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2024.10.29

鎌倉市と経営学部道用ゼミの共同プロジェクト開催(2日目)

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今よりちょっといい暮らし、学生と考えるFABライフ

鎌倉市と本学経営学部道用ゼミの共同プロジェクト「今よりちょっといい暮らし、学生と考えるFABライフ」の2日目を10月19日(土)に開催しました。

 

本プロジェクトは2021年9月に鎌倉市と結んだ包括連携協定に基づき、鎌倉市の市民の方が抱える「日常の困りごと」や「あったらいいな」を本学学生が3DプリンターやIoTなどの"FAB"を通じて解決することを目的としており、昨年に引き続き2年目の取り組みとなっています。鎌倉市内で参加者の募集が行われ、1日目(5月11日開催)に引き続き、こどもから大人まで9名の市民が参加しました。

 

5月に開催された1日目では、「日常の困りごと」や「あったらいいな」について、市民の皆様とディスカッションが行われました。ディスカッションで出た意見に対し、学生たちは前学期の間にプロトタイプの制作を行い、今回はその成果物の発表、共有が行われました。
まずは、制作したアイテムについて、紹介動画を用いた発表が行われました。

 

前回お伺いした、「自転車に乗っていると風で帽子が飛んでいってしまう」、「有線イヤホンがどうしてもカバンの中で絡まってしまう」などの市民の方々の困りごとに対して制作したアイテムを、学生たちが実物を見せながら説明を行いました。また、使用する際のイメージが湧きやすくなるよう、紹介動画は実際に使用している様子や、制作時の様子も盛り込まれた内容となっていました。

続いて、5つのグループに分かれ、各アイテムについての意見交換が行われました。
実際に間近で見て触っていただくことで、動画や口頭では伝わりきらなかった部分も含めて体験していただくことができ、参加者からは笑顔もみられました。
また、こども向けのアイテムに対しては、「光るとよい」、「ゲーム性があると取り組みやすい」といった意見や、実用的な小物に対しては、「もう少し軽いと使いやすい」、「サイズ変更ができるとよい」といった意見など、市民の方々からも様々な改善案が挙げられました。

終わりに、市民の皆様から全体を通しての感想や気づきの発表が行われ、「解決したいという思いが実物になることに驚き、今度実際に自分でも作ってみようと思った」、「デジタルファブリケーションの可能性を感じ、作るうえでの苦労や技術的な要素にも興味を持った」などのコメントをいただきました。

また、最後に道用准教授からは、「何か手に入れたいと思ったものに対して、買うだけでなく自分で作ってみるという選択肢もあることを知っていただければと思います。また、実際に形にしてみることで感じられる楽しさや苦労なども体験していただくことで、鎌倉市が標榜する“Fab City”の理想に一歩近づくのではないでしょうか。」とのコメントがなされました。

プログラムを通して、市民の皆様がデジタルファブリケーションについて知り、身の回りで必要なものを「今度は実際に作ってみたい」と感じる良いきっかけとなりました。
また、学生たちは市民とのリアルな対話の場を通じて、ものづくりにおいて自分たちの理想を追い求めるだけではなく、実際の使用者の目線に立ってみることの大切さを学ぶことができました。

学生が制作したアイテムはみなとみらいキャンパス1階で運営するファブラボみなとみらいにて期間限定で展示しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお越しください。(一部アイテムを除く)

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