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2018.10.05

理学部 菅原正特任教授が「第29回基礎有機化学討論会」で基礎有機化学会功績賞を受賞しました

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菅原正 特任教授 (理学部化学科)が、9月7日に東京工業大学で行われた「第29回基礎有機化学討論会」において、基礎有機化学会功績賞を受賞しました。

基礎有機化学会(The Society of Physical Organic Chemistry) は、人工的に合成した有機分子の構造、反応性、機能を解明し、科学・技術の発展に寄与することを目標にしています。

日本化学会には、すでに有機化学反応機構討論会、構造有機化学討論会、他2つの関連学会が存在し活発に活動していました。菅原特任教授は、2005年より基礎有機化学会の組織委員として、それらを基礎有機化学討論会として発展的に統合することに貢献しました。

また、2012年9月に京都で行われた第23回基礎有機化学討論会において、「分子システムとしてみた生体機能-自己複製・自己生産・自律運動-」というタイトルで特別講演を行いました。

このような取り組みが基礎有機化学の発展への大きな貢献として評価され、基礎有機化学会功績賞が授与されました。

菅原特任教授は今回の受賞について、「私は大学院生の頃、大木道則先生が主宰する物理有機化学研究室に所属し、研究を行っていましたので、この分野に強い思い入れがあります。研究者となってからは、有機導電体、有機磁性体を対象とした物性化学の研究と、生命の起源を解明する生命化学の研究を並行して進めてきました。物理有機化学の方法論が、異なる分野の研究であっても共に有効であることを実践的に示すことができ、うれしく思っています」とコメントされました。

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