お知らせ
2024.06.01
神大×Withal サーキュラーエコノミー「re・e・bornプロジェクト」セッション開催
神奈川大学は、着なくなった衣服類を回収し、糸やボード、ダンボール、コークス燃料への再生を行うプロジェクト「Withal(ウィゾール)」を運営する一般社団法人繊維育英会と連携し、学生、地域に向けたサーキュラーエコノミー実践の機会を創出する「re・e・bornプロジェクト」を4月15日からみなとみらいキャンパスで実施しています。この度、5月10日(金)に一般社団法人繊維育英会の財間宣彰様と山田広平様をお迎えし、経営学部 道用ゼミの学生たちと本プロジェクトに関するセッションを行いました。
IoTやデジタルファブリケーションによって身近な問題を観察し、自ら解決することをテーマに活動している経営学部道用ゼミ。一般社団法人繊維育英会が手掛ける「Withal」により再生される圧縮成形された繊維リサイクルボードを使用して、彼らが身近な生活の中であったらいいなと思うものを考え、ファブラボみなとみらいにあるデジタル工作機器を駆使してカタチにする取組みで誕生した作品の製作意図、発想・アイデアを6名の学生が発表しました。学生のプレゼンテーションに対して一般社団法人繊維育英会の財間様、山田様からは、「プレゼン資料の完成度の高さに驚いた」「楽器を作るアイデアには驚いた。使用用途について新しい可能性が広がった」などの感想をいただいていました。
財間様からは「日本では年間100万トン(約33億着)の服が捨てられている。着なくなった衣服類を回収し、糸やボード、ダンボール、コークス燃料への再生を行うWithalプロジェクトを行っているが、さらに新たなリサイクル事業の立ち上げに挑戦している」というお話しがあり、一般社団法人繊維育英会の事業内容やサーキュラーエコノミーにより生まれ変わった素材や製品の紹介、イベントでのワークショップの様子をご紹介いただきました。
参加した学生の声
本橋未琉さん
「環境への配慮に関する取り組みについて、授業等で考える機会は多くありましたが、行動に移すことは難しく歯がゆい思いをしていました。今回のプロジェクトで実際に体験・貢献することができて嬉しかったです。「B.O.R(Board of Recycle)」を使用しましたが、繊維が循環型経済に与える影響や可能性は無限大だと感じました。様々な課題をカバーしながら、環境への配慮を考えている「Withal」プロジェクトは素晴らしい取り組みだと思いました。」
網倉光生さん
「回収した衣服等を別の物に循環させる可能性は、自分自身の大きな気付きに繋がりました。それを楽器にしたらどうなるんだろう?と考え、板を曲げることに挑戦したり、何度も試行錯誤を重ねた結果、しっかりとウクレレの形にできたことに達成感を得ました。循環型社会やSDGsに触れる機会が実際は少ないと感じていましたが、今後は身近なもので何ができるか考えていきたいです。」