お知らせ

2024.07.04

神奈川大学×台湾国立中山大学の交流、黄金町を通して考える「アートによるまちづくり」とは何か

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国際日本学部国際文化交流学科の観光文化コースの2年生15名(コース演習Ⅰ崔クラス所属)が国立中山大学西湾学院社会創新大学院の学生と交流しました。

文責:氏川晴仁、梅田千帆、江原由美(国際文化交流学科2年)

国立中山大学西湾学院社会創新大学院の夏休み日本見学クラス(伊藤佳代助理教授指導・引率)を履修する学生10名(社会創新大学院修士学生7名、学部生3名)と教員ら2名の計12名が2024年6月22日(土)、神奈川大学を訪問した。台湾の高雄市から来た学生らは、6月19日から29日までの間、日本に滞在し神奈川、東京、千葉の自治体、企業、NPOを訪問視察し日本のイノベーション・アントレプレナーシップ・サステナブルガバナンスを学んだ。台湾も日本と同様に、少子高齢化などの地域課題を抱えている。本学訪問時には、本学の国際日本学部国際文化交流学科の観光文化コースの2年生15名(コース演習Ⅰ崔クラス所属)とともに、黄金町を視察したあと、お互いの研究内容を報告する交流会を開催した。

黄金町は、一時期風俗店が立ち並ぶまちだったが、2000年代に入り、まちの雰囲気を一新するための取り組みが始まった。今では、横浜における「アートのまちづくり」の拠点の一つとして知られている。台湾と本学の学生らは、午前中に、黄金町エリアマネジメントセンターに訪問し、黄金町の歴史や黄金町バザールができた背景、バザールを通した国際交流の現状、黄金町が抱えている課題を把握した。また、黄金町に滞在する台湾出身のアーティストとも交流した。午後からは、神奈川大学の学生達の案内で、みなとみらいキャンパスへ向かい、本学の日常を台湾の学生達に体験してもらうために、1階のVOYAGEで昼食をとり、キャンパスツアーを行った。その後は、台湾の学生グループの研究発表(3件)と本学の学生グループの研究発表(5件)、研究内容に関する意見交換を行った。

台湾の学生達は、高雄の青年による地方創生関連取り組みに関する報告(高雄港の漁村、梓官區の漁港町、鹽埕區の商店街)をし、本学の学生らは、今までのコース演習で取り組んだ内容(中華街の変遷、横浜の音楽のまちづくり、横浜のインバウンド観光促進、黄金町や寿町の地域課題等)について報告した。

この活動を通して、参加学生らは、黄金町の取り組みの歴史や成果について学び、国際交流の難しさと楽しさを肌で感じることができた。それぞれのグループによる研究発表では、各対象地がどのように地方創生の取り組みをしているのか、興味深い実例を紹介し合い、情報を交換することができた。今回の研究交流会を契機として、今後もゼミやその他の活動を通して、多くの考えや研究内容を共有し、台湾との交流を深めていく予定である。