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2017.07.31

工学部 田邉豊和特別助教の研究課題が「日本私立学校振興・共済事業団」の学術研究振興資金に採択されました

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工学部 田邉豊和特別助教の研究「太陽光エネルギー変換を可能にする可視光応答性光触媒の創製」が、「日本私立学校振興・共済事業団」の平成29年学術研究振興資金(若手研究者奨励金)に採択されました。

本助成は、①研究目的・内容の着眼点、②研究計画・方法の妥当性、③研究の独創性、④研究の発展性の4項目が採択基準とされており、田邉特別助教は、4項目全てで高い評価を得ることができました。
また学部推薦、大学推薦、私学事業団の審査を経た研究助成になります。

田邉特別助教の研究グループは、再生可能エネルギーである太陽光をクリーンな「水素エネルギー」に変換することができる可視光応答性の光触媒創製の研究を行っております。従来の酸化チタンなどの光触媒では、可視光応答性を発現させるためには異種元素のドーピングが必要でしたが、本研究では複数の価数を精密制御した混合原子価酸化物を合成することで、ドーピング等を一切用いずに新規の可視光応答性光触媒を開発します。これまでの光触媒よりも太陽光エネルギーを用いた水分解を高効率に達成することが期待されます。

このたびの採択について田邉特別助教は、「学内の推薦を受けて応募しましたので採択され正直ホッとしています。従来の光触媒では他の元素を足し算することで可視光応答性を発現させているところ、本研究では元素の酸化数の違いによる性質をうまく掛け合わせることで、可視光応答性を発現させる点が評価されたのではないかと思います。松本研究室の学生と松本太教授には日頃から自由に研究活動をさせていただき誠に感謝しております。今後も自分に関わりのある方々が少しでも幸せを感じてもらえるように勢力的に研究に取り組んでいきたいです。」とコメントされました。

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