)徹底的に鍛えられます。その分、1つの授業や実践が終わるたびに、自分自身の成長を感じ、一歩ずつ確実に教員という夢に自分自身が近づいていっていると実感することのできる環境がここにはあります。そして何より、実際に教壇に立った際、現場ですぐに活かせる授業力が確実に身に付きます。
英語教員を志しているのであれば、私は胸を張って神奈川大学の英語教員養成課程をおすすめします。これ以上ないほどの学びが確実にここにはあると約束します。いつか、神奈川大学の英語教員養成課程で学んだ後輩たちと現場で出会えることを心待ちにしています。
神奈川大学での出会いが自分自身の道を切り拓いてくれました
佐藤陽子さん
東京都公立中学校教諭
2016年度(2017年3月)
外国語学研究科(欧米言語文化専攻)大学院修士課程修了
「外国語教育は学習者にもうひとつの眼を与える平和教育である」
これは、指導教授である髙橋一幸先生の「心に刻んだ名言集」の中の一つです。大学院在籍中も、そして教員となった今も、私の教育者としての理想を表す大切な言葉です。
私は、学部は神奈川大学の外国語学部中国語学科を卒業しました。入学当初は日本語教員になることが夢で、教員養成課程と並行して日本語教員養成課程も修了しました。学んでいくなかで、日本国内の「外国につながる子どもたち」の抱える課題に関心をもち、教職課程のボランティア活動として、近隣の中学生対象の学習支援と、横浜市立の中学校の国際教室での日本語支援に挑戦しました。その経験から、本人だけでなく共に学校生活を送る周りの生徒への働きかけも必要だと感じ、学校現場で課題解決に向けて取り組みたいと思うようになったことが、公立中学校教員を目指したきっかけです。
新たな夢を見つけた矢先、「教科教育法」での模擬授業で自分の力不足を痛感することに。一から英語教育を学ぼうと決意し、大学院進学を髙橋先生にご相談させていただきました。髙橋先生は私の話を親身に聞いてくださった上に、大学院の講義に加えて学部のゼミを受講することをご提案くださいました。ゼミや大学院の講義で学び、数え切れないほどの専門書を読み、仲間とたくさん語り合った大学院での3年間は、教員としての基礎となり、どんな時も私を支え続けてくれています。
現在担任しているクラスには、外国につながる生徒が何人もいます。当初は不安を感じたものの、クラスメイトとして楽しく学校生活を送る生徒たちの姿は、教育者としての理想を思い出させてくれますし、私に安心感を与えてくれます。生徒には、英語の授業を通して相手との違いを認め合い、常に相手を尊重できるようになってほしいと思います。さまざまなバックグラウンドをもつ人と関わることの魅力を発見してほしい、将来につなげてほしいと願っています。
たくさんの出会いに恵まれた大学生活。その出会いが、自分自身の進む道を切り拓いてくれました。後輩の皆さんも、神奈川大学で素晴らしい出会いに恵まれ、夢を実現できることを祈っています。