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2025.09.10

神奈川区役所との連携イベント「かながわ区民カレッジ for Kids」を開催

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神奈川区役所との連携イベント「かながわ区民カレッジ for Kids」が開催されました。このイベントは、神奈川区在住・在学の小学生とその保護者を対象に、脱炭素社会実現のためにできることは何かを親子で楽しく学ぶことを目的として8月16日(土)に横浜キャンパスで行われ、計24組が参加しました。

午前の講義では、工学部電気電子情報工学科 松木伸行准教授が講師となり、太陽光で動くソーラーカー工作を行いました。松木准教授は、エネルギー資源には限りがあることや、石油や石炭、天然ガスを燃やすことで発生する二酸化炭素が増えすぎると地球の気温が上昇し、様々な悪影響を及ぼすことを説明し、持続可能な未来を目指すためには再生可能エネルギーへの転換が必要であることを子どもたちへ伝えました。

講義のあとは、松木研究室の学生が補助しながら工作を進め、ペンやシールで装飾を施して自分だけのソーラーカーを作り上げました。実際に屋外へ出て走行させ、真夏の太陽の下でぐんぐん進む様子を見て楽しみました。

午後の講義では、化学生命学部生命機能学科 井上和仁教授と北島正治教務技術職員が講師となり、こけ玉づくりを行いました。井上教授は、人間や動物などの生態系を維持するためには、植物による光合成から生まれる糖や酸素などのエネルギー循環が不可欠であり、植物を育て、森林を保全することが重要であることを説明しました。また、実際に顕微鏡を使用して光合成を行う葉緑体の動く様子を観察し、植物への理解を深めました。

こけ玉づくりでは、北島教務技術職員と井上研究室の学生が補助をしながら、土台となる土に苔を貼付け、崩れないように透明な糸で丸く成形しました。子どもたちは苔の感触や匂いを五感で感じながら作業を行い、最後は目や手などの装飾を付けて愛らしいこけ玉を作り上げました。

今回のイベントを通じて、エネルギー資源の大切さや植物を育てることの重要性を学び、子どもたちが日頃から節電や植物の生育などの行動を取り組むきっかけになることを期待しています。